アイーダ
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アイーダ

圧巻の歴史絵巻!古代エジプトの悲劇の愛

アイーダ

EGYPT
あらすじ
古代エジプト。若い将軍ラダメスは王女アムネリスに仕える敵国エチオピアの王女アイーダと密かに愛し合っていたが、アムネリスも彼を愛していた。ラダメス率いるエジプト軍がエチオピアに勝利したことで、ラダメスはアムネリスとの結婚を命じられる。しかし捕虜であったアイーダの父がアイーダにラダメスから軍事機密を聞き出すように命じ、情報を流したことで、ラダメスは謀反人として捕らえられる。アムネリスは自分を愛せば命を救うと迫るが彼は応じない。牢で独り死を待つことになったラダメスだったが、そこへ忍びこんでいたアイーダが現れ二人は永遠の愛を誓いながら死を待つ。
舞台となった土地紹介
ナイル川東岸の都市ルクソール
スエズ運河が開通した1869年に、エジプトのカイロには初めてのオペラ・ハウスが誕生しました。こけら落としの演目はヴェルディ《リゴレット》です。当時のエジプト副王イスマイル・パシャはスエズ運河の開通を記念して、古代エジプトを題材にした新作オペラをこの劇場で上演したいと考えました。副王は、フランス人の考古学者でエジプト遺跡発掘の第一人者であるオーギュスト・マリエットを通じてヴェルディに作曲を依頼します。マリエットは最新の学識にもとづき、古代エジプトを舞台にした芝居の筋書きを執筆してヴェルディに送り、ヴェルディはそれを元にギスランツォーニに台本を依頼し、オペラ《アイーダ》を作曲しました。ヴェルディ自身は1871年に行われたカイロでの世界初演には立ちあわず、翌年にミラノ・スカラ座で初めて自分の作品に接しています。《アイーダ》の時代は古王国時代(紀元前2686年頃〜2181年まで)のエジプトで、首都メンフィスとナイル川東岸の都市テーベ(現ルクソール)がその舞台です。ラダメスが率いるエジプト軍が凱旋する場面では、古代エジプトの壁画にヒントを得て発案された長管の吹奏楽器〈アイーダ・トランペット〉が使用されています。

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  • 【作曲】ジュゼッペ・ヴェルディ/1870年
  • 【原作】オーギュスト・マリエットの草稿
  • 【台本】アントーニオ・ギスランツォーニ(イタリア語)
  • 【初演】1871年12月24日/カイロ/カイロ歌劇場
  • 【制作】新国立劇場1998年
  • 【構成】4幕/約2時間30分
  • 【演出・美術・衣裳】フランコ・ゼッフィレッリ
  • 【照明】奥畑 康夫
  • 【振付】石井 清子