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わが町案内版

合唱コンクール

本日は、稽古場にて「合唱コンクール」が行われました!

これまでは讃美歌を歌う30人全員で練習してきたのですが、
チーム分けして少人数で歌うことにより、より「隣の人の声」を意識して
歌うことが出来るだろう、という「出ない」舞台監督・澁谷さんの提案でした。
うまいことに、各パートちょうど3つのチームに分けられる人数がいたのです。

そういうわけで、バス3人、テノール3人、アルト2人、ソプラノ2人の計10人の
ミニ合唱団が3つ出来まして、数日前からチームごとに練習したりしていたのです。

まずは審査委員長・小堺さんから開会宣言がありまして
第一回「わが町」合唱コンクールのスタートです!

各チームの代表者3名でじゃんけん、順番が決まります。

第一組目は鷲尾真知子さん率いるこのチーム。

やはり一番手はかなりの緊張を強いられた模様。
でも、日頃の練習の成果はちゃ~んと出ていました!すばらしい!

第二組は斉藤由貴さん率いるチームです。
このチームは昔、本当に合唱団に所属していた横山央くんや、
ゴールドシアターきっての美声の持ち主、森下さんがいらっしゃるチーム。
しかもソプラノには斉藤さんがいらっしゃいます。

やはりかなりお上手です。そしてそして、斉藤さんは本当に美しいお声の持ち主です。

最後に登場するのは佐藤正弘さん率いるチームです。
佐藤さんがリーダーなのにチーム名は「チーム・キアーラ」ソプラノの位置にいた橋本咲キアーラちゃんが前に押し出されて苦笑いです。

おぉ、とてもきれいなハーモニーです。声が合わさっている感じです。

全てのチームの合唱が終わり、審査員が集結して優勝チームを決めます。
審査員は、委員長の小堺さんを始め、演出の宮田さん、言い出しっぺの澁谷さん、ジョージ役の中村倫也くん、エミリー役の佃井皆美ちゃん、制作チームから一人、そしてこのコンクールのために来てくれた歌唱指導の伊藤和美さん。

そして、今回の優勝チームは………………………………

最後にうたった「チーム・キアーラ」に決定!!!!!!!

小堺さんから「見えないトロフィー」の授与、そして宮田さんから小さな景品の
贈呈があり、第一回「わが町」合唱コンクールは幕を閉じました。

すっかり盛り上がった稽古場でしたが、もちろんそのまま稽古に突入~。
本日は第二幕を徹底的に繰り返しております!!

こんなの、着るんですよ

本日は稽古前に衣裳の打合せがありました。
生地のサンプルとデザイン画を見ながら、この人にはこの生地でこんなデザイン、
あの人にはこっちの生地でこういうデザイン、という話をする打合せですね。

衣裳プランナーの加納さんが、そのまま稽古開始まで残ってくださって
出演者にも、今回の「わが町」の衣裳デザインが発表されました。


シンプルでいて、印象に残るコスチュームのデザイン画に、みんなからは感嘆の声が上がります。
どの役の人が何を着ているかは、稽古での役へのアプローチの仕方にも関わりますから、出演者にとっては大切な情報です。

しかしながら、みんながどんな衣裳を着るのかは、本番でのお楽しみの一つですから、デザイン画にはモザイクをかけさせていただきました~
ご了承くださいませ m(_ _)m
でも、デザイン画を見ている出演者たちの顔、嬉しそうでしょ?
素敵な衣裳になりそうで、(も)も楽しみです♪

こうやって、いろいろなことが一つづつ具体的になっていっています。
稽古の進行とともに、スタッフワークも同時に進んでいくのです。
まだまだ進化を続ける「わが町」、どうぞ楽しみにしていてくださいね!!!

稽古は激しく進行中!

11月25日から立ち稽古が始まった稽古場。
約1週間かけて、最初から最後まで、ひとまず全ての幕、すべての場の立ち稽古
一巡目、そして二巡目が終了しました~♪
早い!早いです!!

早いのには、きちんと訳がありましてですね、
前にもこちらで書きましたが、「わが町」には舞台装置らしい舞台装置が
ないものですから、まず「ルール」を決めていかなければならないのです。
ここが誰それさんのお家、あっちが商店街、ここが道、そっちがひとん家の庭、
森、川、山……もちろん、細かいことも決めていきます。
ドアはここ、お勝手口はこっち、誰が何を持ってくる、鞄はこんな、本は……
稽古場にいる全員でその「ルール」を作り、共有しないと、一つ一つの場面を
より細かく、より深めていく作業が出来ないんですね~。

そんなわけで、ルール作りの1週間を経て、本日からは場面場面を細かく割って、
丁寧に深めていく作業が進行中です。
出演者にもスタッフにもわかりやすいように、稽古場には目印がいっぱい。
ひとまずは、これらを意識しながら稽古は進行します。
でも、みんなが目印を覚え出したら徐々に無くしていくんですって!
「本番の舞台には、なんの目印もないからね。」
どの目印をいつはずしていくかは、演出家である宮田さんと舞台監督の澁谷さん
このお二人のさじ加減一つで決まるのです。

んんん、大変です!!! (も)

第4回  今から『わが町』ってのをやります。

 水曜ワイルダー約1000字劇場、芸術監督補佐の水谷です。

 先週の続きで・・・ええっと、『わが町』で「全裸」舞台とか、「舞台監督」という本来なら表舞台には立たない人を舞台に出して、道具をセットするところをわざと見せたり、ワイルダーは一体何を狙っていたんでしょう。その舞台監督の最初の台詞は「このお芝居のタイトルは、Our Town、『わが町』」というものです。若い方なら、「あれ、それってチェルフィッチュの『クーラー』の最初と似てる!」と思うかもしれません。逆に私はチェルフィッチュの『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』を見たとき、「クーラー」が「今から『クーラー』ってのをやります」という台詞で始まったのを見て、「あれ、これって『わが町』の最初と同じだ」と思いました。ここで岡田利規さんがワイルダーに影響されてるとか、そんなことを言うつもりは全然ありません。多分、岡田さんはワイルダーを知らないんじゃないかな(知ってたら、ごめんなさい)。でもこの結びつけようもない二人は、多分、これから舞台でやるのは「〈お芝居〉なんですよ」ということを強く意識して前面に押し出している、という点では共通しているのではないでしょうか。(チェルフィッチュの芝居もほとんど何もない舞台ですね。)

 お芝居って不思議な行為ですよね。舞台の上でどんなに本物らしく見せても、所詮はすべてが「嘘」なんですから。その嘘を隠して「本物らしさ」を追及するのがお芝居なのか、それともその嘘を堂々と白日のもとにさらしてしまうのがお芝居なのか? どちらも「アリ」だと思いますが、少なくともワイルダーは後者の立場を取ることが多いようです。それに、岡田さんに限らず、現代の若い演劇人の多くは、ごく当たり前に「嘘」を堂々とさらけ出していますよね。

1938年、初演の堂々たる嘘(水谷)©New York Public Library

 ワイルダーはあるエッセイの中で、演劇が他の芸術と異なっている点を4つ上げています。

1 演劇は多くの共同作業に基づく芸術である。
2 演劇は群集心理に語りかける。
3 演劇は虚偽に基づき、その本質ゆえにさらなる虚偽の増殖を呼び起こす。
4 演劇のアクション(筋・出来事)は永遠の現在において展開する。

 なかなか魅力的で、的確なまとめ方ですね。裸舞台や舞台監督による道具のセットなど、どうも3番目の特色に関連があるようです。ワイルダーは嘘を演劇の特質と考え、それを隠すのではなく、むしろ積極に見せていたわけです。でもこれはワイルダーの専売特許ではありません。ずーっと昔から行われてきたことです。一番わかりやすいのは・・・やっぱりシェイクスピアですかね。

 あ、もう1000字を越えてる。続きはまた来週・・・どうも1000字だと窮屈ですね。来週から約1250字劇場にしようかな・・・どうです?

恒例になりました♪

「わが町」は1900年代初頭のアメリカの片田舎のお話。
信仰心の篤い、小さな町の人々の、何気ない日常を描いたお話です。
作品の中では、町のひとびとが折りにふれ讃美歌を歌います。
毎週日曜の礼拝、結婚式、お葬式……祈りや讃美歌が生活の中に根付いていたんでしょうねえ。

そんなわけで、日々恒例となった「声出し」を兼ねた「歌稽古」の様子です。

稽古の前に全員で、讃美歌を大きな声で歌います。
毎日続けるってすごいですよ!本当に日々美しいハーモニーになっていくんです。
今回はなんといっても老若男女入り混じって総勢34名の大所帯ですから、歌うパートも讃美歌集通り、ちゃーんと混成4部合唱です。

気づくと口ずさんじゃったりしていて、讃美歌のメロディは、きちんと耳に入りやすいように作曲されているんだなあ、と改めて思う(も)でした。

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