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2011年 01月 07日

神尾冨美子さんのわが町

続いての登場はさいたまゴールドシアターの神尾冨美子さんです。

能登半島の中心部に位置し、半農半漁の寒村で生まれました。

通学路をはさんですぐ下には入江はせまり、また反対側は小高い丘となり、その中腹にわが国民学校がありました。学校から眺める入江のなんと素晴らしい事。入江の向う側に見える低い山並は、途中で切れ、それを補うかのように反対側からは民家の立ち並ぶ岬がつき出ています。その間をカキ養殖用の筏を避けながら手漕ぎ舟が通って行きます。「オーイ…じいちゃ~ん…」「オーイ」と声が返って来ます。

60年を過ぎた今、その入江は競艇場に変身し、「オーイ」と叫ぶ声は山びことなって消えて行きました。然し、向うに見える山並と、手前の岬は、私の記憶を裏切る事はありませんでした。

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