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OUR TOWNS~思い出のわが町~

1月19日 青木和宣さんの...

続いては、ウォレン巡査役の青木和宣さんのわが町です。

私は1953年秋に、歴史ある落合の火葬場裏のボロアパートで生まれ、その後新宿区上落合三丁目、中井二丁目内を二十歳過ぎ迄、父母を弟の4人で借屋、借家の梯子暮らしだった。子供の頃、お世話になった小さな商店街を四十数年振りに歩いてみた。

太い指でパンクを直していた自転車屋さん、乾物屋のおばちゃん、和菓子屋さん、肉屋さん、おそば屋さん、お風呂屋さん。テーラー、おもちゃ屋さん。八百屋さん、ヤギヤのパン屋さん、畳屋さん。商店街中央の妙正寺川に架かる橋を渡るとタバコ屋さん、洋品屋さん、果物屋さん、そーだ!あそこに在った豆腐屋のおじさん、手品が上手だったなぁー、町内会なんかのイベントには必ずご披露していた。僕が鍋を持って豆腐を買いに行くと「おや、かずのりちゃんお使い?!エライネー」と言って両手を合わせて「あっ!親指が取れちゃったー!」…?私は6才でこの手品を会得した。数十軒の小さな商店街も今は小綺麗になったおそば屋さん、お風呂屋さん、米屋さん、畳屋さんしか残っていない。もう西武新宿線の踏切だ。帰ろうとしたら遮断機は下りて来た。すると踏切の向こう角に、半世紀、変わらぬままの床屋さん!ドアからおじさんが出て来た。肥っちゃたけど確かにおやじさん。ごみバケツを片付けている。懐かしいー。小学生になる前から五年生に成って、東京オリンピックが開催された1964年頃迄、俺のヘアーをずっと坊ちゃん刈りにしてくダサッたおやじさん。いつまでも元気でいて下さい。有り難う、わが町。

菅野隼人さんのわが町

昨日、無事、初日を迎えました!!

続いての登場はBoys&Girlsの菅野隼人さんです。

僕の思い出の町は福島県福島市です。

福島市は自分の生まれ育った所です。中井商店というお菓子屋さんに小学校1年の頃から通っています。小さい頃は母と一緒に買いに行っていました。昔からお菓子屋さんのおばちゃんとお喋りするのが、とても楽しみでした。小さい頃から変わらないお店の雰囲気がとても居心地よくて、いつも時間を忘れて長話しをしてしまいます。学校帰りに中井商店ではお菓子を買って、近くの山の下にある公園で友達と食べたりしていました。たまにその山の第2展望台まで自転車を引きながら登って、そこからまた来た道をブレーキをかけずに一気に下ったりしていました。すごいスピードなのでストレスも吹っ飛んでしまう程です。第2展望台までは舗装されている道路なので、駆け降りている時に車と出くわしてブレーキをかけなければいけない時もありますが、車が来なければ、とっても気持ちが良いです。雨上がりにそれをやった事があって、カーブを曲がりきれずに小さな段差にそのままぶつかって、吹っ飛ばされて、自分は腕を打って、自転車はパンクした事もありました。

僕にとって様々な出会いや、思い出がある町です。

高橋宙無さんのわが町

続いてはBoys&Girlsの高橋宙無さんです。

杉並区、阿佐ヶ谷団地

ここが私が小学校4年生まで過ごした思い出の“わが町”だ。

15年振りにこの地を訪れてみた。

ここに立つと忘れていた思い出までもが蘇ってくる。

当時、よく連れていかれたラーメンショップ「ダイキン」。

ラーメンを注文すると何故かサラダが付いてきた。

でもサラダが一番美味しい。

そんな「ダイキン」は今はもうない。

初めてのお遣いを頼まれたパン屋「アイフル」。

緊張のあまりレジの前でパンを抱えたまま小便をもらしちまった。

それが原因ではないと思うが、「アイフル」も今はもうない。

午後の団地はとても静かだ。

泥だらけになってはしゃいだあの公園もとても静かだ。

錆びてたブランコは取り外され、とても静かだ。

夕暮れ時になっても、漂ってくるのは秋の香りだけで辺りは静まり返っている。

この団地は近々取り壊されるらしい…

静かに目を閉じた。

目の前ではしゃぐ悪ガキどもは嫌という程騒がしかった。

そう、これこそが私が過した“わが町”だ。

神尾冨美子さんのわが町

続いての登場はさいたまゴールドシアターの神尾冨美子さんです。

能登半島の中心部に位置し、半農半漁の寒村で生まれました。

通学路をはさんですぐ下には入江はせまり、また反対側は小高い丘となり、その中腹にわが国民学校がありました。学校から眺める入江のなんと素晴らしい事。入江の向う側に見える低い山並は、途中で切れ、それを補うかのように反対側からは民家の立ち並ぶ岬がつき出ています。その間をカキ養殖用の筏を避けながら手漕ぎ舟が通って行きます。「オーイ…じいちゃ~ん…」「オーイ」と声が返って来ます。

60年を過ぎた今、その入江は競艇場に変身し、「オーイ」と叫ぶ声は山びことなって消えて行きました。然し、向うに見える山並と、手前の岬は、私の記憶を裏切る事はありませんでした。

佃井皆美さんのわが町

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
いよいよ「わが町」の初日も、来週に迫ってまいりました。稽古もますます、白熱を帯びています。
新年第一段は、1500人を超えるオーディションで、見事、エミリー役を射止めた佃井皆美さんのわが町です。
私のわが町は生まれ育ったさいたま市です。
都会でもなく田舎でもない、とても暮らしやすいところです。                               
山も海もない平地で、高層ビルもあまりありません。                                                           
そんな、一見取り柄の無さそうなわが町の自慢できるものといえば「夕日」です!                              
障害物が無いので、空がすごく大きくて、夕方になると夕日の暖かいおれんじ色の光がわが町をまんべんなく包み込んでくれます。                              
私はその夕日が大好きで、今でも夕日を見るたびに地元にいる大好きな人達の顔が浮かんで、励まされるような気持ちになるんです。                              
久しぶりに実家に帰ると町は少しずつ便利になっていってますが、「夕日」だけはずっと変わりません。
私にとってさいたまの夕日はホッとさせてくれる特別な夕日です。

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