高橋宙無さんのわが町
2011年 01月 09日|キャスト
杉並区、阿佐ヶ谷団地
ここが私が小学校4年生まで過ごした思い出の“わが町”だ。
15年振りにこの地を訪れてみた。
ここに立つと忘れていた思い出までもが蘇ってくる。
当時、よく連れていかれたラーメンショップ「ダイキン」。
ラーメンを注文すると何故かサラダが付いてきた。
でもサラダが一番美味しい。
そんな「ダイキン」は今はもうない。
初めてのお遣いを頼まれたパン屋「アイフル」。
緊張のあまりレジの前でパンを抱えたまま小便をもらしちまった。
それが原因ではないと思うが、「アイフル」も今はもうない。
午後の団地はとても静かだ。
泥だらけになってはしゃいだあの公園もとても静かだ。
錆びてたブランコは取り外され、とても静かだ。
夕暮れ時になっても、漂ってくるのは秋の香りだけで辺りは静まり返っている。
この団地は近々取り壊されるらしい…
静かに目を閉じた。
目の前ではしゃぐ悪ガキどもは嫌という程騒がしかった。
そう、これこそが私が過した“わが町”だ。