ブログ

OUR TOWNS~思い出のわが町~

青木和宣さんのわが町

続いては、ウォレン巡査役の青木和宣さんのわが町です。

私は1953年秋に、歴史ある落合の火葬場裏のボロアパートで生まれ、その後新宿区上落合三丁目、中井二丁目内を二十歳過ぎ迄、父母を弟の4人で借屋、借家の梯子暮らしだった。子供の頃、お世話になった小さな商店街を四十数年振りに歩いてみた。

太い指でパンクを直していた自転車屋さん、乾物屋のおばちゃん、和菓子屋さん、肉屋さん、おそば屋さん、お風呂屋さん。テーラー、おもちゃ屋さん。八百屋さん、ヤギヤのパン屋さん、畳屋さん。商店街中央の妙正寺川に架かる橋を渡るとタバコ屋さん、洋品屋さん、果物屋さん、そーだ!あそこに在った豆腐屋のおじさん、手品が上手だったなぁー、町内会なんかのイベントには必ずご披露していた。僕が鍋を持って豆腐を買いに行くと「おや、かずのりちゃんお使い?!エライネー」と言って両手を合わせて「あっ!親指が取れちゃったー!」…?私は6才でこの手品を会得した。数十軒の小さな商店街も今は小綺麗になったおそば屋さん、お風呂屋さん、米屋さん、畳屋さんしか残っていない。もう西武新宿線の踏切だ。帰ろうとしたら遮断機は下りて来た。すると踏切の向こう角に、半世紀、変わらぬままの床屋さん!ドアからおじさんが出て来た。肥っちゃたけど確かにおやじさん。ごみバケツを片付けている。懐かしいー。小学生になる前から五年生に成って、東京オリンピックが開催された1964年頃迄、俺のヘアーをずっと坊ちゃん刈りにしてくダサッたおやじさん。いつまでも元気でいて下さい。有り難う、わが町。

コメント

この記事のコメントは受け付けておりません。

トラックバック

この記事のトラックバックは受け付けておりません。

  • 2011年 1月
    << 2011年 1月  
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  
  • 関連サイトバナーリンク

    チケット情報クラブ・ジ・アトレ新国立劇場

ページの先頭へ