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チケットは新国立劇場ボックスオフィスまで 03-5352-9999

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2013年10月2日

マンスリープロジェクト「エリザベス朝演劇」申し込み受付中!

新国立劇場(演劇)では、公演がある月もない月も、みなさまに気軽に劇場にいらしていただこう、また、演劇公演をより楽しんでいただくためにとの思いで、毎月マンスリープロジェクトを開催しています。演劇講座やトークセッション、ワークショップ、リーディング公演と多彩なプログラムでみなさまのご参加をお待ちしています。

今月は特設サイトのコラムでもお馴染み、「エドワード二世」の翻訳、河合祥一郎さんを講師にお迎えする演劇講座「エリザベス演劇」です。公演中の10月14日(月・祝)18:00から、場所は公演の行われる小劇場です。

最初にエリザベス朝演劇の、幕も装置も舞台転換もなかった舞台の特徴を資料をもとにお話していただき、その舞台上で語られる詩的言語としての台詞の意義を解説していただきます。クリストファー・マーロウの作品を中心にその台詞の魅力を大いに語ってくださいます。無料の企画ですよ! 公演をご覧いただいてから講座を聴いても、講座を聴いてから公演を観ても、お楽しみは倍増すると思います。けど、この講座だけ聴いてくださってももちろんOK! 10月7日(月)まで、こちらで応募を受け付けています。ぜひ奮ってお出かけください。

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/130917_003361.html

お問い合わせ : 情報センター TEL:03-5351-3011(代)

また、それに先がけ、13日(日)の公演終了後にはシアター・トークがございます。出演は演出の森 新太郎さん、エドワード二世役柄本 佑さん、王妃イザベラ役中村 中さん、そして、芸術監督の宮田慶子、司会は中井美穂さんです。マーロウの作品や今回の演出プランについて、また、稽古場での裏話などみなさんに大いに語っていただきます。こちらは、事前の申し込みは必要ありません。当日、本公演のチケットが必要です。13日以外のチケットをお持ちの方でもお聴きになれますので、ぜひお出かけくださいね!

これからも公演だけでなく、劇場のさまざまな催しをどうぞお楽しみに! お待ちしています!(ま)

P1050016

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2013年9月30日

父、エドワード一世(1)

この作品はエドワード二世の父、エドワード一世(1239~1307、在位1272~1307)死去の便りから始まります。

エドワード一世は若いころより優れた騎士で、1265年にはイブシャムの戦いで父王の国王軍を率い、改革派の貴族諸侯たちに圧勝しました。その後王位に就くと、王権の強化をはかり、領土奪還のために大陸やウェールズ、スコットランドに侵攻します。1282年にはウエールズを無事平定。そのころから、ウェールズの北西に要塞も兼ねたお城を建設し始め、カーナーヴォン城、コンウィ城、ビューマリス城、ハーレックス城は1986年に「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁 (Castles and Town Walls of King Edward in Gwynedd)」として世界遺産に登録されています。

カーナーヴォン城

↑ 1284年エドワード二世の生まれたカーナーヴォン城。ウェールズにイギリス王の威光を示すためだった。以降、イギリス王室の皇太子をプリンス・オブ・ウェールズといい、現在にいたるまで、皇太子の任官式はカーナーヴォン城で行われる。

その後のスコットランドへの遠征の話は、また次の機会にしますね。

これ以前の時代、エドワード一世の父ヘンリー三世(1206~72)のころは、貴族たちが勢力を持ち、国政に口を出す時代でした。象徴的なのは、オックスフォードに集結した諸侯が「オックスフォード条例」という王の権力を制限する条例への同意をヘンリー三世に求め、王と貴族たちの間で争いが起きます。1264年にヘンリー三世が敗北し、「オックスフォード条例」に署名するにいたりました。

その徴候はすでに、ヘンリー三世の前王ジョン王(1167~1216)時代に芽生えていました。フランス王やフランス諸侯に敗北し、ヨーロッパ大陸の領土の大半を失ったジョン王が1215年に、王権を大幅に規制するマグナ・カルタ(大憲章)に調印しました。世界史の教科書にも出てきましたよね。この時代の王の権力は絶対的なものではなく、貴族諸侯や教会の司教たちの財力や兵力が強大だったのです。

このような時代に、エドワード二世の父エドワード一世は、今のグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)の基礎を築くようなウェールズ、スコットランド遠征を繰り返していました。「エドワード二世」はこのあとの時代。まだまだ、イギリスの混乱は続いていきます。(ま)

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2013年9月30日

河合祥一郎さんのコラム「マーロウの素顔④」

では、河合祥一郎さんのコラム、第4弾です! サスペンスの様相全開の展開です。復讐劇「スペインの悲劇」が好評を博した同時代の劇作家トマス・キッドも登場しています。

* * *

1593年、ロンドンでは外国人排斥運動が起こっていた。5月上旬、何者かの手によって、ロンドンのブロード・ストリートにあるオランダ教会の敷地の壁に53行からなる韻文を記したプラカードが打ちつけられた。マーロウ流の弱強五歩格で綴られたその韻文は、マーロウの戯曲数編に言及しつつオランダ人たちに出ていけと命じるものであり、最後に「タンバレイン」と署名されていた。 5月12日、枢密院はこれを『タンバレイン大王』の作者マーロウの犯行と断定し、マーロウの部屋に踏み込んだが、マーロウは不在で、代わりに同居人の劇作家トマス・キッドが拘束され、拷問を受けた。キッドが翌年36歳の若さで死んだのは、このときの拷問のせいだと言われている。 しかし、頭のいいマーロウが、私を逮捕してくださいと言わんばかりの犯行に及ぶだろうか。学者のなかには、これはエセックス伯の一派が、マーロウを陥れるために起こした事件だと考える者もいる。エセックス伯の一派は、マーロウとその友人であるサー・ウォルター・ローリーの一派と対立していたからだ。 キッドが拷問を受けているあいだマーロウが逃げ込んだ先は、フランシス・ウォルシンガムのはとこサー・トマス・ウォルシンガムの屋敷だった。マーロウはそこで逮捕されるものの、2日後の5月20日には毎日の出頭を条件に保釈されている。マーロウのボスであるフランシス・ウォルシンガムがまた救いの手を差し伸べたのだろうか。 だが、それにしても逮捕しながらすぐ保釈するとはどういうことか。また、保釈しておきながら10日後に暗殺したのはなぜなのだろうか。(つづく)

↓ トマス・キッド作 『スペインの悲劇』の表紙 トマス・キッド作『スペインの悲劇』表紙

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2013年9月25日

45年前の上演記録

「エドワード二世」は1968年に東京で上演されています。11月27日~12月10日、3パターンの役替りで13回公演です。場所は東芝ホール(銀座7丁目)。演劇集団「華」の第二回公演として、木村 優訳、ドナルド・リチー演出にて上演されました。

ドナルド・リチー(1924-2013、2月19日に東京で死去)は、演劇界より映画界での業績がよく知られています。アメリカ出身の映画史家・映画評論家・映画監督で、特に日本映画の海外への紹介に多大な貢献をしました。初来日は1947年。第二次世界大戦勃発後に入隊し、戦後日本への進駐軍の募集に応募、タイピストとして来日しています。このときにニュースレターへの投稿が好評となり、星条旗新聞(米軍)に異動。そこで、映画欄の担当になり、日本映画を数多く見始め、映画関係者や英米出身の日本研究者、日本の文化人とも交流することができました。1949年に帰国し、大学を卒業、1954年に再び来日し、ジャパン・タイムズの映画評や書評を執筆していました。その後、ニューヨーク近代美術館の映画キューレターも務め、1983年には第1回川喜田賞を、受賞しています。著作は英語で多数執筆され、翻訳されているものもたくさんあります。主な著書に『小津安二郎の美学 映画のなかの日本』『黒沢明の映画』『映画のどこをどう読むか』など。

「エドワード二世」を演出した当時は、二度目の来日から15年たったころでした。プログラムによると、このときの上演をもとに「エドワード二世」の映画を製作し、次の年の春に上映予定だったようです。「翻訳に際しては、5幕を2幕とし、登場人物も少くし、現代性を強調しました。」とあるように、役はかなりカットされていたようです。もしも、かなうのならば、見比べて観てみたいですね。

演劇についての言及は少ないのですが、参考までに、ドナルド・リチーのインタビュー「反逆とユーモアの詩的映画の世界」がこちらで読めます。( 「イメージフォーラム」誌2000年冬季号より)

http://www.imageforum.co.jp/richie/rch-intv.html

日本ではなかなか上演されないマーロウ。ぜひ今回の「エドワード二世」、日本での本格的な初めての上演をご覧ください!(ま)

ドナルド・リチー

↑  ドナルド・リチー

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2013年9月23日

河合祥一郎さんのコラム「マーロウの素顔③」

いよいよクリストファー・マーロウの人生に言及し、キーマン登場の河合祥一郎さんのコラム、第3弾!

* * *

マーロウはなぜ29歳の若さで国家によって抹殺されなければならなかったのか。その疑問に答えるために、マーロウの生涯をざっとふりかえってみよう。靴屋の息子として生まれたマーロウは秀才で、16歳でケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジに入学した。大学に行かなかったシェイクスピアよりずっと早く執筆活動を始め、19歳で最初の戯曲『カルタゴ王妃ディードー』を書いた。シェイクスピアが3児のパパとなった20歳のとき、同い年のマーロウは3冊の本を書きあげていたのだ。

語学ができ、頭の回転が速く、度胸もあることを買われたのであろう。マーロウは大学在学中に政府の諜報部員となって、大陸に渡っている。彼を送り込んだのは、エリザベス女王のもとでスパイ組織の元締めを務めていた国務大臣サー・フランシス・ウォルシンガムであり、マーロウは大学の授業に出席しなかったにもかかわらず、枢密院が女王陛下の署名入りの命令書を大学に送ったために、1587年に修士号を与えられている。

1589年にはロンドンの街中で友人(愛人?)の詩人トマス・ウォトソンと一緒にいるとき、ウィリアム・ブラッドレーという男に決闘を挑まれ、ウォトソンが相手を殺してしまったために一緒に逮捕されたが、マーロウはニューゲイト監獄に2週間拘留されただけで釈放されている。

権力という魔法の力に若くして触れたマーロウは、いわばやりたい放題の人生を生きることにしたらしい。1592年1月にはオランダで硬貨偽造をして逮捕され、本国に強制送還されている。その程度の犯罪なら政府も事を荒立てるつもりはなかったようだが、1593年5月にある事件が起こり、同月18日――暗殺の12日前――ついに枢密院はマーロウの逮捕令状を発行した。

その事件とは――(つづく)

↓ 「キーマン」= サー・フランシス・ウォルシンガム

サー・フランシス・ウォルシンガム

 

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2013年9月21日

カンパニーの最年長と最年少

このかンパニーは10代から80代まで、各年代の役者さんがそろっています。実は平均年令はいくぶん高いカンパニー。(笑) 10代はひとり、安西慎太郎さんで、王子エドワード、のちのエドワード三世を演じます。また、80代もおひとり。西本裕行さん。今回はライトボーン、ジェイムズ・・・と実は4役も演じています。この作品には、実在の人物がたくさん登場しますが、ライトボーンはこの作者マーロウの創作した役です。西本さんは劇団昴所属の役者さん。新国立劇場にはこれまで、1998年の「ブッダ」と2004年の「こんにちは、母さん」に出演してくださいました。

安西さんは新国立劇場への出演は初めてです。稽古初日にはとても緊張している様子でしたが、今では毎日楽しげに稽古中。実在のエドワード三世が即位したのは14歳でした。・・・因みにシェイクスピア作かもしれない (?!) といわれる戯曲「エドワード三世」は1596年に出版されています。日本では河合祥一郎さんの翻訳による「エドワード三世」(白水社) があります。

このふたりも、そして他のキャストのみなさんも、演出の森さんと次々に新しいトライを重ねている稽古場です。(ま)

 

写真上 第5幕 西本裕行(ライトボーン役)

写真中 第5幕 柄本 佑 西本裕行(ライトボーン役)

写真下 第5幕 左から 長谷川 志 小田 豊 安西慎太郎(エドワード三世役) 原 康義 谷田 歩 大谷亮介

西本さん柄本さん、西本さん

大谷さん、谷田さん、長谷川さん、安西さん、小田さん、原さん

 

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2013年9月18日

ひとつのカンパニー

今回の「エドワード二世」の出演者は17人。ですが、「エドワード二世」の中の役どころの数は兵士なども合わせると50ほどもあります。ですから、1人2役どころか、4役も演じるキャストのみなさんがたくさん。今日はその配役を少しご紹介しましょう。すでにひと役ずつはこちらのページの写真の下に公開しています。https://www.nntt.jac.go.jp/play/13edward/staff/index.html

ひと役を務めるのは、タイトルロール、エドワード二世役の柄本 佑さん(写真①、第5幕の柄本さん) 、イギリス王室史上最悪の王といわれたエドワード二世を演じます。稽古場のセットを縦横無尽に走り回りながら、魅力的で愛おしい王を造形中です。そして、王妃イザベラ役の中村 中さん(写真②、第5幕の中村さん)もひと役。美貌と気の強さで名高い王妃イザベラを演じます。

ランカスター伯爵役の大谷亮介さんは修道院長(下の写真③⑤の大谷さんはまた別の役で登場中)、ケント伯爵役の窪塚俊介さんは兵士(写真③)、アランデル伯爵役の大鷹明良さんはマトレヴィス(写真④)、ペンブルック伯爵役の木下浩之さんはトラッセル、レスター伯爵役の中村彰男さんは貧者(下の写真②の左から2人目の中村さんはまた別の役で登場中)、カンタベリー大司教役の石住昭彦さんはルヴューヌとガーニー(写真④⑥の石住さんはまた別の役)、コヴェントリー司教役の小田 豊さんはエノーのサー・ジョン、ライトボーン役の西本裕行さんはジェイムズ、ウォリック伯爵役の原 康義さんはウィンチェスター司教(下の写真②の一番右にいらっしゃる原さんはまた別の役)、老モーティマー役の瑳川哲朗さんはライス・アプ・ハウエル(写真③)などなど。まだまだみなさん、他にも使者や兵士、貴族などたくさんの役を演じています。それはご覧になってのお楽しみ!

写真① 柄本 佑

写真② 左から 石田佳央、中村彰男、中村 中、森 新太郎 (演出中)、原 康義

写真③ 左から 瑳川哲朗 窪塚俊介 中村 中 大谷亮介

写真④ 左から 石住昭彦 大鷹明良

写真⑤ 左から 長谷川 志 中村 中 大谷亮介

写真⑥ 左から 柄本 佑 石住昭彦 そして、森さんの両手

柄本さん森さん、中さん、彰男さん、石田さん、原さん

中さん、大谷さん、窪塚さん、瑳川さん大鷹さん、石住さん

中さん、大谷さん、長谷川さん柄本さん、石住さん

戯曲「エドワード二世」の特徴のひとつであり、魅力といえるのは、企画の当初から演出の森さんもおっしゃっていたように、展開の速さ、スピード感です。そのうえこの役の数。舞台裏では衣裳の早替りもあって、大忙しになりそうな予感。その中でも、森さんの発する「熱」と「緊張感」が稽古場に浸透し、キャストのみなさん同士、さらに演出家とキャストのみなさんとの対話が重なり合い、日に日にひとつの劇団のようなカンパニーができあがっていきます。(ま)

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2013年9月16日

河合祥一郎さんのコラム「マーロウの素顔②」

では、お待ちかね、河合祥一郎さんのコラムの第2回目です!

* * *

事件は1593年5月30日(水)、ロンドン南東テムズ河沿いの町デットフォードで起こった。マーロウはその日の朝10時から、未亡人エレナー・ブルが経営する居酒屋で、3人の男と一緒に過ごしていた。そして、夕食後の午後6時、勘定書きをめぐって口論となったという。当時の検死報告書によれば、イングラム・フライザーとつかみ合ったマーロウは、フライザーの腰の短剣を奪って二度相手の頭に傷を負わせたが、フライザーが短剣を奪い返して、マーロウの右目を貫いた。深さ2インチ、幅1インチの致命傷により、マーロウは即死だったという。

シェイクスピアが1599年に書いた『お気に召すまま』第3幕第3場で、道化タッチストーンが「小さな部屋の大きな勘定書きよりも人を死んだ気にさせる」(it strikes a man more dead than a great reckoning in a little room)という不思議な表現を用いるのは、マーロウが勘定書きをめぐって小さな部屋で殺されたことに言及したものだとされている。

だが、マーロウは本当に勘定書きをめぐっての喧嘩で殺されたのだろうか。そもそも「目を刺されて即死ということはありえない」と、『クリストファー・マーロウ暗殺』(1928)という本を書いた医師サミュエル・A・テネンボームは指摘する。

決定的なのは、一緒にいた3人の男たちが、マーロウと同じく、政府の諜報部員だったということだ。4人とも、スパイマスターとして知られる政府高官フランシス・ウォルシンガムに雇われていたのだ。

そのうちの一人、ロバート・プーリーは、事件当日オランダから帰国し、早朝ウォルシンガムのもとへ行って機密情報を渡してからデットフォードへ急行している。イングラム・フライザーは、マーロウ殺害により拘留されながらも、すぐに釈放され、ひと月も経たぬ6月29日にはウォルシンガムのために別件で働いている。すべてはウォルシンガムの仕組んだ計画どおりだったらしい。

だが、マーロウはなぜ暗殺されなければならなかったのか。(つづく)

エリザベス朝の居酒屋

↑ エリザベス朝の居酒屋

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2013年9月15日

「エドワード二世」 ご観劇の参考に。

みなさん、新国立劇場内の情報センターをご存じですか? 劇場1F正面入り口からお入りになり、右手奥のエレベーターの5Fにあります。開室時間は10:00~18:00 月曜休室(祝休日及び主催公演日は他曜日に振替)

https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/library/

戯曲を中心とした閲覧室とこれまでの主催公演の映像をご覧になれるビデオブース(無料)があり、どなたでもご利用になれます。また、エレベーターを降りて情報センターと反対側には屋上庭園があります。高層ビルや高速道路に隣接してますが、芝生の緑にほっと息がつけ、冬にはここから富士山が見えます。

ここでは、「エドワード二世」のご観劇前に作品に対する理解の一助として、また、観劇後の感動をさらに深めるために、情報センターでご覧いただける参考資料を紹介します。ぜひこれを機に、お気軽にお立ち寄りください! (ま)

<戯曲>
*Marlowe : The plays analysing texts Stevie Simkin=編/Palgrave Macmillan 2001 年発行
*Oxford world’s classics: Tamburlaine, parts I and II ; Doctor Faustus, A- and B-texts ;
The Jew of Malta ; Edward II Oxford University Press 1998 年発行
マーロウの4大戯曲「フォースタス博士」「エドワード二世」「マルタ島のユダヤ人」「タムバレイン」を収録。
「タンバレイン」 クリストファ・マーロウ=作/高田茂樹=訳/水声社 2012 年発行
「エリザベス朝悲劇 四拍子による新訳三編 -タムバレイン大王、マクベス、白い悪魔」 
川崎淳之助=訳/英光社 2010 年発行
マーロウ作「タムバレイン大王 第一部」を含むエリザベス朝時代の戯曲3編を収録。
「エリザベス朝演劇集Ⅰ マルタ島のユダヤ人 フォースタス博士」 
クリストファー・マーロー=著/小田島雄志=訳/白水社 1995 年発行

「悲劇喜劇」10月号 「エドワード二世」掲載

<作品・作家解説>
英文学ハンドブック-「作家と作品」<第 2 期 No.34> マーロウ
フィリップ・ヘンダソン=著/川崎淳之助=訳/研究社出版 1971 年発行
「エドワード二世」「タムバレイン大王」を含むマーロウの作品7編を取りあげている。
現代演劇 No.15 現代演劇研究会=編/南雲堂 1975 年発行
「タムバレイン大王」を含む3編を取り扱っている。
*Christopher Marlowe : Poet and Playwright Studies in Poetical Method
Virginia Meehan=著/Mouton de Gruyter 1974 年発行
Marlowe a collection of critical essays Twentieth century views A Spectrum book
Clifford Reech=編/Prentice-Hall 1964 年発行

<その他>
「エリザベス朝演劇の誕生」 玉泉八州男=編/水声社 1997 年発行
シェイクスピアを生んだ英国エリザベス朝演劇の知られざる全体像に迫るべく気鋭の研究者19氏が書き下ろし
た、本邦初の画期的論文集。

情報センター

情報センター内閲覧室

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2013年9月11日

「悲劇喜劇」10月号に戯曲を掲載。

今回の河合祥一郎さんによる新訳、クリストファー・マーロウ作「エドワード二世」の戯曲が「悲劇喜劇」10月号に掲載されています。マーロウの戯曲6作品のうち、現在出版されている作品は「タンバレイン」(髙田茂樹訳、水声社)と「マルタ島のユダヤ人」「フォースタス博士」(小田島雄志訳、白水社)の3作です。「エドワード二世」は、これまで千葉孝夫訳や永石憲吾訳などが出版されましたが、現在、入手できる翻訳本はありません。(古書では入手できるときもあります。)

このたび、「悲劇喜劇」10月号には、この「エドワード二世」の全訳が掲載されています。全国の書店はじめ、9月10日(火)初日を迎えた「OPUS/作品」上演中の新国立劇場・小劇場ロビーでも販売中です。もちろん、10月8日(火)初日の「エドワード二世」公演中も引き続き、販売いたします。どうぞ舞台だけでなく、戯曲もお楽しみください。両者を比べていただけると、また、演劇の楽しみが一層増すことと思います。

また、今号では「海外から学ぶ」という特集記事が組まれています。その中で、「Try・Angle―三人の演出家の視点―Vol.3」の「アルトナの幽閉者」の演出家、上村聡史さんが「レンズの度数をあげて『違い』を学習する」という原稿を執筆されています。特に上村さんが近年刺激を受けている、1962年生まれのポーランドの演出家、クリストフ・ワリコフスキ(Krzysztof Warlikowski)についての記述はとても興味深いです。ぜひこちらもご覧ください。

下の写真のオレンジ色の表紙の本は、稽古場でスタッフやキャストのみなさんが使用している上演台本です。台本の色と同じように、熱く、明るく、笑いの絶えない稽古場です。(ま)

P1040744

 

悲劇喜劇10月号 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/731310.html …

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エドワード二世 チケットのお申し込み

2013年7月28日(日)前売開始

会員先行販売期間:2013年7月14日(日)〜24日(水)

電話からのお申込み

新国立劇場ボックスオフィス
電話予約 10:00~18:00/窓口販売 10:00~19:00

TEL. 03-5352-9999
高齢者・学生割引等 各種割引のご案内

チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード:428-669)
ローソンチケット
0570-000-407(オペレーター受付)
0570-084-003(Lコード:36029)
CNプレイガイド
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JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・トップツアーほか

インターネットからのお申し込み

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グループでのお申し込み10名様以上でご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL 03-5351-3011<代>)までお問い合わせください。

  • ※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様につきましても1人1枚チケットをお求めください。
  • ※壁際、手摺りの近く、バルコニーの一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
  • ※公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。
  • ※車椅子をご利用のお客さまはボックスオフィスまでお問い合わせください。
  • ※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。

Access

新国立劇場 アクセスマップ

〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号
TEL : 03-5351-3011(代表) 東京都渋谷区にある新国立劇場は、
京王新線「初台駅」(中央口)から直結!
「新宿駅」から1駅です。
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