2013年9月11日
「悲劇喜劇」10月号に戯曲を掲載。
今回の河合祥一郎さんによる新訳、クリストファー・マーロウ作「エドワード二世」の戯曲が「悲劇喜劇」10月号に掲載されています。マーロウの戯曲6作品のうち、現在出版されている作品は「タンバレイン」(髙田茂樹訳、水声社)と「マルタ島のユダヤ人」「フォースタス博士」(小田島雄志訳、白水社)の3作です。「エドワード二世」は、これまで千葉孝夫訳や永石憲吾訳などが出版されましたが、現在、入手できる翻訳本はありません。(古書では入手できるときもあります。)
このたび、「悲劇喜劇」10月号には、この「エドワード二世」の全訳が掲載されています。全国の書店はじめ、9月10日(火)初日を迎えた「OPUS/作品」上演中の新国立劇場・小劇場ロビーでも販売中です。もちろん、10月8日(火)初日の「エドワード二世」公演中も引き続き、販売いたします。どうぞ舞台だけでなく、戯曲もお楽しみください。両者を比べていただけると、また、演劇の楽しみが一層増すことと思います。
また、今号では「海外から学ぶ」という特集記事が組まれています。その中で、「Try・Angle―三人の演出家の視点―Vol.3」の「アルトナの幽閉者」の演出家、上村聡史さんが「レンズの度数をあげて『違い』を学習する」という原稿を執筆されています。特に上村さんが近年刺激を受けている、1962年生まれのポーランドの演出家、クリストフ・ワリコフスキ(Krzysztof Warlikowski)についての記述はとても興味深いです。ぜひこちらもご覧ください。
下の写真のオレンジ色の表紙の本は、稽古場でスタッフやキャストのみなさんが使用している上演台本です。台本の色と同じように、熱く、明るく、笑いの絶えない稽古場です。(ま)
悲劇喜劇10月号 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/731310.html …