2013年9月
2013年9月18日
ひとつのカンパニー
今回の「エドワード二世」の出演者は17人。ですが、「エドワード二世」の中の役どころの数は兵士なども合わせると50ほどもあります。ですから、1人2役どころか、4役も演じるキャストのみなさんがたくさん。今日はその配役を少しご紹介しましょう。すでにひと役ずつはこちらのページの写真の下に公開しています。https://www.nntt.jac.go.jp/play/13edward/staff/index.html
ひと役を務めるのは、タイトルロール、エドワード二世役の柄本 佑さん(写真①、第5幕の柄本さん) 、イギリス王室史上最悪の王といわれたエドワード二世を演じます。稽古場のセットを縦横無尽に走り回りながら、魅力的で愛おしい王を造形中です。そして、王妃イザベラ役の中村 中さん(写真②、第5幕の中村さん)もひと役。美貌と気の強さで名高い王妃イザベラを演じます。
ランカスター伯爵役の大谷亮介さんは修道院長(下の写真③⑤の大谷さんはまた別の役で登場中)、ケント伯爵役の窪塚俊介さんは兵士(写真③)、アランデル伯爵役の大鷹明良さんはマトレヴィス(写真④)、ペンブルック伯爵役の木下浩之さんはトラッセル、レスター伯爵役の中村彰男さんは貧者(下の写真②の左から2人目の中村さんはまた別の役で登場中)、カンタベリー大司教役の石住昭彦さんはルヴューヌとガーニー(写真④⑥の石住さんはまた別の役)、コヴェントリー司教役の小田 豊さんはエノーのサー・ジョン、ライトボーン役の西本裕行さんはジェイムズ、ウォリック伯爵役の原 康義さんはウィンチェスター司教(下の写真②の一番右にいらっしゃる原さんはまた別の役)、老モーティマー役の瑳川哲朗さんはライス・アプ・ハウエル(写真③)などなど。まだまだみなさん、他にも使者や兵士、貴族などたくさんの役を演じています。それはご覧になってのお楽しみ!
写真① 柄本 佑
写真② 左から 石田佳央、中村彰男、中村 中、森 新太郎 (演出中)、原 康義
写真③ 左から 瑳川哲朗 窪塚俊介 中村 中 大谷亮介
写真④ 左から 石住昭彦 大鷹明良
写真⑤ 左から 長谷川 志 中村 中 大谷亮介
写真⑥ 左から 柄本 佑 石住昭彦 そして、森さんの両手
戯曲「エドワード二世」の特徴のひとつであり、魅力といえるのは、企画の当初から演出の森さんもおっしゃっていたように、展開の速さ、スピード感です。そのうえこの役の数。舞台裏では衣裳の早替りもあって、大忙しになりそうな予感。その中でも、森さんの発する「熱」と「緊張感」が稽古場に浸透し、キャストのみなさん同士、さらに演出家とキャストのみなさんとの対話が重なり合い、日に日にひとつの劇団のようなカンパニーができあがっていきます。(ま)