2013年9月10日
東西のナショナル・シアターで競演!
10月8日(火) に初日を迎える新国立劇場の「エドワード二世」。実は今、この作品がロンドンのナショナル・シアター、オリヴィエ劇場にて上演中! 8月28日(水) にプレビュー公演が開幕し、9月4日(水) に初日を迎え、10月26日(土) までの限定公演です。新国立劇場の公演は10月27日(日) まで。まさに、同時期にイギリスと日本のナショナル・シアターでマーロウの「エドワード二世」が上演されることになります。
英国版の演出はジョー・ヒル=ギビンズ(Joe Hill-Gibbins)、エドワード二世はジョン・ヘファーナン (John Heffernan) 、王妃イザベラはヴァネッサ・カービー(Vanessa Kirby) 。
↑ 演出家 ジョー・ヒル=ギビンズ
↑ エドワード二世役 ジョン・ヘファーナン 稽古場写真より
ジョー・ヒル=ギビンズはナショナル・シアターで初めての演出で、デビュー作となります。1977年生まれの新進演出家。2002年に新人演出家賞 ( James Menzies-Kitchen Trust Award) を受賞し、ロイヤル・コート劇場をへて、2006年からヤング・ヴィック劇場に所属し、近年では「チェンジリング」「ビューティ・クィーン・オブ・リナーン」「ガラスの動物園」などを演出しています。ジョン・ヘファーナンは今年の5月、トラファルガー・スタジオでハロルド・ピンターの「温室」に出演していました。今、ロンドンで注目されつつある俳優です。ヴァネッサ・カービーはBBCテレビや映画で活躍しながらも、昨年はヤング・ヴィック劇場の「三人姉妹」に出演しています。
ナショナル・シアターのホームページ: http://www.nationaltheatre.org.uk/shows/edward-ii
同時期の「エドワード二世」の競演はまったくの偶然のこと。不思議なことですね。
イギリス版も気になりますが、8月の中旬にはこちらの稽古も始まり、このカンパニーのメンバーがイギリス版を目にすることはできません。こういうとき、ドラえもんの「どこでもドア」があるといいですね。演出の森 新太郎さんはイギリス版よりも面白い作品を!と日々熱い稽古に臨まれています。どうぞお楽しみに。(ま)