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ストラットフォード、ウォリック城

スワン劇場は改装中

スワン劇場は改装中

シェイクスピアは1564年にストラットフォードに生まれ、1616年にやはりストラットフォードでなくなった。この生没年は、「ヒトゴロシ」、「イロイロ」と覚えるようにと、むかしむかし小田島雄志先生に教わった。
テュークスベリーからタクシーで約二時間、二十五年ぶりに立ち寄ったこの町、云わずと知れたシェイクスピア専門劇団、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの本拠地でもある。
現在メインシアターのスワン劇場は改装中だが、その代替劇場で、2008年に「ヘンリー六世」三部作を上演したコートヤード・シアターで、「冬物語」を観劇。そこで、今回、シェイクスピア大学の監修をお願いしている河合祥一郎さんにばったり。
この機会にと、ストラットフォードからバスで40分程度のところにある、「ヘンリー6世」でも大活躍の「キングメーカー」ウォリック伯爵を生んだ名家ネヴィル家の居城、ウォリック城まで足をのばしてみた。
シェイクスピアが自作中でも、格別な思いを披歴したとされる、故郷ウォリックシャーの、ここは中心地の一つである。アトラクションや、展示等、サーヴィス精神にあふれる観光スポットだが、ネヴィル家のステイタスの一端に触れた思い。
何しろ「キングメーカー」といわれただけあって、王位の行方を思うままに差配したらしい大プロデューサー、ウォリック。そんな彼も、「ヘンリー六世」第三部、死の場面では恐ろしく孤独だった。自らは演出者として、夢を作ることが生きがいの人生だったらしい永遠のナンバー2。彼の生と死は、僕たちライブアートの仕掛け人にとって、他人事とは思えない感興がある。
10月11日、稽古場では一、二、三部、ノンストップの通し稽古を敢行した。全編見渡してみると、ストーリーの質というか、目の付けどころがよくわかり、俳優諸氏の表情にもメリハリがついてくる。
ホッと一息つく間もなく、スタッフはいよいよ劇場の仕込みにかかる。キャストは稽古場最後の通し稽古クール。そしていよいよ16日からは俳優諸君も劇場入り。ここまではともかく「順調」にきている…。

ウォリック城

ウォリック城

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