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2009年 07月

書籍紹介 ②

松岡和子 著 『シェイクスピア「もの」語り』(2004年 新潮選書)

 作中の「もの」にこだわり全作品を概観した、好事家垂涎の書。「もの」の選択も松岡氏ならではの視点で、たとえば『オセロー』の「ハンカチ」のように王道をいくものもあれば、「えっ!?これですかぁ」と意表をつくものもあり、まさに百花繚乱。具体的な「もの」が主役だけに、作品を顕微鏡で見ているような微細な分析をとおして、シェイクスピアの全体像が浮かび上がります。ちなみに『ヘンリー六世』第一部は「庭園」と「薔薇」。そのほかはお楽しみ。

書籍紹介 ①

小田島雄志 著 『小田島雄志のシェイクスピア遊学』(1982年 白水社)
 

 数ある小田島氏の著作のなかで、シェイクスピア入門として最適の書。主要作品を執筆順(定説)に生涯との関わりから論じ、登場人物の造形の深化の過程を描く。と書くと難しそうだが、小田島氏本人が「遊学」の「」の方に重点を置いたと仰るほど平明な語り口で書かれ、思わず各登場人物に感情移入してしまうほどヴィヴィッドに描かれている。

制作発表レポート!

「ヘンリー六世」、いよいよ始動です。
連休明けの7月21日、新国立劇場にて、出演者37人中36人、翻訳者の小田島雄志さん、演出の鵜山仁新国立劇場<演劇>芸術監督がそろい、マスコミ関係者約90人を前に、制作発表を行いました。

今回の制作発表、ちょっとしたサプライズは、司会を古河耕史さん、内田亜希子さんという2人のフレッシュな俳優さんにお願いしたこと。この2人は、「ヘンリー六世」に出演するのですが、実は、「新国立劇場演劇研修所」という、国が初めて作った俳優養成機関の、初の修了生でもあるのです。
(「ヘンリー~」には、同じく第一期修了生の前田一世さんも出演します)
当日は、新国立劇場始まって以来ダントツの数の取材陣、ずらっと並んだカメラに圧倒されて、プロの俳優として活動を積んでいる二人も、さすがに緊張の色が…それでも出演者がどどーんと登場、全員を紹介する頃には、ペースをつかんだ様子。
鵜山監督、翻訳の小田島雄志さん、そして、出演者を代表して8人の俳優さんが、「ヘンリー」への期待や意気込みを語るうち、カンパニーの大人度満点のチームワーク感に、会見会場もすっかりなごやかな雰囲気になりました。
取材陣からは、演出家や、タイトルロールの浦井健治さんら、俳優さんたちへ、質問も続出。大先輩のベテラン俳優の方々や大勢の取材陣を前に、緊張した面持ちだった若手俳優陣も、質問を受け、写真撮影後にカメラの囲み取材を受ける頃には、笑顔も弾けて、リラックスしながらおしゃべりしていました。

と、手前味噌なレポートはさておき、続々と、レポートを掲載していただいていますので、ネットで読めるものをご紹介します。
@電子チケットぴあ ニュース
マイコミジャーナル
演劇ライフ
しのぶの演劇レビュー
ステージウェブ ※動画が見られます!
日テレNEWS24

演劇業界以外に、こんな業界からも注目が…!
日本繊維新聞

制作発表翌日には、スポーツ新聞各紙や、めざましテレビ、やじうまプラスなど、各社の情報番組でも紹介されていましたので、ご覧になった方も多いのでは?

朝早くから集まってくださった皆さん、おつかれさまでした!
(広報)

鵜山紀行

演劇芸術監督で演出を手がける鵜山仁が、「ヘンリー六世」の演出プランのために出かけた取材旅行や、作品へのこだわり、さらには日常で感じた面白い・すごい・楽しいといった出来事などについて、大いに健筆をふるいます。どうぞお楽しみに。

スタッフのつぶやき

全三部作を、果敢にも日替わり及び一挙に上演する今回の「ヘンリー六世」。3作品の稽古が同時に進行するとあって、稽古場の賑わいは連日お祭り騒ぎの予感が。そんな様子をスタッフたちがつぶさにレポート。稽古の熱気やこぼれ話をお伝えします。

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