2013年8月16日
いざ、英国の地へ!~ロンドン紀行~
初めにいっておきますが、海外一人旅は、20歳の頃に行った、NYぶり。ですので、行く前からかなりの緊張とワクワク感。
英語力はというと中学レベル。そうなんです、ほとんど分かりません。
何とかなるだろう精神を、ひさっげて、いざ英国へ。
一番安価と言う理由で、航空会社はBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)
ガイドブックなどでの事前情報によると、英国は過去に移民問題があったため、入国審査が厳しいらしい・・・。大丈夫なのか、橋本。
機内での心理状態は不安のみ。
BAということで基本的にここから英語。
簡単な単語(please/coffee/fish/など)を駆使して、軽い会話の練習。なんだ案外通じるじゃないか、こんなコフィなんて発音とめちゃくちゃな文法で通じるのか、と安堵感もありつつ、字幕なしの映画を見つつ、無事にヒースロー空港に到着。
そこで、その安堵感が一気に冷や汗に変わる時が訪れるのです。
そうです入国審査です。相手は黒人のおばさま。目つきから既にコチラは萎縮。最初は良かったのです、最初は・・・。
滞在理由、滞在日数。ここまではすらっと回答。
このあとにヘマをする。職業はと聞かれた時に、何を血迷ったのか、恥じらいからなのかactorと答えずに、office workerと答えてしまったのが、悪夢の始まり・・・。
そこから英語で質問攻め、
どんな会社か?どんな仕事をしている?名刺はあるか?
マゴマゴしている様子を見てなのか、滞在場所はどこだ?の質問が来る。
即答でHOTELと答えてしまう。(実際の泊まる場所は、知り合いの空き家のアパート。コレを正直に言ってしまうと、面倒くさい事になると聞いたので、ちっちゃい嘘をついてしまったのです。)
すると、予約表を見せろと言われる、もちろんそんなものは持っていないのです。当然ながら。焦る焦る、冷や汗が全身を流れる。このまま強制送還か・・まだ何もしていないのに、残念、橋本・・・。
と、その時、ふと思い出したのです。
アパートを借りる事に決まる前に、ホテルを仮抑えしていたことを。
運良く、その時の予約表の控えがカバンの中に。日本語で書かれている紙が。もうすでにキャンセルしていたので、ホテルに電話されたらアウトの一か八かの作戦でした。
紙と僕を、交互に見つめる審査官。あの時間が永遠に感じた。
そして、遂にそのときが、ため息をつきつつも、審査官がスタンプを、ガツンと捺印。日本語で書かれた予約表のおかげなのか、それは僕にも分かりません。
あのときの開放感が今でも脳裏に、全身に焼き付いて離れません。
何はともあれ、無事に入国出来たのです。皆様、ウソはいけません。いくら小さなウソでもいけません・・よ。
しかし、安心するのも束の間で、このあとにまた困難が待っているとは・・
入国審査のことだけで、文字数がいってしまいましたので、今回はこの辺で。
橋本淳
2013年8月6日
初めまして、橋本 淳です。
初めまして、今回「ピグマリオン」で「フレディ役」をやります橋本淳と申します。何から書き出せばいいのか、一役者の僕が何を綴ればいいのか、悩みながらの書き出しです。
では、まずはこの紀行を書くキッカケのお話を少々・・・。
ことの始まりは、ピグマリオン出演が決まった時に遡ります。この作品への参加のお話をいただいたのは、昨年の秋頃です。その時、恥ずかしながら、勉強不足で、作家のジョージ・バーナード・ショーも知らなければ、ピグマリオンも知らない、唯一知っていたのはマイ・フェア・レディ・・と、そんな状態でした。(役者としてそれはどうなの?という声が聞こえてきます、すいません、無知なのです。)
そんな状態ではイカンと思い、すぐに書店に走り、戯曲を手に入れ、早速読みふける。舞台はイギリスの中心地ロンドン。英国です・・・行った事もなければ、詳しくもない・・またもや自分の無知に嫌気が差しました。物語の冒頭、コヴェント・ガーデンのシーンなのですが、活字を読んでいても、全くビジョンが見えてこないのです。元々カタカナに弱い、のはさておき、地名などに親近感が持てず、物語がなかなか頭に入ってこないのです・・・。
ハマースミス?トラファルガースクウェア?チャリング・クロス駅?
頭の中では、はまーすみす?とらふぁるがーすくうぇあ?・・・とそんな感じです。
これはさすがにイカン(2度目)と。よし、仕事が一段落したら、フィールドワークをしようと、実際の街を見たい、肌で感じに行こう、という思いが出てきたのです。
そして今年の5月末にようやくそれが叶い、英国へと飛び立ったのです。しかし、内心は、半分は観光旅行だった、のですが。
滞在わずか5日間の小旅行(自分のお財布と相談した結果)、目的は、街歩き・観劇、この2点。そして、あれはたしか、そう、滞在3日目のことでした。カフェでメールのcheckをしていると、一通のメッセージが。新国立劇場のスタッフさんからのメールでした。「せっかくイギリスに行ったのだから、このHPで紀行でも書いてみませんか?」というものでした。驚き半分、嬉しさ半分、あとは小さくガッツポーズ。自分に文章が書けるのか、などの葛藤がありましたが、せっかくお話を頂いたので、やらせてもらう事になりました。
と、ざっくり説明させていただくと、このような経緯です。
今回は経緯だけでしたが、今後は、滞在中の日記を少しずつ綴っていこうかと思います。拙い文章ではありますが、よかったらお目を通してくださると幸いです。すこしでもピグマリオン観劇までの楽しみになるように。。。
橋本 淳
2013年8月2日
ピグマリオンの神話
タイトルの「ピグマリオン」は、ギリシャ神話に登場する古代キプロス島の王の名から採られました。彫刻家でもあるピグマリオンは、現実の女性に失望していましたが、あるとき理想の女性を彫刻するうちに、その象牙の彫像ガラテアを愛してしまいます。
朝に夕に話しかけ、心身が衰弱するほど苦悶するピグマリオン。ついに彫像が人間になることを愛の女神アフロディテに願うと、彫像は生命ある女性に変身し、2人は結婚して、幸せに暮らしました。ピグマリオンは女神に感謝して、各地の神殿に女神の彫像を残したといいます。
この神話になぞらえて、人間が期待されたとおりに効果を出すことを「ピグマリオン効果」といいますが、この舞台「ピグマリオン」のイライザはヒギンズの期待に応えることができるのでしょうか。そして恋の行方は…。
皮肉屋バーナード・ショーならではの、ちょっとビターな物語をお楽しみください。
上はジャン=レオン・ジェロームの絵画「ピグマリオンとガラテア」。
まだ下半身が彫像(のように見える)のガラテアに接吻するピグマリオンを描いた作品。
2013年7月29日
コラム&ブログページをオープンしました!
演劇「ピグマリオン」のコラム&ブログページをオープンしました!
これからは定期的に公演に関する最新情報や関連情報を
随時、更新してまいりますので、どうぞお楽しみに!