研修所ニュース

研修生による〈アリアをもっと楽しむ秘訣!〉連載⑧『セビリアの理髪師』より「今の歌声は」『LE PROMESSE 2021~アリアコンサート~』



新国立劇場オペラ研修生によるLE PROMESSE 2021~アリアコンサート~では、各自が自身のレパートリーとなるオペラ作品やアリアについて研究を深め、研修を積んだ成果を皆様にご披露します。
現在、研修生たちは11月21日の公演に向けて、本格的にリハーサルを重ねています。

連載で、各自が歌う曲目について、研修生自身が皆様にその魅力や楽しみ方をご案内しています。

今回の案内役は、杉山 沙織 (第23期生)です。


【研修生による〈アリアをもっと楽しむ秘訣!〉】

オペラ『セビリアの理髪師』より「今の歌声は」


『セビリアの理髪師』はスペイン・セビリアを舞台に展開するラブ・コメディで、ロッシーニ随一の人気作です。


アルマヴィーヴァ伯爵は、バルトロ家のロジーナという女性に恋をしています。

一方、ロジーナの後見人バルトロは財産目当てで彼女との結婚を企んでいます。

伯爵は、自由に身動きが取れぬ彼女になかなか会うことができません。

するとそこへ旧知の町の何でも屋、理髪師のフィガロがやって来ます。伯爵は彼から助言をもらい、バルトロが出かけた隙にロジーナのいる部屋の窓に向けて『もしあなたが私の名前を知りたいのならば』と歌います。

その歌の内容は、「私の名はリンドーロ、貴女に恋い焦がれている者です。私は貧しくて貴女に宝石を贈ることは出来ませんが、この心を捧げることはできます。」というものでした。

この彼の思いに胸ときめいたロジーナは、リンドーロと結ばれることを決意します。


今回演奏するのは、ここでロジーナが歌う曲になります。



杉山 沙織 SUGIYAMA Saori
 メゾソプラノ

126139杉山.jpg

昭和音楽大学卒業。同大学院修了。『悩める劇場支配人』ドラルバ役、『ジャンニ・スキッキ』ツィータ役で出演。



sMAI_2044.jpg

オペラ研修所試演会『ジャンニ・スキッキ』より(2021年7月公演)〈写真前列中央・ツィータ
                                             撮影:平田真璃

 

    関連リンク