三部作、9時間の作品の稽古をどのように進めていくのか……。想像するのは、なかなか難しいですよね。
われわれも、稽古に入るかなり前から、いろいろ考えました。一日を三部に分けて、一部の時間(たとえば、10時~13時)、二部の時間(たとえば、14時から17時)、三部の時間(たとえば、18時から21時)と、毎日三部三本の芝居を並行して進めていくことも検討していたのですが、実際は、一部を初めから順に2、3日かけて稽古し、次の数日で二部、さらに続けて三部、というように進めています。
つまり、9時間の作品をひとつ、初めからじっくりと創っていくということなんですよね。三本の作品でなく、一本の芝居なんだ!と実感しています。
でも、ひと通り最後まで当たり、次に同じ場面を稽古できるのが一週間以上もあとになってしまう。それで、スタッフ・キャストのみなさん、貴重な稽古時間に、それはそれはすごい集中力とタフネスさを発揮して下さっています!(ま)