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スタッフのつぶやき

特別メニュー紹介その3“ヨーク家のステーキ丼”

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通し公演の日のお昼のお食事メニューです。その名のとおり、ステーキがどーんと載ったご飯で¥800。

こちらのコンセプトは、ぶっちゃけ“楽食弁当”。楽食(がくしょく)、というのは劇場にある“楽屋食堂”のことで、公演関係のスタッフやキャスト、劇場のスタッフが利用している食堂です。「ヘンリー」のキャストの皆さんも、稽古の合間に食事しています。

ヨーク家のステーキ丼は、コストパフォーマンスの良さが自慢です。一目でわかる充実のボリューム! お肉はマエストロお墨付きの良いものを使ってますので、やわらかくてジューシーです。もちろん、こちらも1皿1皿、できたてをご用意します。

「ヘンリー」の稽古でも、稽古場で1回、そして劇場で1回、三部全通しをしましたが、朝早起きをして第一部を見ると、しっかりお腹が空くものです。“腹がすいては戦はできぬ”の方は、このステーキ丼で、がっつり腹ごしらえしてください。

 

こちらのメニューは、事前予約を承るほか、公演当日の会場で、第一部の開演前にも予約できます。

特別メニュー紹介その2“ローズビア”

「ヘンリー六世」公演期間中の中劇場ブッフェに、門外不出の幻のビール“ローズビア”が登場します!

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ローズビアは、知る人ぞ知る限定醸造ビール。サントリー武蔵野ビール工場で特別に作られている、ヴィクトリアン・パブ“THE ROSE & CROWN”ハウスビールです。英国の伝統的醸造法による、上面発酵で作られています。実は、ローズビアが味わえるのは、“THE ROSE & CROWN”だけ。門外不出の知られざるビールです。

薔薇戦争の華麗なる闘いの合間には、琥珀色の生ビール“ローズビア”もぜひお試しを。

3/5パイント700円。

舞台稽古

舞台稽古に入ってから、なかなか、稽古の様子をお伝えできていません。スミマセン!

「ヘンリー六世」にかかわるすべての人たちが、大詰めの作業に集中しています。

17日から始まった舞台稽古は、5日間で3本分の場あたりをし、22日から、一部ずつ通し稽古をしてきました。ここまで積み重ねてきた俳優さんの演技、舞台稽古に向けて準備をしてきたスタッフの皆さんの力が舞台稽古で集約されて、魔法のように「ヘンリー」の世界が立ちあがってきています。

皆さん、連日、時間と体力と精神力と闘いながらの壮絶な舞台稽古です。稽古の合間も、寸暇を惜しんで照明や音響の修正が行われ、楽屋エリアでは衣裳がどんどん直され、洗濯され、扇風機がぶんぶん回っています。演出部の皆さんは、中劇場の上手から下手へ、舞台裏から客席まわりへと、文字どおり走り回っています。稽古前には、ヘアメイクが試行錯誤され、大変身に仰天する声や歓声があがり、そして舞台稽古中には、スタッフの皆さんの厳しい目が舞台にそそがれています。キャストの皆さんも、舞台稽古だけでなく、稽古場で稽古をしたり、楽屋でダメだしを受けたり、苛酷なスケジュールをこなしています。

 

今日は、通し稽古の最終日で、第一部の通し稽古を行いました。今日の稽古はマスコミ向けに公開していますので、明日以降、スポーツ紙やテレビ情報番組、ウェブニュースなど各種メディアで紹介されると思います。この記念すべき「ヘンリー六世」の一端を、見てみて下さいね。

明日は、朝から本番の通し公演どおり、11:00第一部開演、15:00第二部開演、19:00第三部開演という、ものすごいゲネプロです。キャストの皆さんは朝9:30入り。

初日まで、もうひと息です!(な)

特別メニュー紹介その1 “ランカスタープレート”

「ヘンリー六世」通し公演の日には、劇場のブッフェで、通常メニューに加えて、「ヘンリー六世」のために考案したメニューを各種ご用意しています。

まずは、お昼の部、第一部と第二部の休憩時間にご提供するお食事メニュー、レストラン・マエストロ特製<ランカスタープレート>(1,200円)をご紹介します!

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レストラン・マエストロの料理長・鈴木シェフ自信のワンプレートです。ローストビーフやテリーヌなどのオードブルと、クリームチーズのサンドイッチ、えびのサンドイッチに、プチケーキとフルーツの盛り合わせ。

こちらのお食事は、マエストロからできたてをお届けします。もちろん一品一品、シェフの手作りです。開発チームで試食を重ねましたが、はい、正直言って、ひと品ひと品がおいしい!です。レベル高いです。繊細な味わいのオードブルを少しずつ、いろいろな種類味わえるので、ちょっとしたコース料理並みに楽しめます。

レストラン・マエストロは劇場の3階にありますが、観劇の前後にゆっくり時間をとってお食事をとるのはなかなか難しいものです。マエストロの味を試したことのない方も、このプレートで、シェフの技を味わってみて下さい。ブッフェで気軽にシェフの味を堪能できるチャンスです。

ちなみに、ランカスターというのは、ヘンリー六世一家の家名です。ロイヤルファミリーにあやかって、正統派の味をご堪能下さいませ。

 

ランカスタープレートは、公演の3日前まで予約を受け付けています。

お申し込みのご案内は、こちらです。

「一部から観るか、三部から観るか、それが問題だ~」

三部作一挙上演、通し上演9時間をうたっている「ヘンリー六世」ですが、週末など、完売の日がたくさんありまして、お客様にはご迷惑をおかけしています。

そして「3本全部はとても行けない!」「どれを観たらいいかわからない!」というお声も沢山いただいておりますので…あくまで(な)的ですが、各部の見どころをちょっとお知らせいたします。

翻訳の小田島雄志さんにじっくりお話をうかがった「小田島的POINT」付き各部の見どころ紹介が、発売中の「シアターガイド」にも掲載されていますので、そちらもあわせて、ご覧くださいませ。

さて、「ヘンリー六世」は三部作ですが、もともと1本1本、独立して書かれています。時代設定はつながっていますが、「元来ひとつの物語として構想されていたわけではない」「ひとつ書いたら大当たりしたから、次を書いたのではないか」というのが、小田島説です。

実は、「第二部・第三部がまず書かれ、後から一部が書かれた」というのが長年定説となってきていたのですが、違う説もあり、どの順で書かれたかは確証がないのだそうです。いずれにしても、若きシェイクスピアがこれで一躍有名になって、次、次、と書いたというのは確かなようです。そうしてできた作品が、劇団のレパートリーシステムの伝統の中で上演されて、替わる替る上演されてきたのでしょうね。

稽古を見てきた(な)も、「ヘンリー六世」三部作は、必ずしも、通しで見なくても大丈夫だと思います。各部にさまざまな見どころがあるので、まずは、どこか一部を見てみてください!それでは、各部のおすすめポイントです。

 

まず「第一部 百年戦争」…ヘンリー六世はイギリス王ですが、百年戦争はイギリス、フランス間の戦争です。舞台もイギリスだったり、フランスだったり。いきなり大スケールです。

第一部でぐっとくるのは、何といっても、イギリス王室を取り巻く諸侯たちの熱く静かなバトル…長いキャリアを誇る俳優さんたちがにらみ合い、いきなり「ヘンリー六世」カンパニーの厚さを見せつけます。こんな演劇が見たかった!と見ているこちらの胸も静かに熱く燃えてしまいます。(対するフランスチームのラテン系演技も…素敵です)

印象的な人物は、やはりジャンヌ・ダルク。第一部のストーリーをぐいぐい引っ張ります。ジャンヌとトールボットの殺陣のシーンは、手に汗握ります。今、巷で「殺陣」を習うのが流行っているようですが、興味のある人にはたまらないシーンだと思います。この二人の一騎打ちのキレの良さは、絶品です!

 

「第二部 敗北と混乱」では、イギリス王室周辺の権力争いが激化し、睨まれた貴族はどんどん粛清されてゆきます。陰謀か天誅か…。ヘンリーも、頼りにしていた叔父を亡くし、珍しく激情を見せます。

他の部分にはない、第二部の大きな特徴は、王妃マーガレットとサフォークとの道ならぬ愛…というまでの関係があったかどうかは戯曲では明言されていませんが、とにかく強く惹かれあい、結びつき、固い信頼で結ばれている二人が引き裂かれていくシーン、この最後の方のマーガレットのせりふはもう、男なら一度は言われてみたい、女なら一度は言ってみたい、ものすごいせりふです。シェイクスピア、昼ドラも書けそうです!

第二部の終盤は一転して、一気に薔薇戦争へと突き進みます。

 

そして「第三部 薔薇戦争」。これはもう、戦闘に次ぐ戦闘。次々と山場が続きます。裏切りがあり、殺し合いがあり…そんな中で、ヘンリーが心境を独白し、「父親を殺した息子」「息子を殺した父親」が登場するシーンは、これはもう、オペラならブラボーの声がやまない、圧巻の名場面です。

それに対する、ヨーク方のすさまじいエネルギー…。ヨーク自身はものすごい殺され方をしていきますが、息子たちはそれをバネに、一挙に反撃に出ます。後の「リチャード三世」につながる展開です。

第一部の殺陣と違い、第三部の戦場はダイナミックです。どれほどのスペクタクルが劇場を包み込むか、期待して下さい! そして第三部を通じて胸に迫る、親子の情愛…ハンカチ必携です。

 

今、チケットも、公演期間前半の第一部が取りにくい状況になっていますが、まず圧巻の第三部を見て一部・二部に戻るもよし、定説に則って、二部・三部のドラマを見てから一部を楽しんでもよし、それぞれの見方で発見があると思います。「ヘンリー六世」は至る所、見どころ続きです。迷っている方、まずは早めの日程で見てみてはいかがでしょうか?(な)

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