G.ロッシーニ セビリアの理髪師
  アルマヴィーヴァ伯爵 ロジーナ
初演(2005.10) F.v.ボートマー R.シャハム
再演(2006.12) L.ブラウンリー D.バルチェッローナ

シーン3(第1幕)

今度は、2006年の再演の際の出演者の体格差にどのように対処したかを、初演の場面と比較しながら見ていこうと思う。

2005年公演より

このシーンではバルトロをはじめどんどん人が増えて来て、皆隊長に苦情を申し立てている。「この騒ぎを起こしたのはこいつのせいです」と言っている。そして伯爵が隊長を持ち上げている。

これを、再演のときどうしたものかと。初演の時のシャハムさんは、隊長のことを足で蹴っ飛ばしているが、バルチェッローナさんはそれもしたくないと、おしりをペンと手でたたくだけにした。でも実は、伯爵の背は低かったが、隊長もそれに劣らず小さかったので、伯爵がちょっと背伸びをして、隊長を持ち上げてもらった。

隊長が「貴様を逮捕する」と言うシーンも、再演の時は最初にバルトロを指さして言って、直されるたりするという演出をしている。

2006年公演より