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はじまった!

この10月27日から新国立劇場で上演する『ヘンリー六世』三部作。先日、8月17日には出演者38人全員の顔合わせ。その後、三部通しの「読み合わせ」を決行。
朝10時、スタッフ、キャストうちそろって、「よろしくお願いします」のご挨拶。11時前に読み合わせスタート。途中台本の訂正や駄目出し、休憩を含めて、読み終わったのは夜の10時近く。あたり前の話だが、大変に読みごたえ、座りごたえのある稽古初日。これから初日まで2カ月余り。とにかく楽しみ満載の稽古場。
2009/2010演劇シーズンの幕あけに『ヘンリー六世』を選んだのは、もちろん三部作一挙上演というお祭り気分にどっぷり浸ってみたかったからだが、もう一つ、作品の舞台となった英仏の「百年戦争」から、ランカスター、ヨーク両家の戦い、「薔薇戦争」につながる西ヨーロッパの15世紀。さらにそこに重ね合わされた、作者シェイクスピアの生きた16、17世紀。この「時代の風景」が、まさに今日のわれわれに通じる、市民社会の世界観、人生観の原風景だと感じたからだ。
実はこの春、稽古場に入りびたりになる前に、「百年戦争」や、「薔薇戦争」の残り香に、触れておきたいと思いたって、演劇評論家の大笹吉雄さん、舞台装置家の島次郎さん、そしてわれわれ夫婦の計四人、『ヘンリー六世』ゆかりの、英仏戦跡ツアーを計画した。といっても、各自財布は自分持ちの、気ままな漫遊旅行だ。

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