Storyものがたり
小都市ギュレン。「ゲーテが泊まり、ブラームスが四重奏曲を作った」文化都市も昔の話、今は荒れはて、町全体が貧困に喘いでいる。ある日、この町出身の大富豪クレール・ツァハナシアン夫人が帰郷する。町の人たちは、彼女が大金を寄付し、町の経済を復興させてくれるのではないかと期待に胸を膨らませる。
夫人は人々の思惑通り、巨額の寄付を申し出るが、同時に一つだけ条件をつける。
「寄付はするが、正義の名において、かつて私をひどい目に遭わせた恋人を死刑にしてほしい」...。
シリーズ「声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話...の物語」第三弾は、フリードリヒ・デュレンマットの代表作『貴婦人の来訪』をお贈りします。1956年に初演された本作は、全体主義へと傾倒していった社会への痛烈なアンチテーゼとして話題を呼び、その後、世界各国で多くの演出家の手によって上演され、舞台のみならず、映画やオペラ、ミュージカルとしても上演され続けている名作です。
議論を重ねた上での他者との対話が、人間関係にどのような影響を及ぼし、どのような社会を形成するのか。演出に、新国立劇場では『どん底』での大胆でユニークな演出も記憶に新しい五戸真理枝を迎え、お届けするシリーズ最終作。どうぞご期待ください。
※『アンチポデス』『ロビー・ヒーロー』『貴婦人の来訪』のシリーズ上演にあたり、この三作品に共通するテーマや切り口をより明確にお伝えしたいと考え、ラインアップ発表時からシリーズタイトルを変更させて頂きました。
2022年 | 6月1日 | 水曜日 | 18時30分 | |
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6月2日 | 木曜日 | 18時30分 | ||
6月3日 | 金曜日 | 13時 | ||
6月4日 | 土曜日 | 13時 | ||
6月5日 | 日曜日 | 13時 | ||
6月6日 | 月曜日 | 休演 | ||
6月7日 | 火曜日 | 13時 シアタートーク |
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6月8日 | 水曜日 | 13時 | ||
6月9日 | 木曜日 | 18時30分 | ||
6月10日 | 金曜日 | 18時30分 | ||
6月11日 | 土曜日 | 13時 | ||
6月12日 | 日曜日 | 13時 | ||
6月13日 | 月曜日 | 休演 | ||
6月14日 | 火曜日 | 13時 | ||
6月15日 | 水曜日 | 13時 | ||
6月16日 | 木曜日 | 13時 | ||
6月17日 | 金曜日 | 18時30分 | ||
6月18日 | 土曜日 | 13時 | 18時30分 | |
6月19日 | 日曜日 | 13時 |
スイスの作家(1921-1990)。ベルン州コノルフィンゲンに牧師の息子として生まれる。ベルン大学とチューリヒ大学で哲学などを専攻。21歳で処女作『クリスマス』を執筆。24歳のときに短編『老人』が初めて活字となる。同年、最初の戯曲『聖書に曰く』の執筆を開始。50年代から60年代にかけて発表した喜劇によって劇作家として世界的な名声を博したほか、推理小説『裁判官と死刑執行人』がベストセラーに。88年、演劇から離れ、自伝など散文の創作に専念することを発表。晩年は自叙伝『素材』の執筆に打ち込む。90年、ヌシャテルの自宅で死去。代表作に『物理学者たち』など。
演出家・劇作家・翻訳家。ドイツ・ハンブルク生まれ。早稲田大学第一文学部演劇専修卒業。劇団NLT演出部を経て現在はフリー。アーティストユニット「雷ストレンジャーズ」主宰。2017年『チック』の翻訳・演出で、第10回小田島雄志・翻訳戯曲賞、第25回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。そのほか、主な翻訳・演出作品にニール・サイモン『ローズのジレンマ』(東宝)、ヤエル・ロネン『冬の旅』(ドイツ文化センター)、ケストナー『雪の中の三人』(劇団俳優座) 演出作品に『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(劇団四季)、雷ストレンジャーズ 演劇ジェット紀行 スウェーデン編『父』、ノルウェー編『フォルケフィエンデ―人民の敵―』子どもと大人のための朗読劇『青い鳥』など。新国立劇場では『願いがかなうぐつぐつカクテル』を演出。
2005年、文学座付属演劇研究所に45期生として入所10年、座員に昇格。演出助手などとして座内の多数の公演に関わる。16年、文学座アトリエの会、久保田万太郎作『舵』で初演出。『桜の園』『阿修羅のごとく』『三人姉妹』『年あらそい』などを演出。演出助手としては『岸 リトラル』『管理人』『坂の上の家』『娼年』『チック』『中橋公館』『食いしん坊万歳!正岡子規青春狂詩曲』などに参加。新国立劇場では『どん底』の演出のほか、『オレステイア』『城塞』に演出助手として参加。演出のほか、戯曲や童話の執筆も手掛ける。
小都市ギュレン。「ゲーテが泊まり、ブラームスが四重奏曲を作った」文化都市も昔の話、今は荒れはて、町全体が貧困に喘いでいる。ある日、この町出身の大富豪クレール・ツァハナシアン夫人が帰郷する。町の人たちは、彼女が大金を寄付し、町の経済を復興させてくれるのではないかと期待に胸を膨らませる。
夫人は人々の思惑通り、巨額の寄付を申し出るが、同時に一つだけ条件をつける。
「寄付はするが、正義の名において、かつて私をひどい目に遭わせた恋人を死刑にしてほしい」...。
席種 | A席 | B席 |
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料金(10%税込) | 7,700円 | 3,300円 |
席種 | 料金(10%税込) |
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A席 | 7,700円 |
B席 | 3,300円 |
○クラブ・ジ・アトレ会員の方は、公演最終日まで上記料金の10%OFFでお求めいただけます。
Z席 1,650円(10%税込)
ボックスオフィス窓口の営業時間はこちらよりご確認ください。
【Pコード:509-484】
【Lコード:35716】
お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(Z席は対象外)
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィスで取扱。
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。
公演当日に残席がある場合のみボックスオフィス(窓口・電話)で取扱。要学生証。
ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5746)までお問い合わせください。