OPERA PALACE Tokyo 新国立劇場 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング

新国立劇場 2013/2014シーズンバレエ公演 「バレエ・リュス」特設サイト

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バレエ・リュス アラカルト

2013年11月11日

『バレエ・リュス「結婚」』歌詞全文掲載しました。

СВАДЕБКО
~Коса~
三つ編み

第1部 第1場

S・花嫁 私の三つ編み、私の亜麻色の三つ編みちゃん!夜、母上様はお前に三つ編みを編んでくれた、

女友達 母上様が編んでくれた!

S・花嫁 母上様が銀色の輪のように結ってくれた。

女友達 母上様が結ってくれた!

S・花嫁 ああ、どうしよう!本当にどうしよう!

女友達 髪を梳かしましょう、梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、チマフェエヴナの亜麻色の髪を編みましょう、
更に梳かし、そして三つ編みに結いましょう、

Ms・母親 真紅のリボンを編み込みましょう。

女友達 髪を梳かしましょう、梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、チマフェエヴナの亜麻色の髪を編みましょう、
目の細かい櫛で髪をきれいにしましょう、

S・花嫁 情け容赦ない、その上同情のない仲人がやって来た!
三つ編みを掴んで引っ張り、つまんで引っ張った。

女友達 掴んで引っ張り、つまんで引っ張った・・・

S・花嫁 もっと掴んで引っ張り、つまんで引っ張り、二本のお下げに結った・・・

女友達 二本のお下げに結った・・・・

S・花嫁 ああ、どうしよう!本当にどうしよう!

女友達 髪を梳かしましょう、梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、チマフェエヴナの亜麻色の髪を編みましょう、
更に梳かしましょう、そして三つ編みに結いましょう、

Ms・母親 真紅のリボンを編み込みましょう、

母親/女友達 更に水色のリボンを髪に付けましょう!

S・花嫁 私の三つ編み、私の亜麻色の三つ編みちゃん・・・

女友達 呼ばないで、呼ばないで、白鳥よ(若い女性に対する親しい呼びかけ)、平原に白鳥を呼ばないで、
泣かないで、嘆かないで、ナスタシア、
泣かないで、悲しまないで、ナスタシアの心よ、

T/B 父上様、母上様の事を思い、悲しまないで。

女友達 庭で甲高く鳴いていた夜うぐいすの事も。

B・父親/S・花嫁 お舅さんはお前の父親のように寛容に接し、お姑さんは母上のようにやさしくお前を思いやるだろう。

花嫁/母親/女友達 フェティス・パンフィリエヴィッチ旦那様、お前の庭で夜うぐいすは
邸宅の上階でも装飾された館でも、昼間は鳴きそして夜中歌っている、
お前を、ナスタシアを、お前を、大事なチマフェエヴナを
気晴らしをさせ、喜ばせ、お前の眠りを邪魔しない、ミサの時間辺りに起こすよ。

花嫁/母親/親戚/ 天国だ!天国だ!威勢のよい道化者よ、村から村へと回っておくれ。
合唱 私たちのナスタシアがいつも陽気でいるために、天国だ!

B・父親 いつも陽気でいるために。石の下、白い石の下を・・・

S・花嫁/Ms・母親 小川の水が石の下を、白い石の下を勢いよく流れている。

B・父親 石の下、白い石の下を流れ・・・

S・花嫁/Ms・母親 小川を迸る水のように、ツィンバロンを弾き、酒を飲み、注ぎ、皿を叩き、結婚式の準備を急いでいる。

女友達 そして、私たちのナスタシア、私たちのチマフェエヴナを結婚式に連れていく。

T.・母親 聖母よ、館に来ておくれ、仲人を手伝いに。
館に来ておくれ、仲人を手伝いに、編んだ三つ編みをほどきに。
ナスタシアの三つ編みを、チマフェエヴナの三つ編みを。

S・花嫁 どうか亜麻色の髪を、三つ編みに結ってください。
付け根はしっかり、三つ編みの真中は細かく編み、先のほうは真紅のリボンを付けて下さい。

女友達 髪を梳かしましょう、梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、チマフェエヴナの亜麻色の髪を編みましょう、

S・花嫁 リボンよ、私の大事なリボンよ、花束のように美しい真紅のリボン、
スミレ色の花束のような・・・

女友達 髪を更に梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、更に梳かしましょう、
チマフェエヴナの亜麻色の髪をもっと梳かしましょう、
そして三つ編みを結い、真紅のリボンを編み込みましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、ナスタシアの髪を三つ編みに結いましょう、
梳かしましょう、梳かしましょう、チマフェエヴナの亜麻色の髪をきれいにしましょう、
梳かしましょう、亜麻色の三つ編みを目の細かい櫛で髪を整えましょう。

~У жениха~
花婿の家で

第2場

合唱 聖母よ、館に来ておくれ、仲人を手伝いに、巻き毛を梳かしに、
フェティスの巻き毛を、パンフィリエヴィッチの巻き毛を。
聖母よ、仲人を手伝いに、巻き毛を整えに館に来ておくれ。

男友達 どうやって髪を梳かそう、そうフェティスの巻毛にどうやってオイルをつけよう?
どうやって髪を梳かそう、そうパンフィリエヴィッチの巻毛にどうやってオイルを付けよう?

合唱 館に来ておくれ、仲人の手伝いに、巻き毛を梳かしに。

男友達 急げ、急げ、町にある3つの店へ、髪をきれに梳かし、
フェティスの巻き毛にオイルをたくさん付けよう!パラヴァンのオイルを買いに行き、
髪をきれいに梳かし、そのオイルをパンフィリエヴィッチの亜麻色の巻き毛に付けよう!

合唱 聖母よ、館に来ておくれ、仲人を手伝いに、巻き毛を梳かしに!

母親 夜中、フェティスは家の中で座っていた。

父親 パンフィリエヴィッチは亜麻色の巻き毛を梳かしながら座っていた。

Ms・両親 巻き毛よ、お前は誰の物になるのか?ああ、亜麻色の髪よ、お前は誰の物になるのか?
亜麻色の髪よ、お前は誰の物になるのか?
どうかナスタシア、巻き毛の息子にやさしくしておくれ!
亜麻色の髪の息子にやさしくしておくれ!母上様はその髪を巻きつけながら言った。

B・両親 巻き毛は、美しい娘、ナスタシア・チマフェエヴナの物に。
ああ、フェティスの巻き毛はうねっている、
ああ、パンフィリエヴィッチの亜麻色の髪はうねっている。

S・両親 亜麻色の髪の息子にやさしくしておくれ!
チマフェエヴナよ,亜麻色の髪の息子にやさしくしておくれ!
ああ、フェティスの巻き毛はうねっている、
ああ、パンフィリエヴィッチの亜麻色の髪はうねっている。

T・両親 エゾイチゴのクワス(ロシアの発酵した飲み物)が10回注がれた!・・・そして母上様は言った。

女友達 私の大事な若者よ、健康でやさしい子でいておくれ!

T 健康でいておくれ!

T・親戚 ガマズミの葉を蒸した!

B・親戚 エゾイチゴを洗った!

S・女性達 誰の巻毛なのか、誰の亜麻色の髪なのか?それはフェティスの亜麻色の巻き毛、
パンフィリエヴィッチの髪は梳かされ、きれいになった!

B・親戚 いい息子に育てた父と母に栄誉を。モククワで巻き毛の子は驚かれた。

Ms・母親  頭が良く、賢く、素直でよく言うことを聞く子に育った。モスクワで巻き毛は驚かれた。

T・新郎 私のナスタシア、私の心、考えを理解し、そして若者の習慣に慣れておくれ。

S・新婦 亜麻色の巻き毛を私の清らかな顔に近づけて下さい、
あなたの心、考え、そして若者の習慣に。

合唱 モスクワで巻き毛は驚かれた。若者の習慣に慣れて。
聖母よ、館に来ておくれ、仲人を手伝いに、巻き毛を梳かしに、
フェティスの亜麻色の髪を!館に来ておくれ、巻き毛を梳かしに。

合唱/ソリスト お前は神、お前自身が聖母、結婚式に来ておくれ、結婚式に来ておくれ。
全使徒と共に!結婚式に来ておくれ、結婚式に来ておくれ。
全ての天使と共に、結婚式に来ておくれ、結婚式に来ておくれ。
神よ祝福してくれ。結婚式に来ておくれ、結婚式に来ておくれ!

新郎/花婿の介添人 お父様、お母様、首都に行き石の壁を割る貴方たちの息子を祝福して下さい。
婚約者を理解する為に。そして教会に行き、銀の十字架にキスをする為に。

お客 フェティス旦那様がいる所に蝋燭がある。情け深い神、聖母よ!

男友達の一人 見物人、観客、野次馬、通行人は見ている、

合唱 すべての公、どうか新郎を祝福して下さい!

男友達の一人 新郎が美しい新婦を迎えに行くのを!

合唱 黄金の冠の下に立つために!

全員 ああ!

合唱/ソリスト 白鳥の羽毛が地面に落ちた!イワンが転んだ!羽は館の前で落ちた!イワンが転んだ!
フェティスは父上の前で跪いた、パンフィリエヴィッチは母上様の前で跪いた。
神の裁き、聖なる婚礼に行く為に祝福を求めている。
神が十字架の下に連れてきたように、結婚式の冠の下へも連れて行く。

T・B花婿の介添人 老いた者から若者まで全ての人を祝福して下さい!
神よ、生を受けた二人を祝福して下さい。

合唱 聖クジマ デミヤンも祝福しておくれ!一体どの位、結婚式を祝福すればいいのか!ああ!

合唱/ソリスト 神よ、生を受けた二人を祝福して下さい、神よ、二人の証人を祝福して下さい。
神よ、同伴者のミキタ、ミハイル大天使、祝福して下さい、
神よ、祝福して下さい、キリストの誕生を、神よ、祝福して下さい、正教徒を祝福し、
婚礼へ行かせて下さい。
神よ、祝福して下さい、神よ、祝福して下さい!
結婚式に来ておくれ!結婚式に来ておくれ!結婚式に来ておくれ!
聖ルカ、結婚式に来ておくれ、結婚式に来ておくれ!
聖ルカ、結婚式に来ておくれ、そして二人の若者、二人の証人を祝福して下さい、
結婚式を祝福して下さい、そして第一子を!

~Проводы~
花嫁の見送り

第3場

合唱 光に満ちた月は輝く太陽の側で、祝福を得た、
君主である父上様の下、女帝である母上様の下、公爵夫人は祝福を得た。

T・新郎 私を祝福して下さい、父上様、

合唱 そう他国に行く者を。

B・父親 イコン(聖像画)の前で長い間立っていると白蝋が溶けた。

S・母親 公爵夫人はしばらくの間その場に立ち、その後、素早く立ち去った。

Ms・友人 ああ、たくさん娘を祝福した。

T・友人 父上様の前でたくさん泣いた。

T・新郎/S・母親 四方から祝福された、パン、塩、スパス(キリストが書かれたイコン)、イコンで。
(ロシア正教において司祭や輔祭がイコンや香炉で四方・東西南北を振りかざし
祝福する儀式の一つ。)

全員 聖クジマ、結婚式に来ておくれ!聖クジマ デミヤン、結婚式に来ておくれ!

S・母親 居間で、客間で、二匹の鳩が棚の上に止まっている。

合唱 聖クジマ、結婚式に来ておくれ!聖クジマ、結婚式が無事にすむよう見守っておくれ、
聖クジマ、若者から老いた者まで、ゆるぎなく、結束の固く、永遠であるよう、
さらに繁栄させておくれ。母上様は結婚式がうまく進行するよう玄関でクギを集めた。

T 若者から老いた者まで、

合唱 そして小さい子供まで。

S・母親 居間で、客間で、

合唱 二匹の鳩が棚の上に止まっている。

T 酒を飲み、グラスに注ぎ、

S/Ms パリチラを叩きツィンバロムを弾いている。

合唱/ソリスト 聖クジマ・デミヤンは玄関でクギを集めた、結婚式がうまくいくように。
聖クジマ、結婚式に来ておくれ、若者から老いた者まで。
聖クジマ、結婚式を見守っておくれ、若者から老いた者まで。そして小さい子供まで。
そしてお前は神の母、神の母、お前は聖母、結婚式に来ておくれ、そして見守っておくれ。
結婚式を見守っておくれ、しっかり見守っておくれ。
そして全使徒と一緒に、すべての天使と一緒に。
ホップが支柱に絡まるように新婚の二人も互いに強く体を引き寄せていた!

(花嫁の見送り。全員が引き下がる。)
(新郎と新婦の母親が舞台、各々の場所より出てくる。)

S・新婦の母親/ 私の大事な子供よ、愛するお前、私を捨てないでおくれ、不運な女を。
Ms・新郎の母親 私は食事を与え、お前を大事に育てた。
帰っておいで、私の子よ、戻っておいで私の愛する子よ。
お前は忘れたのか、黄金の鍵を、シルクのベルトを。私の大事な子よ・・・
(母親たちは立ち去り、舞台上には誰もいない。)

~Красный Стол~
結婚の宴

第2部 第4場

合唱 ベリーはもう一つのベリーと一緒に転がり、ベリーはもう一つのベリーにお辞儀をしている、
それ、それ!それ、それ!(民謡のはやし言葉、合の手)

男友達の一人 小さなベリーは赤い!オランダイチゴは熟れた!それ、それ!

合唱/ソリスト それ、それ!ベリーはもう一つのベリーに話しかけていた、ベリー達は近くで育った、
一つのベリーはフェティス旦那様、もう一つのベリーはナスタシア。

お客 フョードル・チフノヴィッチは陽気に歩いていた。高価な宝石が付いた黄金の指輪を見つけた。
若者が歩いている、パラゲイ・スパノヴィッチ、
高価な宝石が付いた黄金の指輪を失くした、パラゲイ・スパノヴィッチ。
高価な宝石が付いた黄金の指輪を失くした。

合唱 青年、青年、パラゲイ青年、パラゲイ・スパノヴィッチは歩いている。
高価な宝石が付いた黄金の指輪を失くした 。

ソリスト・お客 ガチョウが飛んだ、飛んだ!灰色のガチョウが飛んだ、飛んだ!

合唱 ベリーはもう一つのベリーにお辞儀をし、ベリーはもう一つのベリーに話しかけていた。
かかれ!追え、犬!ボルゾイ犬!目の細い犬!かかれ!追え!

全員 おお!それ!

ソリスト・お客 飛んだ、ガチョウが飛んだ。飛んだ、灰色のガチョウが飛んだ、飛んだ。
羽をパタパタ動かしていた。するとマメがたくさんできた。おお!それ!おお!柱が揺れた。
貴族は目を覚ました。おお!それ!

T・B新郎の父親 ほら、お前の女房だ。神から送られてきた。

男性達 亜麻を植えて、そして麻布にして。奥さんにシャツ、それからズボンを仕立ててもらってよ。

女声達 ああ、私たちはお前に、ナスタシア、言ったよ!

T・新郎の父親 シャツ、そうズボン!

女声達 本当に私たちはお前に、愛する人よ、言ったよ!

(新婦の母親は婿の所へ娘を連れて行く。)

Ms・新婦の母親 婿よ、いとしい婿よ、愛する娘をお前に託そう。

友達/新郎の母親/ 亜麻を植えて、そして麻布にして、奥さんにシャツ、それからズボンを仕立ててもらってよ。
娘にシャツ、そしてズボンを仕立ててもらって。
/仲人夫妻 食事をさせ、そして着替えをさせ、仕事へ送るのだよ。

B・父親 薪を割り、

女性のお客 キャベツのスープを作ってもらって!

T・B友達 献身的に奥さんを愛し、良く働くよう、梨の木を揺さぶるように奥さんを揺さぶって。

お客 貴族たちは立ち上がった、酒杯に酒を注ぎ、お客へ注ぎに回り、マリアに一杯勧めた。

B・お客 「お母様、飲みほして下さい。どうぞ召し上がって下さい、ハリトノヴナ。」

S・母親 「私は頂かないわ。貴族の言う事は聞かないわ。」

B・お客 「シーモンがここにいたとしたら?」

S・母親 「私は頂いてたと思うわ、貴族の言う事に従うわ。」

合唱とソリスト・お客 ああ、お前はおしゃべりなガチョウ、異国から来たガチョウ!
ああ、お前はどこにいるのか、おしゃべりガチョウ、どこに行って何を見たのか?

S・花嫁 「私は青い海と湖に行ったわ、そこで雄の白鳥は泳いでいたわ。」

お客 それ、それ!羽で水遊びをしていた。

Ms・B新婦の母親 「雄の白鳥は海にいたのかい?お前は雌の白鳥を見たのかい?」

T・新郎/女性達 「私が海に行かないとでも?雌の白鳥を見ないとでも?」

B・お客 雄の白鳥の羽の下に雌の白鳥がいる、白鳥の羽の側に三つ編みの白鳥がいる、
フェティスの傍らにナスタシア、フェティスの羽の下にチマフェエヴナがいる。

S・新郎の母親 二匹の白鳥が海を泳いでいた、

合唱 それ、それ、白鳥が泳いでいた。

T・B友達 ああ、ナスタシア、お前のいいところは?

S・花嫁 私は黄金の飾りをたくさんつけているし、床に垂れ下がる程、長い真珠の飾りもつけているわ。

B・仲人 ああ、飲んだくれ、ナスタシアの父上様は!ワインの酒杯、蜜酒の盃を手に持ち!

合唱 ワインの酒杯の代わりに娘を嫁にやった。

T・男友達の一人 仲人さん、早くしてください、早く新郎の所へ新婦を返して下さい、新郎が退屈している!
美しい娘達よ、ケーキ作りの名人達、お皿を割る人達、白髪頭の奥さん達、
弱った奥さん達、エンドウ豆を盗む子供達、人参をつまみ食いする人達!
歌を歌って!

(新郎の友人が出席者の中から結婚しているカップルを選び、
新婚夫婦のベットを温める為に寝かせる。)

少女達/母親/友達 フェティスは言う。「眠いよ。」 ナスタシアは言う。「そして私とあなたは一緒。」
フェティスは言う。「ベットは狭い」 ナスタシアは言う。「ちょうどいい大きさよ。」 
フェティスは言う。「毛布が冷たい。」ナスタシアは言う。「暖かくなるわ。」

女友達 今の歌は勇ましく美しいフェティスの歌、
そして白鳥である、ナスタシア・チマフェエブナと一緒にいる。
フェティス様、聞いているか?パンフィリエヴィッチ様、聞いているか?
私たちはあなた達の為に歌を歌おう、そしてあなた達に敬意を示そう。

B・仲人 険しい岸で横になるな。サヴェリユシカ、東屋で休んでいるな。
婚礼の参列者 結婚の準備を整えて、フェティスの為に。おお!

婚礼の参列者 おお、草が干された丸太小屋の中は、楽しいよ。
貴族達はテーブルに座り、蜜酒とワインを飲んでいた、そして会話を交わしていた。

T・B仲人 「結婚式は驚くほどうまく進行している、9種類のビールは醸造された、10種類目は強いワインだ。」

女友達 ナスタシアは他国に連れて行かれた。そこで少女は賢く生活できますように!
素直な少女であれば、平穏に生活できる!

S・母親 従順な少女であればどこでも快適に暮らせる。 

合唱とソリスト・お客 そして年寄りと年下にはとても深いお辞儀を、若い者にはそれよりも軽いお辞儀を。 
道を、そう、広い道を若者は歩いていた。
緑、生い茂る公園で、ナスタシアの足跡を追い、フェティスはナスタシアを眺めていた。
頭に羽毛の帽子をライラック色のリボンで結び、かぶっていた。

T・新郎 私のナスタシアの足取りは軽快だ、新しい毛皮のコートもあるし、
毛皮の縁はビーバーの毛皮だ、

友達 ナスタシアちゃん、黒い眉の女の子!
さあ、親愛なる父上様、その盃を飲み干して!若い者たちに贈り物を!
新婚の二人にはいろいろな物が必要だ、自分達の家で生活したいんだ、もう一軒家を建て、
家の隅に蒸し風呂も欲しいのだ。そして父上様は新居に立ち寄り、蒸し風呂に入り、
自慢するだろう、「ほら、若い者達はなんて良い生活をしているのだろう!」と。

お客 苦いぞ!ああ、苦いぞ!(結婚式で新郎新婦にキスを促す掛け声) 飲んではいけない!

(新郎と新婦はキスをしている。)

お客 ほら、ほら、その盃を飲み干して、若い者たちに贈り物を!

B・お客 これは、これは申し分がない、1ルーブルだけでも良い、
花嫁が新郎の脇をつつけば、2ルーブル与えよう。

友達達 これさえあれば、お金があればどうでもいい、5ルーブルだけでも・・・
ボルガ川は氾濫している、婿は水門で泣いている。

女性達 「ああ、私の姑さん、かわいい姑さん!」

合唱 あなたが名声を得た時、お金、6ルーブルももられる。

S・T友達の一人 ああ、あなた達は気が付かない、彼女は屈強な若者の脇を強く押した・・・
カゴの中に呼び寄せた?

(温まったベットを見ながら)
B・仲人 娘を嫁がせた、今度は寝床を用意してくれ!

(ベットを温めていた夫婦は部屋から出た。フェティスとナスタシアはドアを閉め、
二人っきりになった所で、ベットに横になった。新郎と新婦の両親は
ドアの前のベンチに座り、部屋の様子を伺っている。)

全員 私の寝床、ベットちゃん!ベットには羽毛布団、羽毛布団の上には枕、
枕の上には掛布団、掛布団の下には若者、フェティス・パンフィリエヴィッチ、
雄スズメは雌スズメと夫婦になり、ベットに横になった。
フェティスはナスタシアにやさしくキスをし、手を取り、自分の胸に手を押し当てた。

B・新郎 「ああ、私の心の妻よ、私の美しい人、毎夜、安らぎを与えてくれる人、人々が羨むくらい
私たちは幸せになろう。」

(幕が徐々に降りる)

2013年9月6日

日本で紹介されたバレエ・リュス ~シリーズ:大正ロマンとバレエ・リュス(3/3)

シリーズ 大正ロマンとバレエ・リュス(3/3)
連載第三回 日本で紹介されたバレエ・リュス

“この小さい書物によって露西亜舞踊の進化が幾分でもその名称に憧れる我が国の人々に了解されたならば、私の幸福はこれに過ぎない”
     (大田黒元雄『露西亜舞踊』1917年)

これは、日本でバレエ・リュスについて書かれた最初の本である、音楽批評家の大田黒元雄による『露西亜舞踊』の冒頭の一節です。
この一文から、バレエ・リュスに憧れる日本人、というのが当時から少なからず存在していたのがわかります。
この、大田黒元雄による『露西亜舞踊』。最初に出版されたもの(1917年)は残念ながら国会図書館などに行かなければお目にかかれませんが、加筆修正を加えた第二版として1926年9月に750部のみ限定出版されたもの(こちらもとても貴重なものです!)の方は、新国立劇場5階の情報センターで閲覧出来ます。(閉架なので、受付で申請してみてくださいね)

バレエ・リュスが当時の世界にどのように伝播し受容されていたのか、日本ではどのようなところがもてはやされたのか、を、生々しく伝えるとても面白い資料です。
1926年版では、序詞の部分に、「これは絵本である。文章は、ほんの解説に過ぎない。その代り、挿絵は、かなりの苦心を以て、収集され選択された。この本が、世の好事家の愛玩を受けることを、私は期待している(原文旧字体)」と記されています。
この文句の通り、冒頭には今回のブログの宝塚の項で登場したレオン・バクストの衣装画や、今回新国立劇場で上演される『火の鳥』や『結婚』の衣装を手がけたゴンチャローワをはじめ、ドランやピカソ、ローランサンなどの舞台美術がカラーで収録されています。また、竹久夢二も集めていたカルサヴィナの火の鳥の写真など数々の舞台写真から、ロポコワ(経済学者ケインズの奥さん、詳しくはブログ「アベノミクスとバレエ・リュス!?」)、ピカソによるストラヴィンスキーのスケッチなどなど、バレエ・リュス時代を伝えるビジュアル資料が満載の作りになっています。

この本では、当時日本人にバレエ・リュス作品がどのように紹介されていたのかも知ることができます。
1917年版、1926年版の共通の項目として、「舞踊十二番」と称して、いくつかの作品に焦点を当ててストーリー解説が書かれたパートがあります。
その、火の鳥の項を少し紹介しようと思います。
全文は長いので、イワン(文中イヴァン)王子が王女ツァレヴナを追って、カスチェイ(文中コッチェイ)の城に乗り込み、火の鳥の力を借りて王女を助け出す、クライマックスのシーンのみの引用です。

“そのうちに暁が来た。少女たちの許された時間は過ぎた。彼等は、悲しげに恐ろしい城の中へ帰っていく。イヴァンは、我を忘れてその門を押し開く。門は開いた。それと共に、異様な物音が聞こえて無数の怪物が城の方から駆けて来る。城の主、コッチェイは彼等の喧騒の間にあらわれて、イヴァンを捕えようとする。皇子は、その魔力のために危うくなったが、その時、先に火の鳥から贈られた美しい羽根を取り出す。そして、その魔法の踊りにつれて、コッチェイを始め、すべての怪物どもは、異様な踊りを始めた挙句、眠ってしまう。その間に、火の鳥は、コッチェイの魂を隠した大きな卵のありかをイヴァンに教える。コッチェイの気のついた時には、卵は既に皇子の手にある。コッチェイは愕然として皇子を襲う。然し、卵は地上に叩きつけられ、それと共に不死といわれた魔物もその場に倒れて死ぬ。そして、すべての怪物は立派な人間の姿に戻って、遥かな空へ飛び去る火の鳥を見送りながら歓喜する。”
     (大田黒元雄『露西亜舞踊』1926年)

簡潔ながらもなかなかに情緒あふれる文体で、場面が目に浮かぶようですね。
門の中に帰っていく少女たちを見るイワン王子の悲しみ、思わず彼女たちを追って門を開いてしまう様子から、以降の緊迫感に満ちた展開を、躍動感に溢れた、畳み掛けるような文章で、いきいきと描いています。
舞台のクライマックスの盛り上がりが存分に伝わってきますね。

100年前の日本で、これだけバレエ・リュスが受容されていたとは驚きですが、なんだか少し、過去が身近になったような気がしませんか?
かつてバレエ・リュスに憧れた先人たちに思いを馳せながら、劇場に足を運ぶのもまた一興。
11月の公演を、どうぞお楽しみに!

(M.K.)

カテゴリー:コラム

2013年9月4日

『アポロ』ゲストダンサー決定!

『アポロ』アポロ役のゲストダンサーが決定しました。

2012年新国立劇場『マノン』のデ・グリュー役で出演し、会場を感動の渦に巻き込んだコナー・ウォルシュが待望の登場となります。
ぜひご期待ください。

コナー・ウォルシュ(11/15,17出演)
Connor Walsh(ヒューストン・バレエ)
<プロフィール>
米ヴァージニア州フェアファックス出身。母コンスタンスのもとでバレエを始める。その後キーロフ・アカデミー・オブ・バレエ、ハリッド・コンセルヴァトリー、ヒューストン・バレエ付属ベン・スティーヴンソン・アカデミーで学ぶ。2004年にヒューストン・バレエに入団。06年ソリスト、07年プリンシパルに昇格。これまでアルゼンチン、オーストラリア、フィリピン、メキシコ、マレーシアなど各国でゲスト出演。ヒューストン・バレエでは『ジゼル』アルベルト、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』の王子、『ドン・キホーテ』のバジル、アシュトン『ラ・フィーユ・マルガルデ』コーラスといったクラシック作品のほか、クリストファー・ブルース、イリ・キリアン、グレン・テトレーなどの現代作品も踊っている。ヨルマ・エロは『ONE/end/ONE』の主役パートをウォルシュに振り付け、スタントン・ウェルチも全幕作品『マリー』(09年)のアクセル・フェルゼン役、『ラ・バヤデール』(10年)ソロル役を彼に振り付けている。
Walsh,_Connor_(Pam_Francis)

カテゴリー:最新ニュース

2013年8月23日

竹久夢二とバレエ・リュス ~シリーズ:大正ロマンとバレエ・リュス(2/3)

シリーズ 大正ロマンとバレエ・リュス(2/3)
連載第二回 竹久夢二とバレエ・リュス

*竹久夢二*
竹久夢二といえば、大正ロマンを代表するといってもいい画家の一人です。
黄色い着物の女性が黒猫を抱いた『黒船屋』の絵をはじめ、「夢二式美人」と呼ばれる数々の独特の美人画は、当時の女性にとっての憧れの的でした。

その竹久夢二ですが、作品のヒントを得るために明治期から大正期の雑誌の切り抜きを集めたスクラップブックを何冊か残しています。
実は、そのスクラップブックの中に、バレエ・リュスに関する記事が収められているのです。

例えば、アメリカの雑誌である『VANITY FAIR』(1913年創刊、文化やファッションが主なジャンル)からの切り抜きや、バクストの衣装デザイン、シェエラザードの金の奴隷に扮するニジンスキー、などなど。いずれもバレエ・リュスの初期の作品で、当時の西欧を圧巻していた余波が日本に伝わってきたのがわかる資料です。

この集められたバレエ・リュスの切り抜きは、竹久夢二のどのような作品に活かされたのでしょうか?
画像を見ながら、少し説明したいと思います。

大正時代には『カチューシャの唄』『ゴンドラの唄』など、様々な流行歌がうまれ、全国的に普及しました。
この普及に一役買ったのが、妹尾幸陽の出版するセノオ楽譜のシリーズです。
セノオ楽譜は、独唱曲、合唱曲からヨーロッパの名曲、歌劇、童謡にいたるまで、幅広い内容の楽曲を網羅していました。
そのうちの、約270点ほどの表紙が夢二の手によるものでした。
手頃な価格と、絶大な人気を誇る夢二の表紙により、セノオ楽譜は、音楽の大衆化、流行歌の誕生に大きく寄与しました。

さて、妹尾との信頼関係のうちに成り立っていたこの夢二の表紙企画は、夢二にとっても美人画だけでなく、様々なジャンルの絵画に挑戦することができる貴重な場だったようです。
ここで、竹久夢二はバレエ・リュスの数々の写真から得た知識、技術を存分に発揮した作品を描きます。

例えばバレエ・リュス作品の「ル・カルナヴァル」に登場するアルルカン(道化役で、ダイヤの柄の衣装に身を包んでいるキャラクター)は、「Don’t Cry Swanee/ドント・クライ・スワニイ」(イギリス・ロンドンの高級ホテル、Savoy Hotelで演奏していたSavoy Havana Bandというダンスバンドの曲。ちなみに、ディアギレフはロンドンに滞在するときはこのホテルを好んで使っていました)の表紙や雑誌「国粋」の表紙に見られます。

その、「Don’t Cry Swanee」の表紙が、こちらです。
dontcryswanee

そして、竹久夢二の集めていた写真のうちの、アルルカンのフォーキンの写真が、こちら。
fokin

本当に、集めた写真から影響を受けて自らの作品に活かしていたということがわかりますね。
おどけたような独特の動き、ポーズは、軽快なダンスバンドの曲のイメージにもよく合っています。(”Don’t Cry Swanee”で検索すると、原曲の聴けるサイトがあります)

海外の譜面を楽譜化した時にどんな表紙にするのか、というのは、竹久夢二にとっても様々な工夫のできる面白い挑戦の場だったようですね。

また、こちらは当時のフランスで、ジャポニズム、シノワズリ趣味を取り入れた絵で好評を博したイラストレーター、ジョルジュ・バルビエによる、「ル・カルナヴァル」の絵です。
carnaval

そして、こちらは竹久夢二の『白鳥の歌』の表紙の絵。
hakucho
いたずらな顔をした町娘の雰囲気や、アルルカンの衣装、また、舞台の幕が描かれているところもこの2つの絵で特徴的なところです。
夢二の絵で、二人の登場人物が幕の中に半分隠れているというのも、面白い構図です。

また、『火の鳥』の初演を踊った、タマラ・カルサヴィナの写真も、夢二は丁寧に切り取り保存していました。
その写真は、セノオ新小唄『曙光』の表紙に大きな影響を与えています。

こちらが、『曙光』の表紙。
shoko

そして、こちらがカルサヴィナの火の鳥です。
firebird
ズボン型の衣装や、背中を反らせるという今までの日本にはない独特の動きは、バレエの影響を受けていることが明らかです。

竹久夢二も夢見た世界、バレエ・リュス。
当時の日本人にどれだけ衝撃を与え、熱狂させたのかも、うかがい知れますね。

連載最後の次回は、当時の日本でバレエ・リュスがどのように紹介されていたのか、その空気の伝わる本をご紹介します。

(M.K.)

カテゴリー:コラム

2013年8月20日

宝塚歌劇とバレエ・リュス ~シリーズ:大正ロマンとバレエ・リュス(1/3)

シリーズ 大正ロマンとバレエ・リュス
連載第一回 宝塚歌劇とバレエ・リュス

大正ロマン。
西洋の文化が日本の文化に入り混じり、そこに新しい時代への高揚感が加わって生まれた、活き活きとして、そして今振り返るとどこか懐かしいような、同時に逆に新しいような感じもする時代の文化です。
大正ロマンブーム、レトロブーム、なんかも最近耳にしますね。

そんな大正ロマンのまっただ中、バレエ・リュスもまた、当時の日本人の憧れの的でした。

当時ヨーロッパに留学していた作家の島崎藤村は日本の新聞にてバレエ・リュスの海外での活動を報告し、作曲家の山田耕筰はエッセイにバレエ・リュスを観た感動を書き綴り、1917年(大正6年)には音楽評論家の大田黒元雄による本格的なバレエ・リュスの書物が書かれます。
バレエは当時、新聞や雑誌に記事が載るほどのポピュラーな話題だったのです。
もちろん、そんな最先端のアート、バレエ・リュスにインスピレーションを受けた作品も沢山生まれました。
浅草で流行した大衆演劇の浅草オペラでも、バレエ・リュスの東方的な色彩を取り入れたエキゾチックな衣装が人気を集めていました。

今回の連載では、バレエ・リュスの日本に与えた大きな影響の中から、宝塚歌劇団と竹久夢二について、紹介してみたいと思います。

*宝塚歌劇*

現在でも人気を誇る宝塚歌劇団の前身である、宝塚唱歌隊が結成されたのが、大正2年、1913年のことです。(初公演は1914年)
1919年には宝塚少女歌劇と改称されましたが、この宝塚少女歌劇は実はバレエ・リュス作品が元になった演目を何作品も上演しています。

例えば、宝塚を代表する唱歌、「すみれの花咲く頃」の作詞でも有名な白井鐵造の御伽歌劇、『金の羽』(1922年)は、鳥のバレエを作りたいと考えた白井が、バレエ・リュス『火の鳥』からインスピレーションを得た、と、『宝塚と私』(1967年)の中で述べています。

また、バレエ・リュス作品と同じタイトル、衣装、音楽を用い、振付の一部まで使用した作品として、楳茂都陸平の『牧神の午後』(1929年)、『薔薇の精』(1935年)などもあります。
『薔薇の精』の“振付は、フォオキン夫妻の型を基本とし、楳茂都先生の創意を加味されたもの”で、“舞台意匠とコスチュームは、かの有名なレオン・バアークストに依るもの”で、“舞台芸術を口にする人々は一見しなければならないもの”である、と、雑誌『歌劇』(宝塚に関する雑誌で、今なお続刊中)の1934年8月号に書かれています。(フォーキンとバクストは舞台鑑賞者にとって非常に特別な名前だったのだろうというのもわかります)

こちらが、フォーキンの振り付けによる、ニジンスキーとカルサヴィナの薔薇の精。
Rose

そして、こちらが、宝塚版の薔薇の精です。
tkrzk

同じ衣装で同じようなポーズを取り入れていたのがわかりますね。

この、宝塚版の薔薇の精を作った楳茂都陸平は、上方舞の楳茂都流の家元で、宝塚音楽学校の教師兼振付師でした。
彼は、彼にとっての西洋舞踊の最初の先生は人間ではなく書物であり、ロシアン・バレーや近代バレーの原書が到着するたびに丸善に駆けつけた、と著書、『舞踊への招待』(1958)の中で述べています。
彼は実際のバレエ・リュスを観たわけではなく、書物からその知識を得て作品を作っていたというのですから、また驚きです。
この文献からは、当時の日本にはバレエ・リュスに関する本や雑誌の原著が流通していたこともわかりますね。

ヨーロッパ中を熱狂させたバレエ・リュスは、娯楽の殿堂、きらびやかで華やかな皆の憧れの的となる宝塚歌劇で求められた魅力、スペクタクル性を見事に備えていたのでしょう。

次回連載では、竹久夢二とバレエ・リュスについてご紹介します。
彼もまた、バレエ・リュスに関する雑誌や情報を熱心に集めていた一人だったのです。
お楽しみに。

(M.K.)

カテゴリー:コラム

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100年に一度の衝撃、空前絶後のバレエ・リュス、日本に現る!バレエ「バレエ・リュス」を是非ご鑑賞ください!2013年11月13(水)~11月17日(日)公演!

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