2012年10月10日 | メディア掲載情報(読売新聞公演評のご紹介) |
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2012年10月4日 | お客様の声を掲載しました |
2012年10月4日 | メディア掲載情報 |
2012年10月3日 | 新国立劇場開場15周年 2012/2013シーズンがオペラ「ピーター・グライムズ」で開幕しました |
2012年10月1日 | 出演者変更のお知らせ |
2012年9月30日 | 舞台稽古後半の様子をお伝えします。 |
2012年9月28日 | オープニング・トークセッション「ベンジャミン・ブリテンの世界」 USTREAMで配信します |
2012年9月28日 | リブレット対訳本を販売します。 |
2012年9月27日 | 舞台稽古が終了。間もなく公演です。 |
2012年9月21日 | 演出家ウィリー・デッカーより皆様へ動画メッセージ! |
2012年9月20日 | エレン・オーフォード役、スーザン・グリットン最新動画インタビュー! |
2012年9月19日 | 英国大使館において、「新国立劇場 英国舞台芸術フェスティバル2012」懇談会が行われました |
2012年9月13日 | タイトルロール、スチュアート・スケルトン動画インタビュー公開! |
2012年9月7日 | トークセッション「ベンジャミン・ブリテンの世界」のご案内 |
2012年8月6日 | 演出家 ウィリー・デッカーのインタビューを掲載しました。 |
2012年7月30日 | エッセイ「グライムズの夢と悲劇」を掲載しました。 |
2012年7月24日 | ピーター・グライムズ役 スケルトンのインタビューを掲載しました。 |
2012年7月24日 | バルストロード船長役 キャスト変更のお知らせ |
2012年7月20日 | オペラ「ピーター・グライムズ」特設サイト オープンいたしました! |
音楽ファン、舞台ファン必見! この秋最大の注目作! |
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2012/2013シーズン開幕を飾るオペラは、 |
ブリテンの代表作にして現代オペラの傑作 |
「ピーター・グライムズ」。 |
抒情的で美しい音楽が、現代にも通じる衝撃の |
ドラマを描き出します。日本での本格的舞台 |
上演の機会は数少ない作品です。お見逃しなく! |
英国、東海岸のオールドバラはとても趣のある小さな村だ。
ロンドンからは鉄道の便も悪く、高速道路も完備されず、非常に行きにくい。 だが、そこには、時代の潮流に流されてしまわない、昔からの素敵な世界が広がっている。ローストフトへの道路から右にそれ、暫くたつと何もない様な草地を抜け、段々とオールドバラに入っていく。左手に見えてくる小さな教会、オペラではここの鐘が聞こえてくるのだ。この裏の墓地には作曲家ブリテンとテノール歌手ピアーズの墓が同じ作りで並んでいる。道は段々と下っていく。そして、このオペラの最初の場面、簡易裁判の行われる集会所やアーンティのパブがまだそのまま現存している。海岸には荒波に出て行く漁船が横たわっている。それは日本の釣り船に比べ、遙かに荒い海用の作りでごつい。遭難救助の建物はこの小さな村にしては実に立派だ。海に出て行ったグライムズはこの救助隊に助けられたのかしら?
しかし、砂浜に目を戻すと、今まさに、グライムズが「ロープを持ってきてくれ!」と叫んでいる様な錯覚を起こしてしまう。朝、漁から帰って魚を売る漁師-中にはグライムズらしい容貌の男もいる-、それを買い求める村民。それがオペラの中の村民の様に見えてくるのだ。ブリテンは村から離れた素敵な館に住んでいた。自分も何度も訪れたが素敵な家で、世界中の音楽家が訪れたという。そこに残されている膨大なスコア、すべて彼がアナリーゼ(楽曲分析)をした跡が残っている。しかし、ピアーズと愛し合い暮らしていた訳だが、彼らは村民からの冷たい視線に晒されていたと言う。何か、劇の中の主人公にオーバーラップしてくる。作曲家も、グライムズも村をその土地を愛する純情な男。それをつまはじきにしようとする村民!
僕自身はグライムズの味方をしたくなってしまう。
はたして、皆様はどう思われるでしょう???