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2012年9月30日

『ピーター・グライムズ』舞台稽古後半の様子をお伝えします。

昨日ゲネプロ(最終稽古)を終了し、いよいよ10月2日の公演初日を迎えることとなりましたオペラ『ピーター・グライムズ』。

本日は衣裳・メイクもついた舞台稽古後半の様子をご案内いたします。

最初の画像は客席からみた稽古中の1シーン。
ご覧のように様々な連携が取りやすいように、装置や照明の操作のための機器を客席に持ち込んでいます。
これらは公演までには別室へ移動し、本公演を迎えます。
なお、舞台面の角度が急に見えるのは目の錯覚ではありません。
今回の開帳場(傾斜舞台)は角度が2種類あるのです。




「ピーター・グライムズ」の聴きどころは多々ありますが、中でもビジュアルを含め圧倒的存在感を放つのが、合唱
ではないでしょうか。
もちろんタイトルロールが主役であるのは間違いないのですが、音楽的にも劇作的にも、「村の人々」たる合唱に
非常に大きな役割が与えられた作品です。
新国立劇場合唱団の真価を堪能していただける公演になるでしょう。





ピーターの名を叫び村人がエレンを糾弾するシーン。
劇場で聴けば、音圧に圧倒され、エレンともども「集団の恐ろしさ」を身を以って体験することになるでしょう。





ホブソン(保安官、大澤建)、ホレース・アダムス(牧師、望月哲也)
と共にピーターのもとへと向かう村人たち。
太鼓が非常に印象的に使われます。ブリテンの巧みな音楽づくりも味わっていただきたいところです。
ここで掲げられる十字架が、どうしようもなく「集団の秩序の正しさ」を主張してはいないでしょうか。





やがて、群衆は赤い衣裳を身にまとい、仮面をつけます。
これらの意図するところは・・・・・・。

ぜひ劇場でお確かめください!



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