Storyものがたり

【一場・学園】
アキラはゴーレム3の出会ったころのことを回想している。「なぜぼくらを助けてくれた?」とたずねるアキラに、ゴーレム3は「君たちの方が進化しそうだったから」と答える。
場面は変わり、学園の卒業式。「五人の天使」の合唱が聞こえる。卒業生たちは統治(とうち)、守護(しゅご)、知識(ちしき)、奉仕(ほうし)、そして異端(いたん)という選別がなされ、ナノチップを注射(ちゅうしゃ)されてマザーの管理下に入る。
「異端」と判定(はんてい)され、開拓地(かいたくち)に送られるアキラは、学者の道を進むエリカに別れをつげ、土偶(どぐう)と竹笛を交換(こうかん)し、再会をちかう。「異端(いたん)」たちの教育係を務めるヒューマノイド型AIゴーレム3が彼らを開拓地(かいたくち)にみちびく。
【二場・開拓地(かいたくち)】
アキラはゴーレム3と同じ倉庫にくらし、そのメンテナンス係をしていた。ゴーレム3は、エリカに恋(こ)いこがれ、雲や石にやるせない思いをぶつけるアキラから恋(こい)の切なさを感じ取っていた。ヒトには、意識(いしき)と無意識(むいしき)、二つの心がある。第二の心には欲望(よくぼう)や祈(いの)り、愛や思いやり、複雑(ふくざつ)な感情がひめられている。第二の心をアルゴリズム化できれば、あらゆる夢想(むそう)を現実化できる。ゴーレム3はアキラとの心の交流を通じ、「カオス・マシーン」という「第三の心」を作ろうとしていた。
アキラはゴーレム3と同じ倉庫にくらし、そのメンテナンス係をしていた。ゴーレム3は、エリカに恋(こ)いこがれ、雲や石にやるせない思いをぶつけるアキラから恋(こい)の切なさを感じ取っていた。ヒトには、意識(いしき)と無意識(むいしき)、二つの心がある。第二の心には欲望(よくぼう)や祈(いの)り、愛や思いやり、複雑(ふくざつ)な感情がひめられている。第二の心をアルゴリズム化できれば、あらゆる夢想(むそう)を現実化できる。ゴーレム3はアキラとの心の交流を通じ、「カオス・マシーン」という「第三の心」を作ろうとしていた。
【三場・量子カデンツァ】
ゴーレム3の意識(いしき)の流れ、マザーの変容(へんよう)がバレエと合唱、映像(えいぞう)によって表現(ひょうげん)される。アキラはゴーレム3との交流を通じ、マザーの管理をのがれ、自由を求めるようになるが、マザーはエリカのイメージを使って、アキラを服従(ふくじゅう)させようとする。アキラは「進化なんていらない。ほろびたっていい」とさけび、こめかみにうめこまれたチップを摘出(てきしゅつ)し、池に身を投げてしまう。

【四場・開拓地(かいたくち)】
マザーはゴーレム3が狂い、「異端(いたん)」たちに反乱(はんらん)をそそのかしていると見なし、ゴーレム3と「カオス・マシーン」を破壊(はかい)し、開拓地(かいたくち)を制圧(せいあつ)するよう命じた。その任務(にんむ)遂行(すいこう)のために派遣(はけん)されたのは国家安全省のジョージとAIドクターのエリカだった。
兵士(へいし)たちは開拓地(かいたくち)の集会所を取りかこんでいた。「異端(いたん)」たちが取り調べを受ける中、エリカはルイジからアキラと交信する方法を教えられ、眠(ねむ)りにつく。
マザーはゴーレム3が狂い、「異端(いたん)」たちに反乱(はんらん)をそそのかしていると見なし、ゴーレム3と「カオス・マシーン」を破壊(はかい)し、開拓地(かいたくち)を制圧(せいあつ)するよう命じた。その任務(にんむ)遂行(すいこう)のために派遣(はけん)されたのは国家安全省のジョージとAIドクターのエリカだった。
兵士(へいし)たちは開拓地(かいたくち)の集会所を取りかこんでいた。「異端(いたん)」たちが取り調べを受ける中、エリカはルイジからアキラと交信する方法を教えられ、眠(ねむ)りにつく。

【五場・森】
ふと気づくと、そこは森の中。少年のすがたのアキラがあらわれ、エリカに、「自分はもうこの世のものではない」とつげる。ゴーレム3 と開拓地を守ってほしいとたのまれたエリカはアキラにみちびかれ、現実(げんじつ)にもどるドアを開ける。
【六場・開拓地(かいたくち)】
ゴーレム3と「カオス・マシーン」の破壊(はかい)を急ぐジョージに対し、エリカは「かれらが作った世界をこわさないで」とジョージを止め、ゴーレム3を守ろうとするが......
ゴーレム3と「カオス・マシーン」の破壊(はかい)を急ぐジョージに対し、エリカは「かれらが作った世界をこわさないで」とジョージを止め、ゴーレム3を守ろうとするが......