バレエの究極美を日本最高峰のバレエ団で見る
古典バレエの中でも絶大な人気を誇る作品。新国立劇場版『白鳥の湖』は、格調の高さはそのままに、イギリス人美術家カザレットによる現代的で洗練された色彩感覚が印象的な舞台です。
新国立劇場バレエ団の『白鳥の湖』の特徴は、プロローグで物語の発端がわかりやすく描かれることで、作品の物語性が強調されている点や、スピーディなダンスや高度なテクニックが随所に散りばめられている点などが挙げられます。
何度観ても新しい発見があると言われる本作品は、主役ダンサーたちの技術と深い表現力、コール・ド・バレエのアンサンブルの完成度など、バレエ団としての真価が問われる作品です。是非、新国立劇場バレエ団の'今'をご堪能ください。
動画
MOVIE
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「STORY~過去・現在・未来~」
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「World Ballet Day」参加映像 -
「World Ballet Day」参加映像日本語版 -
ものがたり
STORY
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プロローグ
そこは、とある城の中。オデット姫が、ふと怪しい気配に気づいて振り返ると、悪魔ロートバルトが立っている。ロートバルトはオデットを白鳥の姿に変え、城から連れ去る。
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第1幕
楽しく無邪気な少年時代に終わりを告げる日
ジークフリード王子の城では、王子の成人を祝って祝宴が催されている。友人たちが王子にお祝いを述べるそばで、道化がお祝いに訪れた人々を楽しませている。そこへ王子の母である王妃が登場する。
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第1幕
王妃は王子に弓を贈り、明日の舞踏会で花嫁を選ぶように言い渡す。日が暮れ、客たちが帰っていく。一人残ったジークフリードは、去りゆく少年時代を思い感傷に沈む。
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第2幕
去りゆく少年時代に思いを残しながら感傷に沈む王子の目の前に・・・。
これが永遠の愛、のはずだった・・・。深い森の湖畔。悪魔ロートバルトによって白鳥に変えられた乙女たちは、夜の間だけ人間の姿に戻る。 白鳥を追ってきた王子は、その中のひときわ気高く美しいオデット姫に心を奪われる。
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第2幕
オデットは、悪魔ロートバルトの魔力に打ち勝つことができるのは、未だ恋をしたことのない男性による永遠の愛の誓いだけであり、もしその誓いが破られれば、白鳥たちは二度と人間に戻れないと語り、ジークフリードは、ためらうことなく彼女を愛することを決心する。
夜が明けはじめ、白鳥たちが帰っていく。
オデットはジークフリードに別れを告げる。 -
第3幕
愛の試練が訪れる。城内での舞踏会。各国の姫たちが花嫁候補として招かれている。しかしオデット姫を深く愛するジークフリード王子は誰にも心を動かされない。 ファンファーレが鳴り響き、悪魔ロートバルトが娘オディールを伴って登場する。オデットにそっくりなオディールを見て王子はオデット姫だと思い込む。
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第3幕
王子はオディールに幻惑され、窓辺で必死に訴えかける本物のオデットの姿に気づかない。
そして、ついにオディールに愛を誓ってしまう。その途端、ロートバルトとオディールは正体を現し、王子をあざ笑いながら姿を消す。
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第4幕
悲しみに沈む白鳥たち・・・。
果たして真実の愛は、悪魔の呪縛を解き放つ事ができるのか!白鳥たちの待つ湖畔に戻ったオデットは、ロートバルトの策略にはまり 王子が心ならずも裏切ってしまったことを話し、悲しみにくれる。
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第4幕
そこへ悔恨の情に責めさいなまれたジークフリードが現れ、赦しを乞う。 彼を許すオデット。
ロートバルトは愛する二人を引き離そうとするが、ジークフリードはロートバルトに最後の戦いを挑む。
みどころ
HIGHLIGHT
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白鳥と黒鳥
白鳥のオデットと黒鳥のオディールの二役を一人のダンサーが踊るのが『白鳥の湖』の大きな特徴であり、ダンサーには性格の違う二役を踊り分けるテクニックと表現力と体力が求められる。
新国立劇場バレエ団では、プロローグにオデット姫が白鳥に変えられる場面があり、2幕と4幕の白鳥、3幕の黒鳥も合わせると主役が全幕に出演する。 -
第1幕 華やかに見える王子の孤独感
第1幕はジークフリード王子の成人を祝って、城内の庭園で家庭教師や友人たち、村の若者たちが賑やかに踊っている場面だが、王子に大人への成長を予感させる場でもある。 パ・ド・トロワ(※1)やワルツなど華やかな踊りが繰り広げられる楽しく平和なシーンではあるが、王妃の登場によって王子の心は一変する。
翌日の花嫁選びを告げられ、恋を知らない純粋な王子は、子ども時代との別れ、独身最後の夜であることを実感するのである。
※1 パ・ド・トロワ(pas de troi):王子の友人による「3人の踊り」 -
第2幕 クラシックバレエの美しさ
タイトルにもなっている『白鳥の湖』の場面。 王子と姫の恋、それを邪魔する悪役、そして情景を美しく表現するコール・ド・バレエ(※2)というクラシックバレエの基本要素が凝縮されている。
なんといっても2幕の醍醐味は、コール・ド・バレエの一糸乱れぬ動きと踊りで、これを観るために2階や3階の席で鑑賞する人も少なくない。 一方で、王子とオデットのパ・ド・ドゥも繊細で美しく、微妙な恋の距離感を踊りでうまく表現するところも見逃せない。
※2 コール・ド・バレエ(corps de ballet):コールとはフランス語で集合、団体の意味。大勢で一緒に踊る群舞のダンサーたちのこと。
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第3幕 あらゆる踊りを楽しめる宝石箱
最もゴージャスでバレエのさまざまな見どころが詰まった第3幕。 王子の花嫁選びのシーンだが、花嫁候補の付き人たちによる民族舞踊は、各国の特徴を表現したキャラクターダンスを思う存分楽しめる。 そして、最後に王子とオディールのグラン・パ・ド・ドゥ(※3) によって、クラシックバレエの様式美を観ることができ、まるで踊りの宝石箱のようである。
コーダでは、オディールが32回連続で回転するグラン・フェッテという難しいテクニックが入っており、音楽的にもバレエ的にも最も盛り上がる。 そのすぐ後には、王子が騙されるという悲劇が待っており、光と影が強烈に印象づけられる。
※3 グラン・パ・ド・ドゥ(grand pas de deux):主役の男女2人がアントレ、アダージョ、ヴァリエーション、コーダを踊る形式のことを言い、バレエ技術の高さと最後まで踊りきる体力が求められる。
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第4幕 心が伝わるバレエ表現
4幕こそバレエのテクニックと感情表現が見事に融合した場面である。 シンプルな舞台の上で、チュチュ(※4)を身に着けた女性たちが踊り、洗練されたバレエのあらゆるテクニックを駆使して、 白鳥の姿をした人間の心を表現する。
白鳥に変えられた深い悲しみ、王子との出会いによる白鳥たちの微かな希望、 裏切られたオデットの悲しみ、王子とオデットの愛の決意など、実にたくさんの表現が踊りの中にちりばめられている。 ただ形や動きが美しいだけではなく、心の動きが表されていることを感じ取りながら鑑賞したい。
※4 チュチュ (tutu):チュールを幾重にも重ねて作られた女性ダンサーが着る衣裳のこと。
スタッフ
STAFF
- 芸術監督Artistic Director
- 大原永子OHARA Noriko
- 音楽Music by
- ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーPyotr Ilyich TCHAIKOVSKY
- 演出・改訂振付Production by
- 牧 阿佐美MAKI Asami
- 装置・衣裳Set & Costume Designer
- ピーター・カザレットPeter CAZALET
- 照明Lighting Designer
- 沢田祐二SAWADA Yuji
- 指揮Conductor
- アレクセイ・バクランAlexei BAKLAN
- 管弦楽Orchestra
- 東京交響楽団Tokyo Symphony Orchestra
キャスト
CAST
2018年4-5月 | 4/30(月・休) 14:00 |
5/1(火)* |
5/3(木・祝) 13:00 |
5/3(木・祝) 18:00 |
5/4(金・祝) 14:00 |
5/5(土・祝) 14:00 |
5/6(日) 14:00 |
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オデット/ オディール |
米沢 唯 | 木村優里 | 米沢 唯 | 小野絢子 | 木村優里 | 柴山紗帆 | 小野絢子 |
ジークフリード王子 | 井澤 駿 | 渡邊峻郁 | 井澤 駿 | 福岡雄大 | 渡邊峻郁 | 奥村康祐 | 福岡雄大 |
開演日 | オデット/ オディール |
ジークフリード王子 |
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4/30(月・休) 14:00 | 米沢 唯 | 井澤 駿 |
5/1(火)* 12:30<貸切> |
木村優里 | 渡邊峻郁 |
5/3(木・祝) 13:00 |
米沢 唯 | 井澤 駿 |
5/3(木・祝) 18:00 |
小野絢子 | 福岡雄大 |
5/4(金・祝) 14:00 |
木村優里 | 渡邊峻郁 |
5/5(土・祝) 14:00 |
柴山紗帆 | 奥村康祐 |
5/6(日) 14:00 |
小野絢子 | 福岡雄大 |
公演日程 & チケット情報
SCHEDULE & TICKET
5月3日13:00・4日・5日、託児室 キッズルーム「ドレミ」 がご利用になれます。
予定上演時間:約2時間35分(休憩含む)
※大幅に変更になる場合は、後日あらためてご案内いたします。
正式な上演時間は、開幕直前以降の表示をご確認ください。
開場は開演の45分前です。
開演後のご入場は制限させていただきます。
会員先行販売期間:2017年11月19日 (日)~12月5日 (火)
一般発売日:2017年12月9日(土)
クラブ・ジ・アトレ 会員販売期間は会員の方は上記料金の10%OFF、一般発売以降は5%OFFでお求めいただけます。
Z席の購入方法
Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。
Z席(各日42席)は、公演当日朝10:00から、 新国立劇場Webボックスオフィスおよびコンビニエンスストア(セブンーイレブン、サークルK・サンクスに限る) の端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、公演当日朝11:00からボックスオフィス窓口でも販売いたします。
Z席の詳細はこちら
2017/2018シーズン バレエ&ダンス セット券 好評受付中!
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- グループでのお申し込み
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- ・10名以上でのご観劇は新国立劇場営業部(Tel 03-5352-5745)までお問合せ下さい。
- 割引等のご案内
- お申し込みの際、割引ご利用の旨をお知らせください。(D・Z席は対象外)
- ・高齢者割引(65歳以上)・学生割引 5%割引
ボックスオフィス(窓口・電話)、チケットぴあ一部店舗のみ取扱。
要年齢証明書または学生証。 - ・ジュニア割引(中学生以下)20%割引
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、各プレイガイドで取扱。入場時年齢確認あり。 - ・当日学生割引 50%割引
公演当日朝10:00より残席がある場合のみボックスオフィス窓口、チケットぴあ一部店舗で取扱。要学生証。 - ・障害者割引 20%割引
ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
- ・高齢者割引(65歳以上)・学生割引 5%割引
・割引の詳細はこちら
・U15ファミリー優待メンバーズ、U25優待メンバーズ等についてはこちら
- ・壁際、手摺の近く、バルコニー、上層階の一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。
また、1階席前方のお座席ではダンサーの足先などが見えにくい場合がございますので、ご了承ください。 - ・4歳未満のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
- ・車椅子をご利用のお客様はボックスオフィスまでお問い合わせください。
- ・公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。
- ・公演中止の場合を除き、チケットの変更および払い戻しはいたしません。