演劇研修所ニュース
観劇サポートに関するワークショップを実施しました!
6月6日、第19・20・21期生(1~3年次)を対象に、観劇サポートに関するワークショップを実施しました。
今回のワークショップは、7・8月に上演される演劇研修所第19期生公演 朗読劇『少年口伝隊一九四五』で、研修所公演として初めて観劇サポートを実施するにあたり、障がいのあるお客様の観劇サポートについて理解を深めることを目的として開講しました。
講師は、観劇サポートファシリテーターメンバーであり、演劇研修所講師の窪田壮史氏と、演劇研修所修了者の土井真波さん(第4期修了)、菊池夏野さん(第5期修了)の3名に務めていただきました。
当日は、アイマスクを装着した状態での施設内の移動、障害物のある空間での誘導体験、そして屋外に出て点字ブロックや横断歩道などを歩くブラインド体験を行いました。また、言葉だけを使って図形を伝え合うワークも実施し、「情報を的確に伝えること」「相手の感覚を想像すること」「安心できるコミュニケーションとは何か」について、研修生それぞれが深く考える時間となりました。
「視覚情報がないときに、言葉を聞いた人にどう伝わるのか」「視覚ではない触覚を通して得られる情報の価値とは」――体験を通じて、視覚に障がいのある方とのコミュニケーションやサポートにおいて必要な視点を、身をもって実感することができました。
研修生からは、「普段どれほど視覚に頼っているかを痛感した」「手や足を通した感覚も視覚を使わないと全く異なることに気づいた」「情報を伝える順番や、言葉の選び方がとても重要だと感じた」「視覚に障がいのある方の世界の捉え方を学んで行きたい」といった感想が寄せられました。
今回の学びを通じて、将来俳優として舞台に立つために、より多くのお客様に作品を届けるためのアクセシビリティ向上への理解を深めると同時に、観劇サポートの実践を通じて「言葉をどう伝えるか」「伝わるための意識とは」といった俳優にとっての本質的な課題にも改めて向き合う機会となりました。
〈講 師〉
■窪田壮史
俳優。演劇研修所第1期修了。新国立劇場『舞台は夢』『
ワークショップの様子




新国立劇場では、視覚や聴覚に障がいのあるお客様にも舞台を楽しんでいただきたいという想いから、劇場スタッフが一丸となって観劇サポートに取り組んでいます。新国立劇場の観劇サポートをぜひご利用ください。
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新国立劇場で7・8月に上演される演劇研修所公演 朗読劇『少年口伝隊一九四五』(会場:新国立劇場小劇場)で、目に障がいのあるお客様への観劇サポートをご提供いたします。
今後の研修所公演観劇サポート
小劇場 朗読劇『少年口伝隊一九四五』(2025年7月31日(木)~8月3日(日))
視覚サポート(開演前舞台説明会)
8月2日(土)14:00公演
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