シェイクスピア大学校


『ヘンリー六世』上演記念 シェイクスピア大学校
開校記念特別講座
5月30日(土)17時〜 新国立劇場中劇場
特別講師:ジョン・ケアード
(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー名誉アソシエート・ディレクター、『夏の夜の夢』演出)
特別ゲスト:『夏の夜の夢』出演者
村井国夫
麻実れい
チョウソンハ
司会:鵜山 仁(演劇芸術監督)
通訳:垣ヶ原美枝

鵜山●新国立劇場の芸術監督の鵜山です。今日はこんなにたくさん集まっていただいてありがとうございます。この劇場へのアクセスをできるだけ自由闊達にしたいと思って、主催公演以外にもいろいろな催しを試みているわけですが、このみんなの劇場を広く深く利用していただきたいという思いをつねにもっています。
『夏の夜の夢』、10月27日に初日を迎える『ヘンリー六世』三部作、ともにシェイクスピアの作品です。『ヘンリー六世』三部作は、通して上演すると予定では7時間半ぐらいになり、休憩を入れると10時間を超そうかというとんでもない企画です。演出は僕が担当しますが、今回の公演とつなげてシリーズ・シェイクスピアとして、[シェイクスピア大学校]というものを企てまして、シェイクスピアの魅力に迫ってみたいと思います。いろいろな形でこの劇場と催しを楽しみ、批評し、共有していただきたいという思いでおります。
考えてみたら、もしシェイクスピアという人がいなかったら、少なくとも今日の公演は実現しなかったわけですし、そもそもここにこの劇場があったかどうかも疑わしい。約400年前に生きていた一人の劇作家に大きなオマージュをこめて、今日はシェイクスピア大学校の開校式ということになっています。特別講師として、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエート・ディレクターであるジョン・ケアードさんをお招きしています。シェイクスピアがいなかったら、きょうここには絶対来ていないはずの人です。それから、舞台を終えたばかりの村井国夫さん、麻実れいさん、チョウソンハさんに参加していただいて、シェイクスピアの魅力にグンと迫ってみようかと思います。僕も客席でエンジョイさせていただきますので、みなさん、ごゆっくりお楽しみください。では、4人のゲストを御紹介します。どうぞ。(拍手)