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2019/2020シーズン
バレエ「マノン」
新国立劇場バレエ団 2020年2月23日公演
- 第1幕:45分 第2幕:45分 第3幕:30分
配信期間:5月1日(金)15:00~5月8日(金)14:00
スタッフ・キャスト
スタッフ
- 音楽
- ジュール・マスネ
- 編曲
- マーティン・イェーツ
- 振付
- ケネス・マクミラン
- 美術・衣裳
- ピーター・ファーマー
- 照明
- 沢田祐二
Kenneth MacMillan's Manon- Choreography by Sir Kenneth MacMillan
- Music by Jules Massenet, Arranged and Orchestrated by Martin Yates
-
(振付)
ケネス・
マクミラン -
(美術・衣裳)
ピーター・
ファーマー -
(照明)
沢田祐二
-
(編曲)
マーティン・
イェーツ
プロフィール
- 【振付】ケネス・マクミラン(Kenneth MACMILLAN)
- 1929年スコットランド生まれ。サドラーズ・ウェルズ(現英国ロイヤル)バレエ学校で学び、46年にはサドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエの創立メンバーとなる。その後コヴェント・ガーデンのロイヤルオペラハウスでも踊り、優秀なクラシック・ダンサーとしてだけでなく、面白く共感を呼ぶマイムも得意とした。52年にサドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエでの最初の振付作品『夢遊病』がヒットする。これ以来『隠れ家』 『招待』 『春の祭典』 『ラス・エルマナス』、そして最初の全幕バレエである『ロメオとジュリエット』など次々と優れた作品を発表。この間シュツットガルト・バレエ団やベルリン・ドイツ・オペラ・バレエのためにも作品を振り付けた。70年にアシュトンの後任として英国ロイヤル・バレエ芸術監督に就任、全幕作品の『アナスタシア』 『マノン』などを創る。77年に芸術監督を辞任して振付に専念、『マイヤリング(うたかたの恋)』 『グローリア』 『Valley of Shadows』 『パゴダの王子』 『三人姉妹』 『ユダの木』などの作品を発表する。92年『マイヤリング』上演中のロイヤル・バレエの楽屋で死去。
- 【美術・衣裳】ピーター・ファーマー(Peter FARMER)
- 1941年英国ルートン生まれ。英国舞台芸術の中心的な舞台デザイナー。60年代より演劇やバレエの舞台デザインを手掛ける。英国ロイヤル・バレエでは『ジゼル』『三人姉妹』『眠れる森の美女』などのデザインを担当、その他『シンデレラ』(ロンドン・フェスティバル・バレエ)『白鳥の湖』(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)、『ホフマン物語』(スコティッシュ・バレエ)、『アンナ・カレーニナ』(オーストラリア・バレエ)、『ラ・シルフィード』(ロンドン・シティ・バレエ)、『マノン』(マリインスキー劇場バレエ)、『テーマとヴァリエーション』『夏の夜の夢』『コッペリア』(バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)など。2017年死去。
- 【照明】沢田祐二(SAWADA Yuji)
- 東京生まれ。文化庁派遣在外研修員としてロンドン、ベルリンで演劇、オペラ、バレエの照明法を学ぶ。現在は演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルなど幅広いジャンルで照明デザイナーとして活躍。新国立劇場におけるバレエ公演では『くるみ割り人形』 『眠れる森の美女』 『ホフマン物語』 『シンデレラ』 『ロメオとジュリエット』 『ライモンダ』 『白鳥の湖』 『ジゼル』 『マノン』 『カルメン』 『オルフェオとエウリディーチェ』 『椿姫』 『火の鳥』 『パゴダの王子』など。日本バレエ協会公演『白鳥の湖』 『ジゼル』 『眠れる森の美女』 『アンナ・カレーニナ』なども手がける。他に新国立劇場ではオペラで『カルメン』 『魔弾の射手』 『黒船』 『修禅寺物語』 『鹿鳴館』 『夜叉ヶ池』、演劇では『城』 『わが町』 『アジア温泉』 『ピグマリオン』などを手がける。第1、10回照明家協会賞大賞、文部大臣奨励賞。第1回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞。第33回紀伊国屋演劇賞。第1回橘秋子舞台クリエイティブ賞を受賞。
- 【編曲・指揮】マーティン・イェーツ(Martin YATES)
- 20年余りにわたり多彩なジャンルで活躍してきた英国人指揮者。ピアノ、作曲、指揮を学んだ後、イスラエル・ナショナル・オペラで指揮者としてデビュー。以降、英国内のロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市立交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー、ハレ管弦楽団などのオーケストラに客演し、ヨーロッパ各地の管弦楽団に招かれている。スウェーデン室内管弦楽団ではマーク=アンソニー・タネジの『A Prayer Out of Stillness』の世界初演を指揮。また一流の伴奏者としても評価が高く、ホセ・カレーラス、バーバラ・ヘンドリックス、ブリン・ターフェル、モンセラート・カバリエ、ロベルト・アラーニャ、アンジェラ・ゲオルギュー、ヨーヨー・マら世界的に有名な芸術家と共演している。またミュージカル指揮者としても知られており、ウェスト・エンドのミュージカルのヒット作の音楽監督を多数務めている。バレエは音楽活動の中心的位置を占めており、英国ロイヤル・バレエとは、2004年2月にストラヴィンスキー作曲『アゴン』でデビューして以来、これまでに『マノン』 『ロメオとジュリエット』 『うたかたの恋』 『七つの大罪』 『白鳥の湖』を指揮したほか、同団の公演に同行している。ノルウェー国立バレエ団、フィンランド国立バレエ団にもたびたび客演し、成功を収める。新国立劇場では、『マノン』 『シンデレラ』 『ロメオとジュリエット』 『ドン・キホーテ』を指揮している。
キャスト
- マノン
- 米沢 唯
- デ・グリュー
- ワディム・ムンタギロフ
- レスコー
- 木下嘉人
- ムッシューG.M.
- 中家正博
- レスコーの愛人
- 木村優里
- 娼家のマダム
- 本島美和
- 物乞いのリーダー
- 福田圭吾
- 看守
- 貝川鐵夫
- 高級娼婦
- 奥田花純、柴山紗帆、細田千晶、渡辺与布、川口 藍
- 踊る紳士
- 速水渉悟、原 健太、小柴富久修
- 指揮
- マーティン・イェーツ
- 管弦楽
- 東京交響楽団
-
(マノン)
米沢 唯
-
(デ・グリュー)
ワディム・ムンタギロフ
Costumes and Scenery: Courtesy of The Australian Ballet
プロフィール
- 【デ・グリュー】ワディム・ムンタギロフ(Vadim Muntagirov)
英国ロイヤルバレエ・プリンシパル - ロシアのチェリャビンスク生まれ。両親ともチェリャビンスク・バレエのダンサーという環境に育つ。1999年ロシア国立ペルミ・バレエ学校でバレエを始め、2006年ローザンヌ国際バレエコンクールで入賞後、英国ロイヤル・バレエ学校に招かれ研鑽を積み、09年イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)に入団。10年にファースト・ソリスト、11年プリンシパル、12年リード・プリンシパルに昇進した。ENBでの主なレパートリーに、バランシン『アポロ』、『海賊』コンラッド、『ジゼル』アルブレヒト、ディーン版『白鳥の湖』ジークフリード王子、『シンデレラ』王子、『眠れる森の美女』デジレ王子、ヌレエフ版『ロメオとジュリエット』ロメオなどがある。イーグリング版『くるみ割り人形』初演時には王子を踊った。11年及び15年英国舞踊批評家協会賞、13年ブノワ賞を受賞している。14年英国ロイヤルバレエにプリンシパルとして移籍。『眠れる森の美女』フロリムント王子、アコスタ版『ドン・キホーテ』バジル、ライト版『ジゼル』アルブレヒト、スカーレット版『白鳥の湖』ジークフリード王子、マクミラン『ロメオとジュリエット』ロメオ、『マノン』デ・グリュー、クランコ『オネーギン』レンスキー、ウィールドン『冬物語』フロリゼルほかを踊る。新国立劇場バレエには13年『ジゼル』アルベルトで初登場し、これまでにシーズン・ゲスト・プリンシパルとして『眠れる森の美女』、『ラ・バヤデール』、『白鳥の湖』、『ロメオとジュリエット』、『くるみ割り人形』に主演した。
ものがたり
美しい少女マノンと神学生デ・グリューは恋に落ち、駆け落ちをする。老富豪ムッシューG.Mはマノンの兄レスコーに彼女の身請け話を持ちかけ、大金と引き換えに兄レスコーの同意を取り付ける。マノンとデ・グリューはしばし共に暮らすが、デ・グリューの留守中にムッシューG.Mが現れ、大金でマノンを説得し愛人として彼女を連れ去ってしまう。ムッシューG.Mのパーティーでマノンとデ・グリューは再会、マノンを説得するデ・グリューに「カードでイカサマしてムッシューG.Mの金を巻き上げられれば一緒に行く」と答えるマノン。だがイカサマをしたのが見破られてしまう。
逃亡するマノンとデ・グリューだが、マノンが捕まりアメリカに流刑になる。デ・グリューはマノンを追ってアメリカへ。刑務所でも美しい彼女は看守に口説かれ、そこへデ・グリューが現れる。彼は看守を刺し、マノンを連れて逃亡する。ルイジアナの沼地に逃げ込む二人。疲れ果てたマノンは倒れ、デ・グリューの腕の中で静かに息絶える。