Storyものがたり
十字軍の遠征に出ているジャン・ド・ブリエンヌと密かに婚約の約束をしているライモンダは、再会を夢にみるほど彼の帰還を待ちわびている。サラセンの王アブデラクマンも、美しいライモンダを憎からず思っている。ライモンダの叔母である伯爵夫人の館で開かれた宴に招待されたアブデラクマンは宝石や数々のめずらしい踊りで彼女の気を引こうとするが、そこにジャン・ド・ブリエンヌが登場して、彼女をめぐり決闘となる。
当作品はアレクサンドル・グラズノフの音楽が大変美しい中世十字軍の時代の物語で、プティパ最後の傑作といわれる古典バレエです。新国立劇場では、この格調高い古典名作『ライモンダ』を2004年に初演。牧阿佐美の格調の高い振付と演出、現代的でスピード感あふれるスペクタクルな舞台展開、そしてルイザ・スピナテッリの色彩が印象的な衣裳・装置は大変評判をよび、朝日舞台芸術賞を受賞。また、08年2月にはジョン・F・ケネディ・センター主催の日本フェスティバルで上演し好評を博しました。
新型コロナウイルス感染拡大予防を目的とした混雑緩和のため、分散来場にご協力ください。
お席の階によって、下記時間帯にご来場されることをおすすめいたします。
■2,3,4階のお客様:開演 30分前まで
■1階のお客様:開演30分前~ 開演15分前 まで
1818年フランス・マルセイユ生まれ。舞踊家、舞踊教師、振付家。13歳のときに父の作品で舞台デビューを果たし47年にサンクトペテルブルグの帝室ボリショイ劇場に招かれた。55年からは父の後任として、劇場付属バレエ学校で、踊りと得意としていたマイムの教師を兼任している。62年に振り付けた『ファラオの娘』が大成功し、副バレエ・マスターに就任。69年にはサン=レオンが退任したため、首席バレエ・マスターとなる。以後『ドン・キホーテ』(1869)、『ラ・バヤデール』(1877)、『眠れる森の美女』(1890)、『白鳥の湖』(1895、イワーノフと共作)、『ライモンダ』(1898)など、数々の傑作を残しロシア・バレエの伝統を確立した。1903年初演の『魔法の鏡』まで、改訂振付を加えれば70以上の作品をロシアで振り付けている。1910年死去。
日本バレエ界の草分けの一人、橘秋子の長女として生まれる。4歳で初舞台を踏み、20 歳の時に米国に留学、A.ダニロワ、I.シュヴェッツオフに師事。その後、橘バレエ団を基礎に、橘秋子と共に牧阿佐美バレヱ団を設立し、プリマ・バレリーナとして数々の作品に主演。1960年には、日本で初めて外国人ダンサーを相手役に全幕バレエ『コッペリア』を踊り、絶賛を浴びる。橘秋子の没後はその遺志を継いで舞台を退き、牧阿佐美バレヱ団主宰者、橘バレヱ学校校長となり、その卓抜した指導力で、日本を代表する舞踊手を数多く世に送りだす。また振付家としても活躍する一方、海外より多数の著名な指導者や振付家を招き、国際共同による質の高い舞台制作を手がけている。ニムラ賞、芸術選奨文部大臣賞、東京新聞舞踊芸術賞、舞踊批評家協会賞、橘秋子賞特別賞を受賞。1996年秋には、多年にわたり数多くの作品を振り付け、発表し続けた功績により紫綬褒章を受章。2004年2月フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを受ける。08年5月には日本人として初めてブノワ賞の審査にあたった。08年に文化功労者に選ばれた。振付家としての主な経歴は、1965年『火の鳥』、67年『眠れる森の美女』をI.シュヴェッツオフと共同振付して主役を踊り、衣裳デザインも自ら手がけて上演した。68年には振付家として本格的にデビューし、黛敏郎作曲『ブガク』、芥川也寸志作曲『トゥリプティーク』、團伊玖磨作曲の『シルクロード』を振付して注目された。95年に『ロメオとジュリエット』、98年に『椿姫』をA.プリセツキーと共同振付して絶賛を浴びた。新国立劇場バレエ団への全幕物の演出・改訂振付第1作目として 2000 年11月に『ラ・バヤデール』を手掛け好評を博した。第2作目は 04年10月に『ライモンダ』全幕改訂振付、この作品で朝日舞台芸術賞を受賞した。第3作目に06年11月に『白鳥の湖』を改訂振付・演出し、高い評価を得た。07年には新国立劇場完全オリジナルの『椿姫』の振付・演出にあたり、第7回朝日舞台芸術賞を受賞。1999年から2010年まで新国立劇場舞踊芸術監督を務め、ジョン・F・ケネディ・センター公演(「ジャパン・フェスティバル」参加)とモスクワ・ボリショイ劇場公演『椿姫』の海外公演を大成功に導くなどバレエ団の育成と発展に大きく寄与した。現在、新国立劇場バレエ研修所長。
イタリア・ミラノ生まれ。ブレラの美術学校で舞台美術を学んだ後、1965年ミラノ・スカラ座で舞台美術家としてデビュー。衣裳デザイナーとしてミラノ・ピッコロ劇場『セツアンの善人』、ミラノ・スカラ座オペラ『アッティラ』『運命の力』『カルメン』『アイーダ』など、バレエではトリノ・レッジョ劇場『ロメオとジュリエット』、ヴェローナ野外劇場『くるみ割り人形』などを手がける。近年はミラノ・スカラ座バレエ『赤と黒』、ベルリン州立歌劇場『白鳥の湖』『くるみ割り人形』、パリ・オペラ座バレエ『パキータ』、英国ロイヤルバレエ『眠れる森の美女』などを手がける。ローラン・プティ振付の『マ・パヴロヴァ』『恋する悪魔』『スペードの女王』などに参画。新国立劇場バレエでは『こうもり』『ライモンダ』『椿姫』の舞台美術・衣裳を手がける。89年レオニード・マシーン賞、05年橘秋子賞舞台クリエイティブ賞受賞。
東京生まれ。文化庁派遣在外研修員としてロンドン、ベルリンで演劇、オペラ、バレエの照明法を学ぶ。現在は演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルなど幅広いジャンルで照明デザイナーとして活躍。新国立劇場におけるバレエ公演では『眠れる森の美女』『ホフマン物語』『シンデレラ』『ロメオとジュリエット』『ライモンダ』『白鳥の湖』『ジゼル』『マノン』『カルメン』『オルフェとエウリディーチェ』『椿姫』『火の鳥』『パゴダの王子』など。日本バレエ協会公演『白鳥の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』『アンナ・カレーニナ』なども手掛ける。他に新国立劇場ではオペラで『カルメン』『魔弾の射手』『黒船』『修善寺物語』『鹿鳴館』『夜叉ヶ池』、演劇では『城』『わが町』『アジア温泉』『ピグマリオン』『かもめ』『オレステイア』などを手掛ける。第1、10回照明家協会賞大賞、文部大臣奨励賞。第1回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞。第33回紀伊国屋演劇賞。第1回橘秋子舞台クリエイティブ賞を受賞。
ウクライナ国立歌劇場指揮者。1987年、キエフ国立音楽院を卒業後、ウクライナ国立歌劇場にて指揮者を務める。95年、キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場首席指揮者に就任。ウクライナ芸術功労活動家の称号を授与される。ウクライナ国立歌劇場では『マーメイド』『コッペリア』『ウィンナー・ワルツ』『海賊』、また、キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場では『リゴレット』『ロメオとジュリエット』『ラ・バヤデール』『ジゼル』『白鳥の湖』『不死身のカシェイ』(リムスキー=コルサコフ)、『森の詩』(スコルリスキー)などのオペラ、バレエに指揮者・音楽監督として参加。ベートーヴェン『交響曲第9番』、ロッシーニ『スターバト・マーテル』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』などを手がける。2003年、06年にはメキシコで、世界のバレエ界のスターたちを集めて行なわれたガラ・コンサート《バレエティッシモ》で指揮を務めた。06年にザグレブ国立歌劇場に招かれたほか、メキシコシティ国立バレエ団に度々招かれ、『ロメオとジュリエット』などの指揮を務める。また、ウクライナ国立歌劇場のドイツ、フランス、スペイン、スロベニア、ポルトガル、韓国、南アフリカ、メキシコ公演、およびキエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場イギリス公演(05、06、07年)に参加。新国立劇場バレエ団では08年以降、『ラ・バヤデール』『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』『シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ』『大フーガ』『テーマとヴァリエーション』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』『ジゼル』などで指揮を務めている。
十字軍の遠征に出ているジャン・ド・ブリエンヌと密かに婚約の約束をしているライモンダは、再会を夢にみるほど彼の帰還を待ちわびている。サラセンの王アブデラクマンも、美しいライモンダを憎からず思っている。ライモンダの叔母である伯爵夫人の館で開かれた宴に招待されたアブデラクマンは宝石や数々のめずらしい踊りで彼女の気を引こうとするが、そこにジャン・ド・ブリエンヌが登場して、彼女をめぐり決闘となる。
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 |
---|---|---|---|---|---|
料金 (10%税込) |
13,200円 | 11,000円 | 7,700円 | 4,400円 | 3,300円 |
席種 | 料金(10%税込) |
---|---|
S席 | 13,200円 |
A席 | 11,000円 |
B席 | 7,700円 |
C席 | 4,400円 |
D席 | 3,300円 |
○クラブ・ジ・アトレ会員の方は、公演最終日まで上記料金の10%OFFでお求めいただけます。
Z席 1,650円(10%税込)
ボックスオフィス窓口の営業時間はこちらよりご確認ください。
【Pコード:500-247】
【Lコード:39966】
お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(D・Z席は対象外)
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあ一部店舗のみ取扱。
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、各プレイガイドで取扱。
公演当日に残席がある場合のみボックスオフィス窓口、チケットぴあ一部店舗で取扱。要学生証。
ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5745)までお問い合わせください。