『ジャンニ・スキッキ』稽古場たより④一長冨将士
オペラ研修所の今年の試演会はG.プッチーニ作曲『ジャンニ・スキッキ』を上演します。
4月に入所したばかりの第24期生を1名ずつご紹介いたします。
4人目にご紹介するのは、マルコ役とピネッリーノ役で出演する長冨将士(バリトン)です。
長冨 将士 NAGATOMI Shoji バリトン
山口県出身。愛知県立芸術大学音楽学部音楽科声楽専攻首席卒業、併せて桑原賞受賞。同大学院音楽研究科博士前期課程声楽領域首席修了。 声楽を大森地塩、津上崇、木村善明、永井和子、戸山俊樹の各氏に師事。第72回全日本学生音楽コンクール名古屋大会声楽の部大学生部門第3位。2017年度公共財団法人山田貞夫財団、2019年度公共財団法人北野生涯教育振興会奨学生。大学定期演奏会、卒業演奏会、読売新人演奏会に選抜出演。オペラでは《ドン・ジョヴァンニ》レポレッロ、《偽りの女庭師》ナルド、《シンデレラ》パンドルフを演じる。宗教曲ではベートーヴェン《第九》、フォーレ《レクイエム》などのソリストを務める。
<研修生からのメッセージ>
皆様、はじめまして。
今年度、オペラ研修所24期生として入所いたしました、バリトンの長冨将士と申します。
入所式からあっという間に3ヶ月が経ち、新たな環境の中で先生方や先輩方から沢山の刺激をいただきながら、日々研鑽を積んでおります。
この度、試演会にて演奏いたします『ジャンニ・スキッキ』は、とある親戚達の遺産相続を巡って繰り広げられるドタバタ劇です。
オペラとしては短い約50分の上演時間の中に、富に群がる人間の欲深さや浅ましさ、はたまた若者の恋愛模様や親子愛など様々なテーマがたっぷり詰め込まれています。
コミカルとシリアスが絶妙に調和したプッチーニの傑作オペラを、ぜひ会場にてご覧いただけますと幸いです。
リハーサル室での稽古の様子(写真右)