OPERA PALACE Tokyo 新国立劇場 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング

新国立劇場 2013/2014シーズンバレエ公演 「バレエ・リュス」特設サイト

Ballets Russes NATIONNAL BALLET OF JAPAN New National Theatre Tokyo
  • トップ
  • 火の鳥
  • アポロ
  • 結婚
  • バレエ・リュス・アラカルト
  • 公演日程&チケット情報
  • 映像集
チケットは新国立劇場ボックスオフィスまで TEL 03-5352-9999 WEB WEBボックスオフィス

バレエ・リュス アラカルト

2013年8月20日

宝塚歌劇とバレエ・リュス ~シリーズ:大正ロマンとバレエ・リュス(1/3)

シリーズ 大正ロマンとバレエ・リュス
連載第一回 宝塚歌劇とバレエ・リュス

大正ロマン。
西洋の文化が日本の文化に入り混じり、そこに新しい時代への高揚感が加わって生まれた、活き活きとして、そして今振り返るとどこか懐かしいような、同時に逆に新しいような感じもする時代の文化です。
大正ロマンブーム、レトロブーム、なんかも最近耳にしますね。

そんな大正ロマンのまっただ中、バレエ・リュスもまた、当時の日本人の憧れの的でした。

当時ヨーロッパに留学していた作家の島崎藤村は日本の新聞にてバレエ・リュスの海外での活動を報告し、作曲家の山田耕筰はエッセイにバレエ・リュスを観た感動を書き綴り、1917年(大正6年)には音楽評論家の大田黒元雄による本格的なバレエ・リュスの書物が書かれます。
バレエは当時、新聞や雑誌に記事が載るほどのポピュラーな話題だったのです。
もちろん、そんな最先端のアート、バレエ・リュスにインスピレーションを受けた作品も沢山生まれました。
浅草で流行した大衆演劇の浅草オペラでも、バレエ・リュスの東方的な色彩を取り入れたエキゾチックな衣装が人気を集めていました。

今回の連載では、バレエ・リュスの日本に与えた大きな影響の中から、宝塚歌劇団と竹久夢二について、紹介してみたいと思います。

*宝塚歌劇*

現在でも人気を誇る宝塚歌劇団の前身である、宝塚唱歌隊が結成されたのが、大正2年、1913年のことです。(初公演は1914年)
1919年には宝塚少女歌劇と改称されましたが、この宝塚少女歌劇は実はバレエ・リュス作品が元になった演目を何作品も上演しています。

例えば、宝塚を代表する唱歌、「すみれの花咲く頃」の作詞でも有名な白井鐵造の御伽歌劇、『金の羽』(1922年)は、鳥のバレエを作りたいと考えた白井が、バレエ・リュス『火の鳥』からインスピレーションを得た、と、『宝塚と私』(1967年)の中で述べています。

また、バレエ・リュス作品と同じタイトル、衣装、音楽を用い、振付の一部まで使用した作品として、楳茂都陸平の『牧神の午後』(1929年)、『薔薇の精』(1935年)などもあります。
『薔薇の精』の“振付は、フォオキン夫妻の型を基本とし、楳茂都先生の創意を加味されたもの”で、“舞台意匠とコスチュームは、かの有名なレオン・バアークストに依るもの”で、“舞台芸術を口にする人々は一見しなければならないもの”である、と、雑誌『歌劇』(宝塚に関する雑誌で、今なお続刊中)の1934年8月号に書かれています。(フォーキンとバクストは舞台鑑賞者にとって非常に特別な名前だったのだろうというのもわかります)

こちらが、フォーキンの振り付けによる、ニジンスキーとカルサヴィナの薔薇の精。
Rose

そして、こちらが、宝塚版の薔薇の精です。
tkrzk

同じ衣装で同じようなポーズを取り入れていたのがわかりますね。

この、宝塚版の薔薇の精を作った楳茂都陸平は、上方舞の楳茂都流の家元で、宝塚音楽学校の教師兼振付師でした。
彼は、彼にとっての西洋舞踊の最初の先生は人間ではなく書物であり、ロシアン・バレーや近代バレーの原書が到着するたびに丸善に駆けつけた、と著書、『舞踊への招待』(1958)の中で述べています。
彼は実際のバレエ・リュスを観たわけではなく、書物からその知識を得て作品を作っていたというのですから、また驚きです。
この文献からは、当時の日本にはバレエ・リュスに関する本や雑誌の原著が流通していたこともわかりますね。

ヨーロッパ中を熱狂させたバレエ・リュスは、娯楽の殿堂、きらびやかで華やかな皆の憧れの的となる宝塚歌劇で求められた魅力、スペクタクル性を見事に備えていたのでしょう。

次回連載では、竹久夢二とバレエ・リュスについてご紹介します。
彼もまた、バレエ・リュスに関する雑誌や情報を熱心に集めていた一人だったのです。
お楽しみに。

(M.K.)

カテゴリー:コラム

チケットのお申し込み

100年に一度の衝撃、空前絶後のバレエ・リュス、日本に現る!バレエ「バレエ・リュス」を是非ご鑑賞ください!2013年11月13(水)~11月17日(日)公演!

電話からのお申し込み

新国立劇場ボックスオフィス(受付時間:10:00~18:00)
03-5352-9999 電話予約・店頭購入方法
  • チケットぴあ
  • チケットぴあ 0570-02-9999:(Pコード:427-128)
  • ローソンチケット
  • ローソンチケット 0570-000-407(オペレーター受付)、0570-084-003(Lコード:34090)
  • CNプレイガイド
  • CNプレイガイド 0570-08-9990
  • 東京文化会館チケットサービス
  • 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
  •  JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・トップツアーほか

インターネットからのお申し込み

  • 新国立劇場 Webボックスオフィス
  • チケットぴあ
  • イープラス
  • ローチケ
  • CNプレイガイド
  • 東京文化会館
    チケットサービス
グループでのお申し込み

10名以上でご観劇の場合は新国立劇場営業部 (Tel 03-5352-5745) までお問い合わせください。

新国立劇場のご案内

新国立劇場 アクセスマップ
アクセスの詳細はこちら

アクセスの詳細はこちら

〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号
TEL : 03-5351-3011(代表) 東京都渋谷区にある新国立劇場は、
京王新線「初台駅」(中央口)から直結!
「新宿駅」から1駅です。
新国立劇場 アクセスマップはこちら

2013/2014シーズン特別支援企業グループ
住友化学
TBS
TOYOTA
ぴあ