演劇研修所ニュース
第19期生公演 朗読劇『少年口伝隊一九四五』稽古スタート!
第19期生公演 朗読劇『少年口伝隊一九四五』 (7月31日(木)~8月3日(日))の稽古が始まりました!
稽古前の顔合わせには、出演者である第19期生12名、演出の栗山民也氏、宮田慶子氏(演劇研修所長)、後藤浩明氏(音楽監督)、中村洋一氏(衣裳)、前田節子氏(ヘアメイク)、米倉幸雄氏(舞台監督)、米山千陽氏、樋口圭佑氏(稽古進行協力)が参加しました。
稽古を前に、演出の栗山民也氏や宮田慶子演劇研修所長らから激励の言葉がありました。
この本は、 井上さんが研修所ができて二年目に書いてくれたものです。 一万二千度の声、 あるいは台風で流されてしまった広島の七つの川に流れる死者たち の霊の声、そういうもので一杯の台本です。
稽古をやりながら、いろんな音、いろんな声をさがしながら、 そしてあなたたちの新しい声として表現してください。
ましていま、地球の裏側では戦争をやっている時代だから、 生半可な形では上演できません。
どうやって、みんなの感じた感情で口伝していくか、 どうやってそれを語り継いでいくのか。稽古場で一緒に考えましょう。
『少年口伝隊一九四五』を上演するときはいつも、なぜ井上先生が研修所にこれを書いてくださったのか、その思い、若い者が口伝していかなければという、強い使命と役割を感じながら、この台本と向かわせていただいています。このタイトルがそのままだと思っています。今年は戦後80年。体験なさった方たちも残念ながら、ご高齢になられたりお亡くなりになられたり。ますます、今生かされている者たちが口伝していかないといけない時代になってきました。ぜひとも、その役割をしっかりと果たしてほしいと思います。
先日広島に実際に行って、たくさんのことを感じとってきてくれたと思います。その思いも全部込めてください。
公演は7月31日(木)~ 8月3日(日)まで、新国立劇場小劇場にて。
稽古場の模様は、X・FBから日々お届けいたします。どうぞお楽しみに!