演劇研修所ニュース

修了者からのメッセージ

演劇研修所(NNTドラマスタジオ)修了者からのメッセージをお届けしています。

出演情報一覧とあわせてぜひお楽しみください。

最新号 2025年4月18日(金)更新

2025年4月号

ロンドンでの演劇活動    
-第7期修了 大塚 展生(おおつか のぶお)

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イギリスの演劇団体であるNEW EARTH THEATREの作品『(Re)Animation』に、デバイザー/パフォーマーとして出演しました。
『(Re)Animation』は、ロンドンの三つのコミュニティ・シアター・カンパニーが共催する、環境問題をテーマにした演劇祭のために制作された作品です。
NEW EARTH THEATREは、イギリスに暮らす東アジア人および東南アジア人のためのカンパニーで、私は日本人俳優としてこの作品に参加しました。

ロンドンには、さまざまな文化的背景や物語の表現を目指すコミュニティ・シアターが数多く存在します。子どもたち、アジア系住民、黒人コミュニティ、受刑中の女性たち、各地域に暮らす人々など、それぞれのニーズに応じて、劇場やカンパニーが社会と密接に結びついた活動を展開しています。

ロンドンに来たばかりの三年前は、ウエスト・エンドをはじめとする壮大で華やかな演劇の世界に目を奪われ、娯楽としての演劇が人々の暮らしに根ざしている文化はなんて魅力的なのだろう、と感じていました。
しかし最近では、そうしたコミュニティ・シアターが、現代社会への問題提起を行いながら、多様な人々の居場所として機能していることに、より深い感動を覚えています。

NEW EARTH THEATRE
『(Re)Animation』


2025年3月29日(土)

『反乱のボヤージュ』    
-第16期修了 都築 亮介(つづき りょうすけ)

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新橋演舞場、大阪松竹座にて上演される、
『反乱のボヤージュ』に出演します!

野沢尚原作の傑作小説、鴻上尚史による待望の舞台化!
学生寮を舞台に大人社会との狭間で闘う若者たちの葛藤と成長、そこに着任した学生寮の舎監との心の交流を描く青春群像劇!
昨年に引き続き、今春も新橋演舞場、大阪松竹座にて出演の機会に恵まれました。

2001年に初版が刊行された、少しだけ前の大学生達の話ですが、鴻上さんが「過去の話ではなく、今の話として上演したい」とおっしゃるほど現代を生きる私たちにも思い当たる節のある話です。
「闘う」ということの難しさとその意義について、何か考えるきっかけになれたらこの作品は大成功かと思います。

鴻上さんの熱い稽古も着々と進んでおります!

ぜひお時間ありましたら劇場にお越しください!

松竹
『反乱のボヤージュ』


東京:新橋演舞場 2025年5月6日(火・祝)〜16日(金)

大阪:松竹座   2025年6月1日(日)~8日(日)

TEA FOR TWO 〜二人でお茶を〜    
-第18期修了 石井 瞭一(いしい りょういち)

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オトナの事情≒コドモの二乗+ Sweet Arrow Theatricals ≠
『TEA FOR TWO 〜二人でお茶を〜』
にご出演させていただくことになりました。

修了して初の舞台です。
二人芝居のひと役を演じさせていただきます!

修了したんだ、と実感する間もなく稽古に向かえることが心から嬉しいです。
初めての試みが沢山あります。毎日この公演に向けて楽しく過ごしております!

北海道・札幌で出会ったゲイのふたり。
1年に1度だけ出会える彼らの25年間を描いた作品です。
劇団フライングステージの劇作家・関根信一氏による作品で、バーナード・スライドの『Same Time,Next Year』をオマージュして書かれたそうです。

第五期修了の梶原航さんとも、初めてご一緒させていただきます!

ぜひ、お越しください✨

オトナの事情≒コドモの二乗+ Sweet Arrow Theatricals ≠
『TEA FOR TWO 〜二人でお茶を〜』


会場:高円寺K'sスタジオ本館 
2025年4月24日(木)〜27日(日)

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次回の更新は、来月中旬を予定しております。

今後とも、新国立劇場演劇研修所修了者の活躍にご期待ください。そして引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします!