演劇研修所ニュース

修了生からのメッセージ

修了生からの出演情報や近況などのメッセージをお届けしています。
ぜひお楽しみください。

最新号 2023年1月12日(木)更新



2023年1月号

「新しい一年、新しい現場」 ―第7期 岩澤侑生子(いわさわ・ゆきこ)

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修了生からのメッセージをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。修了からしばらく経ちますが、活動を続けられているのは、気にかけてくださる方々のおかげです。本年も皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、お祈り申し上げます。
さて、台湾での俳優経験を思い出しながら集めた、台湾華語(台湾で使われている中国語)の撮影用語集が完成いたしました。PAPAGO台湾さんのウェブページで公開されています。
>「日中対照用語集:演技・撮影用語」

台湾ドラマが好きな方や、アジアに目を向けておられる俳優の皆さんのご参考になれば幸いです。

今月末はイーピン企画さんのミステリー演劇に出演いたします。モルディブを舞台にした謎解きミステリーです。次回は台湾が舞台になるかもしれません。こちらのほうもぜひご覧ください!

――演じるミステリー:観客参加型公演――
『迷宮の孤島〜labyrinth islandへようこそ〜』

会場:NAKAMEGURO CENTER(中目黒センター)
2023年 1月27日(金)~29日(日)

「生を愛でる2023。」 ―第10期 岩男海史(いわお・かいし)

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「今年こそは〇〇する!」という目標を立てては、今年の干支が何であったかを忘れるのと同じようなペースで目標もボンヤリしていってしまう年初めを繰り返しているのは僕だけではないかと思います。

しかしなぜか今年は例年以上に奮起している自分がいるのです。
純粋にエネルギーが廻っているのだと確信している僕は、「園芸」という沼にまんまとハマって丸3年。

研修所時代、木村早智さんの授業(俳優としての在り方)で「植物を育てる」ことを勧められました。
「自分よがりにならず、他の生命と向き合う」という行為が俳優にとってプラスになるというコトでした。

今僕は、愛情を注いだぶん美しく育ってくれる植物たちと触れ合う時間の豊かさを感じる日々を送っています。
そしてその愛情の対象は、他者や、抱える役や作品、時には自分自身に向くこともあるでしょう。
欲してしまうモノだからこそ、まずは自分から惜しまず放出してみよう。そんな1年になるといいなあ。

「お世話になった皆さま、そして在校生の皆さまへ」 ―第11期 金 聖香(キム・ソンヒャン)

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研修所を修了してもう5年ほどになりますが、まさか自分がこのような形でメッセージを送る日が来るとは思いもよらず、私が送っていいのだろうかという思い反面、ありがたいです。

前置きはさておき、今月25日から29日まで座・高円寺で上演される韓国現代戯曲リーディング『寂しい人、苦しい人、悲しい人』に出演します。研修所の授業も始まり、忙しいかと思いますがぜひ興味を持ってくださると嬉しいです!

少し大げさかもしれませんが、今回これまで割り振られてきた人物像とは違う役柄への挑戦になりそうな予感です。特に女性の俳優の方々へ年齢を重ねてもこういう役割があるんだと自分への可能性を少しでも信じてもらえるような人物像、また女性像を見つけられたらと思います。なんて書きましたが、私自身課題が沢山あります。

共に悩み、考え抜き、実生活でも劇中でも良い瞬間を沢山残していけるようがんばりましょう!

日韓演劇交流センター
『寂しい人、苦しい人、悲しい人』

会場:座・高円寺1
2023年1月25日(水)〜29日(日)

「『血は立ったまま眠っている』稽古場より」 ―第14期 伊藤 麗(いとう・れい)

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こんにちは。伊藤麗です。
私は今、2月上演の舞台『血は立ったまま眠っている』の稽古に日々奮闘しています。

寺山修司が初めて書いたこの戯曲。
真っ直ぐで、あまのじゃくで、さわると熱い、そんな言葉で紡がれた、不思議な魅力いっぱいの作品です。

台詞を肉化していくことはこんなに難しいのか、とあらためて演劇の楽しさ・深さを感じています。

正直苦戦する部分も多く、自分が今まで取り組んだ作品とは全くちがうアプローチでなんとかこの作品の世界に立てるようにチャレンジの毎日です。
相手役との交流の中で生まれた発見は宝物。
座組全体で、試して、積み重ね、濃密な作品を創りあげていきます。 ぜひ一緒に想像力の海に飛び込みましょう。

2月、劇場でお待ちしております!

文化庁委託事業 令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進演劇人育成公演演出家部門

『血は立ったまま眠っている』

会場:Space早稲田
2023年2月1日(水)~12日(日)

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2022年12月号

「俳優と教師と」 ―第2期 西村壮悟(にしむら・そうご)

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2期生の西村壮悟です。研修所を出て14年になります。

数年前から俳優業以外に教える仕事―主に海外研修で学んだマイズナーテクニックーもしています。これまでに様々な期の修了生にもワークショップに参加してもらいました。

2020年からは芸能事務所の養成所でも教えはじめ、生徒たちの2年間の成長を見ています。自分も俳優なので、どのように彼らに言葉をかけるか、思いきりチャレンジできるポジティブな場をどう作るか、慎重に取り組んでいます。研修所で出会った方々の教えは僕の一つの指針になっています。今年、その養成所の第1期の卒業公演があり、教師として出来たことと課題が改めて見つかりました。

12月には舞台『世界が私を嫌っても』に出演します。今回は1期生の小泉まきさんも一緒で嬉しいです。大正・昭和の実在の人物のお話しですが、固くなりすぎず、軽やかにしなやかに。作品に貢献できるよう、座組の仲間とやっていきます。

劇団劇作家主催12月公演 平林たい子没後50周年記念公演
世界が私を嫌っても

会場:TACCS1179
2022年 12月15日(木)~18日(日)

「大きな歴史に埋もれた個人の物語」 ―第7期 岩澤侑生子(いわさわ・ゆきこ)

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先月お知らせしたレクチャーパフォーマンス「羽衣、八島そして月宮殿―フォルモサの能、彼女たちの仕舞」が無事に終演しました。大勢の方々にご来場いただきました。歴史の影に隠れた個人の物語がまだまだたくさんあるのだと実感しています。
来月は、大学での講演や、YPAMフリンジセンター企画orangcosong「Coffee Conversation」にゲスト出演する予定です。YPAMの企画では、コロナ禍に海外で過ごした経験をシェアしす。

このメッセージが出るころには詳細が出ていますので、ご興味ある方はぜひチェックしてみてください。他には、今月から台湾と日本の舞台芸術交流プログラムに携わっています。来年は1月からミステリー演劇の本番です。来年も様々なジャンルを横断しながら、時間と体力のある限り、精力的にお仕事していけるように頑張ります。

「演劇の道、開拓の旅」 ―第10期 角田萌果(つのだ・もか)

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『横濱短篇ホテル』(2022年)撮影:坂本正郁

私は修了後、縁あって劇団青年座に入団しました。
文化後進国と呼ばれる日本ですが、実は全国各地に演劇鑑賞会という団体があり、市民の皆さまが中心の、活発な演劇鑑賞の文化があると入団して初めて知りました。

中央の演劇ファンだけでなく、地方にも演劇の輪を広げたい!という熱い方々に支えられ、新劇系の先輩方は条件の異なる劇場を渡り歩きながら日々腕を磨き、その果てに今の演劇界があるのだと、強く実感しています。

コロナ禍での制限、芝居や体調の悩みなど、苦労はてんこ盛りです。
でも...
「人と会えない日々だったけど久しぶりに大きな声で笑ったり泣いたりした」
「今年一番楽しみにしていた作品なので、観ることができて嬉しい」
などと顔を輝かせる鑑賞会の皆さんに、演劇は一人ではできない、という本当の意味を教わった気がします。

人を描き、人に支えられる演劇。
広く、奥深い演劇の道。
学ぶことはまだまだ沢山!共に研鑽を積みましょう!

「フランスにて、はや1ヶ月」 ―第14期 渡邊清楓(わたなべ・さやか)

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私はいまフランスのジュヌヴィリエで『桜の園』に出演しています。
短い稽古期間と2ヶ月弱の海外生活に出発前は不安もありましたが、すっかり日々の公演を楽しんでいます。
今回の『桜の園』はフランス人俳優と日本人俳優によって2カ国語が交錯する形で上演しています。
フランス語で語りかけられた後に自分は日本語で返す。不思議なことに、言語が通じないからこそ別の深く、繊細な部分で通じ合えている気がして言葉の壁は全く障害になっていません。
お客様からも"違う言語で会話しているからこそチェーホフの絶妙に噛み合ってない会話がマッチして、それでいて自然に通じあっているのが素敵だ"と嬉しくも興味深い感想を頂いています。
私自身もチェーホフの新たな面白さに気づけた作品となりました。

12月にはパリから移動し、南仏のモンペリエにて公演をします。
残り僅かとなってしまったこの愛しい日々を大切に、真摯に作品と向き合っていきたいと思います!

『La Cerisaie(桜の園)』

会場:Théâtre des 13 vents CDN Montpellier(モンペリエ)
2022年12月8日(木)~14日(水)



2022年11月号

「日々挑戦」」 ―第5期 北澤小枝子(きたざわ・さえこ)

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修了して約10年。その年によって、ストレートが多かったり、歌で呼ばれることが多かったりと【次に進むための新たなミッション】が次々にやってくる、そんな10年だったと感じます。

今年は都内で公演し、更に地方で上演する作品が多く、その土地の歴史を感じながら、様々な空間に合わせて演じる年、になっています。10月には「なくなるカタチとなくならないキモチ」という作品で、下北沢、横浜、大阪と公演しました。
その他年内は、子供向けの作品を、仙台や秩父等で公演します。

そしてもう一つ、12月に「三人姉妹」に出演します。実はこの作品、研修時代特別授業で扱っており、台本を読みながら当時のことをよく思いだしています。わかっていないことだらけだったこと、けれど同期で悩みながら必死に挑戦していたこと。そして研修時代があったからこそ、今読み解けることが星の数ほどあること。今の私にできる全てを注ぎたいと思います。

アトリエ・センターフォワード第18回公演
『三人姉妹~愛と幻想と、残酷な時間』

会場:シアターXカイ
2022年 12月7日(水)~ 11日(日)

「まだまだ、台湾!」 ―第7期 岩澤侑生子(いわさわ・ゆきこ)

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帰国から2か月ほど経ち、日本での生活にすっかり慣れてきましたが、まだまだ台湾との繋がりは続いています。

今月は、成田国際空港で行われた、台湾と日本の観光再開を記念したセレモニーで、司会を務めました。
今回、台湾の観光局からお声がけいただいたのですが、実は台湾に住んでいるときに観光局のCMに出演したことがありました。そのCMがセレモニー中に放映されて、とても嬉しかったです。

来月は、台湾人アーティスト陳飛豪さん、喜多流の舞教士岡部千枝さん、キュレーターの権祥海さんと共に、日本統治時代の台湾における能の上演についてレクチャーパフォーマンスを行います。私は出演と、台本の翻訳を担当しました。自分の台詞を翻訳する作業は、特別な時間になりました。
お時間が合いましたらぜひお越しください!

『羽衣、八島そして月宮殿ーフォルモサの能、彼女たちの仕舞』

会場:久良岐能舞台
2022年11月20日(日)・26日(土)

「憧れに立つ」 ―第8期 薄平広樹(うすだいら・ひろき)

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台詞の「・・・。」の意味を考えてみたり、蝋燭灯りの暗闇を再現して稽古したり。
テンポよく会話していたシーンも闇を体験すると「もっと相手を確かめる必要もあるし、言葉の出し方も早くないかもね」と発見がありました。
時は江戸元禄時代。
赤穂浪士が討ち入りする『忠臣蔵』の裏側を舞台にしています。 吉良上野介と家臣たちが討ち取られるまでの2時間を描く、井上ひさし作品です。

昨年の『雨』に続いて参加しています、こまつ座。
研修所で「5年後、10年後の自分」を書くことがあり 僕は「井上ひさしフェスティバルがあって、それに参加している」と書いたのを思い出しました。

7年経ち、こうして自分がここにいる。暗闇の中、憧れの場所に立つ喜びを感じています。

こまつ座第144回公演
『イヌの仇討』

会場:紀伊國屋ホール
2022年11月3日(木・祝)〜 12日(土)

「子どものための演劇」 ―第10期 田村彩絵(たむら・さやか)

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今回初めて児童演劇に出演します。
マイムやダンスなど身体表現が中心の作品です。
『ふつうってヘン?』をテーマに『普通』の定義を子ども達に投げかけながら学校を巡り、小学1年生から中学1年生の子どもたちに鑑賞してもらいます。学年による反応の違いが今からとても楽しみです。

子どものための演劇。と聞くと、どんなイメージが湧くでしょうか。今回出会ったチームは子どもの発育に寄り添って1から物語を作るため、想像以上に稽古場での時間が濃厚です。子ども達のエネルギーに負けない体力も必要になってきます。 今創作していて気をつけているのは、道徳の授業にしないということ。どうしても「だから◯◯はやめようね」「こうして幸せになりました」という締めくくりを求めてしまいがちですが、子ども達は鑑賞の時間まで大人達のお説教を求めていません。

とある児童演劇の演出家が「劇場は安全に恐怖を体験できる場所」と仰っていました。作品のテーマを大事にしつつ、なんだか楽しいような、怖いような、そんないろんな感情の旅に出てもらえたらいいなと思っております。

大人の皆様にもみていただける機会は、11月17・18日の茅ヶ崎市民文化会館公演です。是非お越しください!

『ふつうってヘン?』

会場:茅ヶ崎市民文化会館練習室1
2022年11月17日(木)・18日(金)

「いろいろな世界へ」 ―第14期 加部アカネ(かべ・あかね)

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第14期の加部アカネと申します。


研修所を修了してから、まもなく2年が経とうとしています。

修了後は様々な仕事に足を踏み入れたいと考え、現在は舞台をはじめテレビ・映画やモーションキャプチャなど多種多様なお仕事に取り組ませていただいております。


そしてこの冬、新たに舞台の出演が決まりました。

今までとは毛色が違う舞台ではありますが、これも新しいことへの挑戦。自分の可能性を探るべく、新たな気持ちで臨む所存です。

応援していただけると幸いです。

LIVEDOG GIRLS
『レディ・ア・ゴーゴー!! 2022』

会場:中目黒キンケロ・シアター
2022年12月16日(金)〜25日(日)




修了生の出演情報もあわせてご覧ください!


次回の更新は2月6日(月)を予定しております。

今後とも、新国立劇場演劇研修所修了生の活躍にご期待ください。そして引き続きのご声援のほど、よろしくお願いいたします!