2020/2021シーズン 演劇 ラインアップを発表しました


本日2020年1月8日(水)、新国立劇場内にて2020/2021シーズン ラインアップ説明会
が開催され、次シーズンの演目が発表になりました。


2020/2021シーズン 演劇 ラインアップ

 


小川絵梨子 演劇芸術監督からのメッセージ

演劇芸術監督 小川絵梨子

2020/2021シーズンは、私の芸術監督としての任期3年目となります。

本シーズンでは演劇を愛する皆様に加えて、まだ演劇と出会ったことのない方々にも、その多様性と豊かさ、そして演劇ならではの面白さをお届けできればと願っております。

まず、シーズンの幕開けには、フランスの国立劇場であるオデオン劇場からの招聘公演『ガラスの動物園』。演出は、今、世界で最も人気を誇る演出家といっても過言ではないイヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏。主演はフランスの国民的女優イザベル・ユペール。2020年の3月にパリで開幕する話題の新作を、新国立劇場からお届けいたします。
続いて、鵜山仁氏演出による『リチャード二世』。2016年に上演した『ヘンリー四世』に繋がる物語で、この作品をもって2009年からのシェイクスピアの歴史劇シリーズがついに完結いたします。さらに公演後の11月には、本シリーズの完結を記念して、シリーズの過去の作品を特別限定上映いたします。
12月には、昨シーズンからの「子どもも大人も一緒に楽しめる企画」の第三弾として『ピーター&ザ・スターキャッチャー』。ピーター・パンの前日譚を描いた人気小説を舞台化し、トニー賞をはじめ多くの賞を受けた作品です。
4月、5月、6月は、「人を思うちから」シリーズと題しまして、日本の多くの人々に愛され続ける名作を連続上演いたします。シリーズ【其の壱】は、三好十郎作『斬られの仙太』。本作はフルオーディション企画でもあり、全てのキャストをオープンオーディションいたします。演出には上村聡史氏をお迎えすることがかないました。【其の弐】は、『東京ゴッドファーザーズ』。今 敏監督の傑作アニメーション映画の初の舞台化となります。2021年の東京に舞台を移し、演劇ならではの切り口で人の情と勇気の物語を蘇らせます。演出には新国立劇場初登場となる藤田俊太郎氏。【其の参】は、井上ひさし作『キネマの天地』。人々に愛され続ける日本の上質な名作を、30代40代の演出家3人が現代の視点を持って描き出します。

7月は、短編フェスティバルを開催します。短編の演劇作品を劇場という形にこだわらず、新国立劇場内のあらゆるスペースにてフェスティバル形式で上演いたします。普段、演劇に接することの少ない方々にも、気軽に劇場に足を運んで頂ける、お祭りとして楽しめるイベントを目指します。

演劇と言っても様々なものがあります。その多様性は大切ではありますが、その中でも、生きた人間がそこにいる演劇は(必ずしもいつもハッピーエンドではなく、輝かしい世界でもなく、日々の癒しや単純な喜びにはならないかもしれませんが)、人が生きる上できっと必要な、人間らしさへの共感性があります。人間の物語としての演劇とその豊かさを少しでもお伝えできれば幸いです。

公演以外では、一年間をかけて作品作りを行う「こつこつプロジェクト」の第二期がスタートいたします。昨シーズンからの「ロイヤルコート×新国立劇場劇作家ワークショップ」は引き続き進行中で、2020年にロンドンでのリーディング公演を予定しております。その他、ギャラリープロジェクトでは、「中高生のためのどっぷり演劇3days」、「演劇のおしごと」シリーズ、「演劇噺」シリーズを引き続き実施してまいります。

本シーズンもどうぞよろしくお願い申し上げます。