2013年10月18日
続・「エドワード二世」お客様の声
「エドワード二世」会場でのアンケートに寄せられた、お客様の声をご紹介いたします。
◆歴史が好きでシェークスピアのファンです。特に歴史劇が好きです。そのシェークスピアと同時代で、彼に影響を与えたとされる珍しい本作の、またとない機会に巡りあえてうれしいです。シェークスピアと違ってよけいな飾りことばがなくてストレートな分、なおさら分かりやすく楽しめます。感動的な舞台ありがとうございます。事前にインターネットで調べてきたのですが、ずっとずっと強烈なインパクトがありました。(10月13日)
◆毛色の変わったバカ殿物語として十二分に楽しめた。劇場入口の人物相関図を見てその複雑さに唖然としたけれど、実際に観ると理解に困難を感じることはなかった。それにしても“救い”のないドラマだ。無駄のないドラマそのものというべきかもしれないけれど。(10月11日公演)
◆シェイクスピアと同時代の作家で、日本で上演するのは半世紀ぶりと、日本でオリンピックを開催する期間並みの時間なので、これは見なくてはいけないと思い見に来た(へたすれば一生に一度となりかねない)。あまりの登場人物のお馬鹿ぶりには笑えた。3時間あまりの上演で最初から最後まで同じ調子で、少しは教訓じみたセリフでも出てくるかと期待したが、全く出てこないのにも恐れ入った。最後にこのような「マイナー」な作品を取り上げてくれて感謝している。(10月13日公演)
◆気の利いた演出のシェイクスピア劇を見ている感じでした。すっかりマーロウのファンになりました。大変素晴らしい優れた演出だったと思いました。森さん及び俳優さん方の演劇、ほんとうに見事でした。英国の演出より美的センスがいい。日本人ならではと思います。翻訳・台本がとてもよかったです。河合先生の感性、軽妙さ、スタイルがひしひしと感じられました。(10月13日公演)
◆本日で4回目の観劇です。最初のうちはエドワード二世、ギャヴィストン、イザベラ、モーティマーといった弁の多い主要人物に目が行きましたが、何度か観るうち、激しく立ち回り冒頭から激昂し続ける彼らや貴族たちの傍らで、苛立ち、困惑し、細かに感情の揺れるケント伯の無言の佇まいと、それを踏まえた上での二幕での激昂が大変印象深く残りました。また、演じる役者さんの、激しても芯の通った、ある種の清廉さを感じさせる声と芝居も非常に良かったです。ベテラン勢の安定感の中で、エドワード二世の柄本さんを始めとした、ケント伯の窪塚俊介さん、息子役の安西慎太郎さん等の若い芝居が新鮮に光りました。(10月17日公演)