オペラ研修所ニュース

『領事』稽古場たより③―永尾渓一郎

オペラ研修所の今年の試演会はG.メノッティ作曲・台本『領事を上演します。

 

今回の稽古場たよりでは、4月に入所したばかりの第25期生を1名ずつご紹介しております。

三人目にご紹介するのは、魔術師ニカ・マガドフ役で出演する永尾渓一郎(テノール)です。

nagao_profile.jpg

永尾 渓一郎 NAGAO Keiichiro

広島県出身。高校3年生に進学する春にブロードウェイ・ミュージカルを観たことをきっかけに歌手の道を志し、大学進学後にオペラ歌手へと転向する。愛知県立芸術大学音楽学部音楽科声楽専攻卒業、同大学院音楽研究科博士前期課程声楽領域修了。声楽を下松由夏、岡嵜智恵子、Marcella Reale、初鹿野剛、二神二朗の各氏に師事。現在は佐野成宏の元で研鑽を積む。



<研修生からのメッセージ>

オペラ研修所25期生、テノールの永尾渓一郎と申します。早すぎる夏の訪れにも負けず、連日熱い稽古に打ち込んでいます!

今回上演する『領事』は1950年初演、ヨーロッパのとある都市が舞台です。現代にも通じる「国境」「差別」等の社会問題と共に、「愛」そして「人間の存在証明」という深いテーマを描いています。

私が演じる魔術師ニカ・マガドフ役は、作中で最も常識が通じない楽しい男。入国に必要な書類を一切出さず、手品や催眠術を次々と披露しながら「芸術こそ私のパスポート!」と歌い上げます。そして最終的には領事館から追い出されてしまう......という愛嬌たっぷりな役です。

人の存在を証明するのは、書類? 芸術? 愛? それとも......? 『領事』の舞台から、お考えいただければ幸いです。



nagao_rehearsal1.jpg
立稽古の様子①(写真右)
nagao_rehearsal2.jpg
立稽古の様子②(写真左)

関連リンク