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ニュルンベルクのマイスタージンガー

ニュルンベルクのマイスタージンガー

【全3幕】<ドイツ語上演>
オペラ劇場 OPERA HOUSE
平成17年度(第60回記念)文化庁芸術祭協賛公演


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海外マスコミ評

ゲネプロ見学会 ジ・アトレ会員のご感想

★☆★ オペラトークの模様 ★☆★

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■公演の映像をご覧いただけます

スタッフ
作曲・台本 リヒャルト・ワーグナー
     
指揮 シュテファン・アントン・レック
演出 ベルント・ヴァイクル
美術 フランク・フィリップ・シュレスマン
衣裳 メヒトヒルト・ザイペル
照明 磯野 睦
舞台監督 大澤 裕
合唱指揮 三澤洋史
     
合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
     
協力 ドイツ連邦共和国大使館/日本ワーグナー協会
後援 東京ドイツ文化センター
特別協賛 東海旅客鉄道株式会社
協賛 ブラザー工業株式会社

キャスト
ハンス・ザックス ペーター・ウェーバー
ファイト・ポーグナー ハンス・チャマー
クンツ・フォーゲルゲザング 大野光彦
コンラート・ナハティガル 峰 茂樹
ジクストゥス・ベックメッサー マーティン・ガントナー
フリッツ・コートナー 米谷毅彦
バルタザール・ツォルン 成田勝美
ウルリヒ・アイスリンガー 望月哲也
アウグスティン・モーザー 高橋 淳
ヘルマン・オルテル 長谷川 顯
ハンス・シュヴァルツ 晴 雅彦
ハンス・フォルツ 大澤 建
ヴァルター・フォン・シュトルツィング リチャード・ブルナー*
ダーヴィット 吉田浩之
エーファ アニヤ・ハルテロス
マグダレーネ 小山由美
夜警 志村文彦
*ヴァルター・フォン・シュトルツィング役で出演を予定していましたトルステン・ケールは都合により来日できなくなりました。代わって、リチャード・ブルナーが出演いたします。詳しくは、新国立劇場ニュース(2005年8月19日付)をご参照ください。

公演日程
 
2005年
9月-10月
9月14日
(水)
9月17日
(土)
9月20日
(火)
9月23日
(金)
9月26日
(月)
9月29日
(木)
10月2日
(日)
2:00開演      
4:00開演        
開場は開演の45分前です。
予定上演時間:約6時間(休憩2回含む)

前売り開始日
  2005年7月18日(月・祝)10:00〜
ボックスオフィス  03-5352-9999
※ボックスオフィスの詳細はこちら

チケット料金
席種 SS S A B C D E F Z
料金 23,100円 19,950円 16,800円 14,700円 11,550円 8,400円 7,350円 4,200円 1,500円
○チケットのお申し込みにあたっては、座席名称または座種のご希望をお伝えください。
※料金は消費税込みです。 ※F席の一部:公演当日のみボックスオフィスとチケットぴあ全店舗で販売。1人2枚まで。電話予約不可。 ※Z席:公演前日に学生のみを対象にチケットぴあ一部店舗で販売。公演当日残席がある場合は一般を対象にボックスオフィスとチケットぴあ一部店舗で販売。いずれも1人1枚、電話予約不可。学生は要学生証。 ※当日学生券50%割引F席・Z席を除く):公演当日のみボックスオフィスとチケットぴあ一部店舗で販売。1人1枚。電話予約不可。要学生証。 ※座席と料金の詳細はこちら

チケット取り扱い
電子チケットぴあ 0570-02-9999/9990
 プッシュホン自動予約

0570-02-9966(Pコード191-773)

 インターネット予約 http://pia.jp/t
イープラス http://eee.eplus.co.jp
CNプレイガイド 03-5802-9990
ローソンチケット 0570-000-403
 プッシュホン自動予約 0570-063-003(L コード31280)
東京文化会館TS 03-5815-5452
JR東日本の主なみどりの窓口・びゅうプラザ ほか
@チケットぴあ

ニュルンベルクのマイスタージンガー
(演出 ベルント・ヴァイクル)
ワーグナーが自身の作品、文学を通して何を伝えたかったのでしょうか。彼には夢があり、自身の音楽を通じてユートピアを作り上げたいと考えていたのです。しかし、この作品を生んだドイツを賛美する精神は、かつてヒトラーの時代に国威発揚のための道具として使われ、ファシズムの宣伝のために利用されたという悲劇的な歴史を持っています。さらに、今でも多くのジャーナリストが反ユダヤ的な要素を探そうとする傾向があるようですが、実際はファシズムを賛美するようなところは微塵もなく、反外国的な態度を取ることがどれほど愚かなことであるかをこの作品で示しているのです。私はそこを是非とも、今回の演出を通して世界に示したいと考えています。また、歌手がどの瞬間に歌い、どの瞬間であればアクションを起こすことができるのかを私は知っています。歌手がより良く歌うことができるようにまず歌を優先し、そしてドラマを表すのにもっとも適切で効果的な動きをつけていきます。そうすることによって、ワーグナーが作曲した時代から20世紀、そして今現在を橋渡しするような空間をつくり、ユートピアを劇場の中に実現させたいと願っています。きっと皆さんを感動させるものになると信じていますから、どうぞお楽しみに。
新国立劇場・情報誌「ジ・アトレ」6月号より


芸術における 「古さ」 と 「新しさ」
『マイスタージンガー』は初期作品を別にすればワーグナー唯一の喜劇ですが、そこに高尚な芸術談義が織り込まれていることも見逃せません。ここで作者が提起した問題は、芸術における「古さ」と「新しさ」の相関関係で、規則づくめで硬直したマイスターたちの芸術に、自然児ヴァルターの芸術が対置されます。この両者の葛藤がドラマの進行に活力を与え、やがてヴァルターの芸術はマイスターのひとりハンス・ザックスの共感と理解によって広く民衆の支持をうることになるのですが、古さと新しさの問題は筋書きの次元にとどまるものではありません。前作『トリスタン』で半音階法を徹底して追求した作者は、この作品では自分の手元にあるさまざまな音楽語法を効果的に組み合わせる方法を選びました。これは、みかけは穏やかですが、その当時としてはきわめて斬新な発想だったのです。このことは第2幕の「ニワトコのモノローグ」で、ザックスがヴァルターの歌について語るとおり。「感じることはできるが、わからない。とても覚えきれないが、さりとて忘れがたい。つかめても、測れない。そもそも、つかみどころのないものを、どうやって測ろうというのか。どんな規則にも当てはまらないが、それでいて間違いはない。古い響き、それでいて新しい響き、愛しき五月の鳥の歌声」。ワーグナーは、長い冬をくぐりぬければ昔からの鳥の歌声も新しく響く……そこに芸術再生の理想を託したのです。

喜劇の活力源<嘘>で楽しむマイスタージンガー
16世紀半ばのニュルンベルク。靴屋の親方ハンス・ザックスは、この町にやってきた騎士ヴァルターと隣家の娘エーファが恋仲であることを知り、エーファに横恋慕している市の書記ベックメッサーをおとしいれてヴァルターを歌合戦で勝たせ、ふたりの仲を取りもつ……『マイスタージンガー』の物語を要約すれば、ざっとこのようなことになるでしょう。しかし喜劇の魂は細部に宿るもの。そこで重要なのは、喜劇の活力源ともいえる「嘘」ではないでしょうか。もちろん、ここでいう嘘とは事実に反する発言という本来の意味だけではなく、思ってもいないことを口にすること、知っているのに答えないこと、あるいは言うべきときに言わないこともふくみます。たとえばヴァルターは「まっすぐニュルンベルクをめざしたのは、芸術への一途な想いから」と言いますが、これはマイスタージンガーにならなければエーファと結ばれないことを知っての嘘(第1幕第3場)。城や領地をもちこたえられなくなって、ニュルンベルクに流れ込んできたというのが本当のところでしょう。またザックスがヴァルターについて「ここで暴れまくるのはやめて、よそで花を咲かせろ」と思ってもいないことを口にするのは、エーファの反応を確かめるための嘘(第2幕第4場)。思ったとおりエーファは激怒するわけですが、その前に彼女が「娘代わりの私を、あなたのお嫁さんにしてもらえるものと思い込んでいた」とザックスに鎌をかけていることを考えれば、嘘の相討ちといったところでしょうか。またエーファの父親ポーグナーも、ヴァルターが資格試験に落ちたことを娘に隠し「うーん、わしも血のめぐりが悪くなったようだ」などと言を左右にします(第2幕第2場)。そしてザックスも、ヴァルターの歌を聴いてひどく興奮しているベックメッサーに対して、歌之掟から「判定役たるもの、愛憎にとらわれず、判定を下すべし」を引用して疑義をさしはさみます(第1幕第3場)。エーファの求婚者がエーファの恋人を裁くのですから、一見ザックスの主張は正当であるようにみえますが、それならば試験の「前」に申し出るべきだったでしょう。彼は言うべきときに言わず、頃合を見はからって、もっとも効果的なタイミングで個人攻撃に出たのです。ザックスの嘘はこれだけではありません。ベックメッサーに「窃盗」か「盗作」かの二者択一を迫る第3幕第3場、ザックスの嘘をどうかお楽しみに。
音楽評論家 三宅幸夫

ものがたり

騎士ヴァルターはエーファが翌日の歌合戦で勝利者の花嫁となることを知り、 自分も歌の試験に挑むことを決意する。しかし、ヴァルターの歌を聴くとマイスター(名匠)たちは 口々にその不備を非難する。マイスターたちの音楽芸術には、代々伝わる厳格な規定が数多く存在するのである。ひとりザックスだけは彼の歌の新鮮さに心打たれ、その才能を認めるのだった。


<指揮> <演出>
シュテファン・アントン・レック ベルント・ヴァイクル
シュテファン・
アントン・レック
ベルント・ヴァイクル
<主なキャスト>
ペーター・ウェーバー ハンス・チャマー マーティン・ガントナー
ペーター・ウェーバー ハンス・チャマー マーティン・
ガントナー
リチャード・
ブルナー
吉田浩之 アニヤ・ハルテロス 小山由美
吉田浩之 アニヤ・ハルテロス 小山由美


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