「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ゲネプロ見学会 ジ・アトレ会員のご感想

2005/2006シーズンの開幕を飾るオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が9月14日(水)にプレミエを迎えます。それに先立ち11日(日)、ジ・アトレ会員によるゲネプロ見学会を開催しました。多くのご応募の中から抽選で19名のジ・アトレ会員をご招待、様々なご感想をいただきました。その一部をご紹介いたします。
なお、次回オペラ「セビリアの理髪師」でも同様の見学会を行う予定です。詳しくは会員情報誌「ジ・アトレ」10月号をご覧ください。

■「ニュルンベルクのマイスタージンガー」公演情報
■オペラトークの模様
■稽古場風景


<ゲネプロ見学会 ご感想>


● 2005/2006シーズン幕開けを飾るにふさわしい演目であり、出来栄えも高い水準を感じました。歌手陣も粒ぞろい。レック氏のタクトは流れるようにテンポもよく、オーケストラを良く歌わせていました。(50代 男性)

●歌手のレベルが高く長時間の演奏も全く飽きさせない魅力を感じました。演出のヴァイクル氏は、本作品を知り抜いておられるので、細かい工夫が随所に見られたのも好感。指揮のレック氏と東フィルはうまく呼吸が合ってよいハーモニーを醸し出していたと思います。(50代 男性)

●ゲネプロを見るのは初めてですが、本当に本番と同様に通しでするのですね。マイスタージンガーを生で見るのは初めてなので印象が当たっているか分かりませんが、前奏曲が軽やかで、かつしなやかな感じがして驚きました。出演者の力のこもった歌にも驚きました。(50代 男性)

●幕が開いた瞬間目に入った落ち着きのある絵画のような舞台に思わず吸い込まれました。それまでヴァイクル氏のファンである私は、彼のザックスを聞きたかったのに・・・と少しだけ思っていたのですが、それもこの演出の素晴らしさに吹き飛んでしまい、このようなシンプルで上品な演出は歌手の“歌”をさらに引き立たせるもので、さすが名歌手ヴァイクルの演出と心から感心しております。トレステン・ケールに代わって出演のリチャード・ブルナーが期待以上に美しく力強い歌声でこれからの本公演が更に楽しみです。そのほかの歌手もそれぞれに持ち味を出して、この長いオペラを少しも退屈せず拝見できました。ゲネプロでこれほど感動を与えてくださったのですから、プレミエはどんなに素晴らしいかとドキドキしております。(60代 女性)

●総選挙当日なので投票を終えてゲネプロに駆けつけた。そのせいで、このオペラが既存の保守的なドイツマイスターの文化・社会とその枠組みを破ろうとする他の(自由な、または騎士社会の)理念との芸術上・体制上の葛藤であることがよりよく理解できたのは、思わぬ出来事であった。この作品は内外のオペラ公演を二度ばかり観賞したが、何度見ても汲み尽くせぬ内容があることを実感した。今回のゲネプロでは主要歌手の水準は揃っているし、簡潔で奇をてらわない、音楽に集中できる演出であると思えた。(60代 男性)

●ベックメッサーの歌と演技は全幕を通して秀逸。悪役をこれだけ立派に演じればこそ、他の主役陣も引き立つというもの。強く心に残るベックメッサーである。指揮者も見事にワーグナーの音楽を東京に響かせてくれて素晴らしい。東フィルも十分にその力量を出して圧巻。合唱もオケや歌手に負けず劣らずすばらしい。特にワーグナーの合唱は分厚く、オケと相まって圧倒的迫力で感激した。主役級の歌手は言うに及ばず、日本人のソリスト歌手もとてもよかった。(60代 男性)

●極端な読み替え演出でなく、自然に内容に入っていける。音楽の流れと舞台の流れもマッチして非常に楽しめた。2幕が難しいが「ダレ」ることなくうまく演奏している。これは指揮者のアントン・レックの手腕。3幕の場面転換も新国立劇場らしくうまくいった。全体として6時間の長さがぜんぜん感じられない。まさに「ムジークドラマ」である。マグダレーネの小山さん、ダーヴィットの吉田さんご立派、拍手の花束です。ワーグナー作品で日本人歌手が演技を含めてここまでやれれば言う事なし。「指環」の連続公演を是非実施してください。(50代 男性)

●すべての序曲・前奏曲の中で一番、このオペラは最初からいきなりの感動を与えてくれるものであるが、その点今日は少し弱かった。オーケストラの響きにもっと弾むようなくっきりした感じが欲しかった。だがすぐに慣れ、幕が上がるとすっきりしたオーソドックスな装置にまず好感を持つ。続いて主役たちの登場。韓国ドラマの人気女優のチェ・ジウさんのようなスラーッと美しいエーファは初めてでびっくり。コーラスと共に日本人歌手たちのレベルアップぶりに感動さえ覚える。素敵なザックス歌いのヴァイクルさんの演出は妙に冒険せず、折り目正しく作品の素晴らしさを伝えてとてもよかったと思う。(60代 女性)

●本当に本番さながらで驚きました。途中で止めて注意したりやり直してみるといった事もなく、粛々と進行されていく様子に完成度の高さが伺えます。近くのお席に芸術監督と演出家がいらしたのは本番では味わえない光景でした。歌手の皆さんは衣裳をつけてたけど、オーケストラの皆さんは違うのは発見でした。また、報道関係の方々もたくさん見えていましたので、業界の関心の高さを想像します。本番が楽しみです。(40代 女性)

●終幕のマイスターたちの歌合戦は素晴らしい。(80代 男性)

●もっと気楽なプローベのようなものを想像していました。オーケストラピットに入っている人々が黒い服を着ていれば本番と何ら変わることはない印象を受けました。第一幕からオケも歌手もコーラスも全開でこんなにここの出し物は迫力があったのだと感じ入った。入っている人間の数が少ないせいか、凄まじい音が鳴っていました。第3幕の数場面で2枚の肖像画が掲げられているのは何か意味があるのだろうか。(50代 男性)

●今回初めてゲネプロを見させていただきました。スタッフの方やプレスの方々などと共にマイスタージンガーを堪能しました。やわらかい前奏曲に続いて教会の場面、一見シンプルと思える舞台に数々の演出やからくり、第2幕などはとても楽しい舞台になっていました。カーテンコールはブラボーも大拍手も無かったけれど、熱い思いが伝わってきました。いつもと違い正装せずポロシャツとスニーカー姿で、絶対に味わえない緊張と感動の6時間でした。(50代 男性)

●ザックスを168回歌ったというヴァイクルの演出は素晴らしかったです。安心して観賞でき、歌とオーケストラが良くマッチしていました。3幕のにぎわい、華やかさ、合唱の力強さ迫力、この幕は圧巻でした。アントン・レックはワーグナーの作曲当時の音を大切にしたいとおっしゃいましたが、オーケストラの演奏は重々しくならず、エレガントで軽快な響きを聴かせてくださいました。ミュンヘンオペラの1/3の値段で私たちオペラファンは聴けてありがたいと思っています。(60代 女性)



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