飯守泰次郎の指揮、ゲッツ・フリードリヒの演出でお贈りしている新国立劇場の「ニーベルングの指環」は、いよいよ後半に突入します。
3作目『ジークフリート』は、英雄ジークフリートの成長物語。
前2作とは異なり、冒険に出かけた若者が大蛇を退治し、眠れる姫を目覚めさせるというメルヘン的性格を持つ作品です。
ワーグナーは第2幕途中で作曲を12年間中断したため、音楽の特徴が変化、第3幕の音楽はより豊かで成熟したものとなっています。
ジークフリートの朗々たる「鍛冶の歌」から、単独で演奏されることも多い「森のささやき」、そしてラストの壮大な愛の二重唱まで、様々な聴きどころに溢れた本作をどうぞご堪能ください。
キャストには、世界第一線のワーグナー歌手が勢揃いしました。
難役ジークフリートは、同役を当たり役とし、ウィーン、ミュンヘン、バイロイトなど世界各地で50回以上歌っているステファン・グールド。
本「指環」シリーズでは、ローゲ、ジークムント役に続く出演となります。
ブリュンヒルデ役には、世界的なワーグナー・ソプラノのリカルダ・メルベートを迎えました。
昨年の『ワルキューレ』ヴォータンで大好評を博したグリア・グリムスレイ、2015年『ラインの黄金』ミーメで鮮烈な印象を残したアンドレアス・コンラッドなどの再登場にも期待が高まります。管弦楽は東京交響楽団です。
ジークリンデは森で息子ジークフリートを産んで亡くなり、鍛冶屋ミーメがジークフリートを育てていた。ジークリンデから渡された霊剣ノートゥングの破片を鍛えて、大蛇に化けて指環を抱えるファフナーを倒したいとミーメは考えているが、彼にはどうしても鍛えられない。さすらい人の姿をしたヴォータンが「霊剣を鍛えられるのは『恐れを知らない者』だけだ。その者にお前は殺される。」とミーメに伝える。ジークフリートがノートゥングを鍛え上げる。
森でファフナーを見張るアルベリヒのもとにさすらい人がやってくる。アルベリヒは、いずれ自分が指環を手に入れ世界を支配する、と言い放つが、さすらい人は、ミーメが連れてくる子が指環を手にすると予言する。ミーメは、大蛇ファフナーのいる洞窟の前にジークフリートを連れてくる。ファフナーが目を覚まして出てきたところを、ジークフリートはノートゥングで心臓を一突き。ファフナーは息を引き取る。剣についたファフナーの血を舐め、森の小鳥の言葉が分かるようになったジークフリートは、洞窟の宝の山から、小鳥から教えてもらった隠れ兜と指環を持って出てくる。さらに、ミーメが自分を毒殺しようとしていることを察知し、一撃をくらわせて殺す。ジークフリートは、岩山に炎に包まれて眠るブリュンヒルデのことを小鳥から教えてもらう。
ジークフリートが岩山へ近づこうとすると、さすらい人が立ちはだかる。しかしジークフリートはものともせず、さすらい人の槍をノートゥングで真っ二つにして前へ進む。岩山に辿りついたジークフリートは、女性を初めて見て、あまりの美しさに初めて恐れを知る。そして、口づけして目覚めさせる。ブリュンヒルデは、甲冑も武器もない自分に少し戸惑うものの、永遠にジークフリートのものになると誓う。2人は愛を歌い上げる。
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