演劇研修所ニュース

第19期生修了公演『社会の柱』稽古場だより

2月10日(火)より、いよいよ第19期生の集大成、修了公演『社会の柱』の開幕です。

第19期生からの、公演にかける意気込みと見どころを日替わりでお届けいたします!



オーラフ 役:千田 碧(ちだ・あお)

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【意気込み】

差別を差別とも思われなかった時代に、抑圧され、後ろ指を指された人々は、決して一朝一夕で自らの権利を勝ち得たわけではありません。意思や望みを持ち続け、発信し続けた人々が礎となり、長い時間をかけて、今の社会を形作っています。
鷹揚な態度は時に寛容さとは異なります。厳しい糾弾によって自らの偏った考えに気付かされた時、人は痛みと共に、本当に理解すべきことを見据えられるのではないでしょうか。
葛藤し、変化できるということこそが、人間という存在の魅力的な部分です。それを少しでも観客の皆様に感じていただけたらと思います。


【見どころ】

この戯曲には、さまざまな考えと社会的地位を持つ人々が登場します。

彼らは己を律し、あるいは他者から抑圧されながら、新しい時代と対峙することとなります。

彼らの交わす激論とそれによって至る結末は、先の見えない苦しみや葛藤の中でもがく人たちを先達する光になりえると感じます。

ぜひ、注目していただけると幸いです。



ベルニック夫人 役:向井里穂子(むかい・りほこ)

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【意気込み】

2年と10ヶ月前、この場所に来た時にはまだ遠い先のことだった修了公演が、いま目の前にあります。長いなぁと感じていた3年間が、いま過ぎようとしています。長くて短い研修生活の中で、いま、私の手には何があるのか、改めて自分自身と向き合いながら稽古に励んでいます。研修生活で得たことは沢山あっても、太刀打ちできずにもどかしく思うことが山のようにあります。そしてそれは、この場所を出てからもずっと続くのだと思います。それでも、私の身体に日々地層のように積み重なっていった演劇への情熱と愛は本物だと信じて。前へ、前へ進んでいきます!


【見どころ】

ヘンリック・イプセンという大劇作家の作品に、贅沢すぎる舞台効果や衣裳で挑戦できることを、心から嬉しく思います。背伸びをしても中々喰らいつけないこの重厚な作品に、どうすれば近付いていけるのか、100年以上前から届いた言葉たちと睨めっこする毎日です。急速に変化する時代を生きた人々の、ひと筋縄ではいかない会話を、是非楽しんでいただければと思います。



ベルニック領事 役:﨑山新大(さきやま・しんた)

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【意気込み】

「入所した後は、今の生活がガラッと変わるほど芝居漬けの日々になるが、その覚悟はあるか」と入所試験の面談で言われた言葉を、今でも鮮明に覚えています。入所当初は、長く感じた3年でしたが、あっという間に過ぎ去り、気付けば修了公演を残すのみとなりました。その秒速で駆け抜けた日々の中で、俳優としても、﨑山新大、一個人としても貴重な体験をし、集大成として舞台で表現できることが楽しみでなりません。芝居漬けの日々から得たものを最大限発揮し、修了生と19期生一丸となって送る、『社会の柱』を楽しんでもらえれば幸いです。


【見どころ】

家庭や職場等、誰かと共に生きる事は生活を送る上で必要不可欠です。私はよく、良いように見られたいという自意識が働くことが多々あります。しかしその為に、自分の首を絞めてきた事もあります。正直でいる事、これは本当に勇気のいる行為です。この作品は、そんな正直になりたい人の後押しをしてくれるものだと私は思います。

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