演劇研修所ニュース

海外招聘講師・Emma Bonnici氏による特別授業が行われました

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イギリスよりEmma Bonnici氏を招聘し、先日、第20期生(1
年次)と第19期生(2年次)を対象に特別授業を実施いただきました。

Emma氏を招聘しての授業は、2019年の日英演劇アカデミー国際交流公演『怪物/The Monster』上演でのご縁から始まり、今年で3度目になりました今回の特別授業では、俳優が舞台に立つ際に周囲の呼吸を感じ取ること、エネルギーを相手に伝え、そして受け取ること、体の使い方、そしてそれらを演技につなげる方法などを、Emma氏自ら研修生と一緒に動き回って、歌や戯曲を使いながら教えていただきました。


全身で動き続けることで、頭で考えるのではなく、
身体がエネルギーと気持ちに連鎖して動き、それが自ずと表現につながることを、研修生たちも自分の肉体を通じて体感していました。

研修生たちは、通常授業のような日本の演劇教育とは異なる演技へのアプローチ方法に触れ、大いに刺激を受けていました。言語や文化の隔たりがあっても、舞台俳優に求められることは根底では共通しています。Emma氏の授業を通して、今後の研修生活への取り組み方やその後の展望を考えるきっかけになった様子でした。

第19期生(2年次)の授業の様子

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第20期生(1年次)の授業の様子

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Emma Bonnici

ロンドンを拠点として国内外で活躍。ダイナミックな演技を得意とするパフォーマーとして教鞭を執る他、講演も行う。その教授法や演技の考え方および方法論は、複数の受賞歴のある2つのフィジカルシアター・カンパニーに所属したポーランドでの8年間の経験が大きく影響している。
アンサンブルワークへの強い関心からホリスティックな身体論に興味を持ったことが頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラル・セラピー)の資格取得につながり、その後も身体構造と神経学、エネルギー論の深い関係性を掘り下げている。
声と身体のアンサンブルを探求する中リーダーシップとフォロワーシップについて考え、身体の調整、身体表現、見ることと見られること、多方向的に耳をすますことを通してなめらかなコミュニケーションと創造性の促進に取り組む。
これまで数多くのダンサーが自分の声を発見し、歌手が自分の身体を発見する手助けをしてきた。
TedXに登壇し、「The Power of the Voice(声の力)」と題した講演で自らの活動について語ったこともある。