

こつこつプロジェクト ―ディベロップメント―KOTSU-KOTSU Project ―Development―
Introductionはじめに
一年間、3〜4か月ごとに試演を重ね、その都度、演出家と芸術監督、制作スタッフが協議を重ね、上演作品がどの方向に育っていくのか、またその方向性が妥当なのか、そしてその先の展望にどのような可能性が待っているのかを見極めていくプロジェクトです。
時間に追われない稽古のなかで、作り手の全員が問題意識を共有し、作品への理解を深め、舞台芸術の奥深い豊かさを一人でも多くの観客の方々に伝えられる公演となることを目標とします。
2021年12月に、第一期に参加した西沢栄治演出の『あーぶくたった、にいたった』を本公演として上演。第二期に参加した柳沼昭徳演出の『夜の道づれ』は、「こつこつプロジェクトStudio公演」という新たな目標に向けてプロジェクト継続中です。さらに船岩祐太構成・演出の『テーバイ』も上演に向けての準備を進めています。
また現在、新たに第三期スタートに向けて準備中です。
レポート
- 2019.10
- 【第一期】大澤 遊 『スペインの戯曲』1st Trial
- 2019.7
- 【第一期】西 悟志『リチャード三世』1st Trial
第二期 参加演出家&作品
『7ストーリーズ』
- 作:モーリス・パニッチ
- 翻訳・演出:福山桜子
- 1st試演会を終えてのコメント
- 2nd試演会を終えてのコメント
-
福山桜子
『テーバイ』
- 原作:ソフォクレス(『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』『アンティゴネ』より)
- 構成・演出:船岩祐太
- 1st試演会を終えてのコメント
- 2nd試演会を終えてのコメント
-
船岩祐太
『夜の道づれ』
- 作:三好十郎
- 演出:柳沼昭徳
- 1st試演会を終えてのコメント
- 2nd試演会を終えてのコメント
-
柳沼昭徳
第二期 参加演出家
福山桜子(FUKUYAMA Sakurako)
日本においてデヴィッド・ルヴォー、三谷幸喜作品などに演出スタッフとして参加後、渡米。ニューヨーク・オフ・ブロードウェイや映像作品などで脚本、演出に携わり、2000年以降、石岡瑛子をはじめ世界的に著名なクリエーターのスタッフとして活動。
現在は、舞台・映画・PV映像等の演出・脚本を手掛けている。
近年の主な作品:『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』(20年/脚本・演出・作詞/東京国際フォーラム・ホールC、他)、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(19年/訳・演出/主演:浦井健治/東京EX THEATER ROPPONGI&ZeppTokyo、他)、多数の舞台、映画、映像作品に携わる。
Profile
船岩祐太(FUNAIWA Yuuta)
桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻卒業。地人会の木村光一氏、演劇企画集団
THE・ガジラの鐘下辰男氏に師事。また小劇場から商業演劇まで様々な作品に演出助手、演出部として参加。2007年に演劇集団 砂地を結成。演劇集団 砂地では古典戯曲を原典とした作品を中心に発表。主な作品に演劇集団 砂地『Disk』(世田谷ネクストジェネレーション)『アトレウス』、『楡の木陰の欲望』『胎内』など。
Profile
柳沼昭徳(YAGINUMA Akinori)
近畿大学在学中の1999年に「烏丸ストロークロック」を旗揚げ、京都を拠点に国内各地で演劇活動を行う。作品のモチーフとなる地域での取材やフィールドワークを元に短編作品を重ね、数年かけて長編作品へと昇華させていく創作スタイルが評価されている。2015年京都芸術センター主催演劇計画Ⅱ『新・内山』にて第60回岸田國士戯曲賞にノミネートされる。18年、20年と東京芸術劇場 芸劇eyesにて『まほろばの景』シリーズを上演、話題を呼ぶ。平成28年度京都市芸術新人賞受賞。