オペラ研修所ニュース

【レポート】海外招聘講師ライナー・トロースト氏 マスタークラス


9月、新国立劇場オペラストゥディオにて、ライナー・トロースト氏によるマスタークラスが3日間にわたり実施されました。


トロースト氏は、バイエルン州立歌劇場、ボリショイ歌劇劇場、リセウ大劇場、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、英国ロイヤルオペラ、テアトロ・レアル、アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン国立歌劇場など世界の著名な歌劇場に主要役で出演、またバイロイト音楽祭、ブレゲンツ音楽祭、エディンバラ国際フェスティバル、エクサンプロヴァンス音楽祭、フィレンツェ五月音楽祭、ミュンヘン・オペラ・フェスティバル、ザルツブルク音楽祭など主要な音楽祭に定期的に客演、新国立劇場には2006年『魔笛』タミーノで出演しています。

現在はウィーン国立音楽大学教授として教鞭を執るほか、ハンブルグ州立歌劇場、シュツットガルト音楽演劇大学、ウィーン国立音楽大学サマーアカデミーなどでマスタークラスを実施するなど後進育成のため、精力的に活動しています。


今回は第26・27・28期が氏のマスタークラスを受講しました。


稽古場では、世界各国で長らく活躍した世界最高峰歌手の華やかな存在感を放ち、エネルギッシュに指導します。

発語の仕方、演奏法や実際的な身体の働かせ方などを身振り手振りの実演を交えて、時に論理的に理解しやすいように図解しながら指導、説明します。終始明るく和やかな雰囲気で稽古は進み、氏の指導により歌手の演奏がみるみるドラマティックな表現に変化していきます。

氏のマスタークラスは、数多くの一流歌劇場にて主要役でキャリアを重ねたアーティストならではの実践的で意義深い内容となりました。

公開マスタークラスの様子

1sIMG_0029.jpg
sIMG_0024.jpg
sIMG_0053.jpg

GsLI88TaUAETASd.jpg

GsLI_WXaUAYCjzi.jpg

最終日記念撮影

s集合写真_ニュース用.jpg

トロースト氏(写真左から7番目)、トロースト紀子さん(右端〈通訳〉)
佐藤オペラ研修所長(右から2番目)、岩渕慶子講師(左端)とともに最終日に記念撮影




ライナー・トロースト Rainer TROST(テノール)

Igor_Ripak_DSC_0527-682x1024-1.jpg 

©Igor Ripak@musikverein

ドイツ・シュトゥットガルトで生まれ。ミュンヘン音楽大学でアダルベルト・クラウスに師事し声楽を学ぶ。ハノーファー州立歌劇場で4年間の活動後、26歳でモーツァルトのテノール歌手として国際的なキャリアをスタートさせる。ジョン・エリオット・ガーディナー指揮のモンテヴェルディ管弦楽団による3ヶ月間のツアーで、アムステルダム、フェラーラ、リスボン、ルートヴィヒスブルク、パリでモーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド役を歌い、同世代を代表するモーツァルトのテノール歌手としての地位を確立。以後バイエルン州立歌劇場、ボリショイ歌劇劇場、リセウ大劇場、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、英国ロイヤルオペラ、テアトロ・レアル、アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン国立歌劇場など、世界の主要な歌劇場で活躍し、バイロイト音楽祭、ブレゲンツ音楽祭、エディンバラ国際フェスティバル、エクサンプロヴァンス音楽祭、フィレンツェ五月音楽祭、ミュンヘン・オペラ・フェスティバル、ザルツブルク音楽祭など、主要な音楽祭に定期的に客演。新国立劇場には2006年『魔笛』タミーノで出演。


近年ハンブルグ州立歌劇場、シュツットガルト音楽演劇大学、ウィーン国立音楽大学サマーアカデミーなどでマスタークラスを開催。またウィーン国立音楽大学主催のコンクールの他、第10回国際ヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァー・コンクール 声楽部門などの審査員も務める。


こうした海外招聘講師を含む多彩な講師陣による日頃の研修の成果をぜひ劇場でご覧ください。



新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 「秋のリサイタル 2025」

会場:新国立劇場 中劇場
公演日程:2025年11月3日(月・祝)14:00

【演技指導・ステージング】久恒秀典
【ピアノ】瀧田亮子 原田園美

【出 演】
新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)第 25・26・27 期


【オペラ研修所長】佐藤正浩

【協賛】全日本空輸株式会社
【主 催】新国立劇場

チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!

 

>公演情報ページはこちら

>チケットのご購入はこちら

>チケット電話でのお求め 新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999

関連リンク