オペラ研修所ニュース
【公演を楽しむための直前レクチャー第1回】「サマー・リサイタル 2025 『スザンナの秘密』/『ルクレツィア』」
来週末いよいよ開幕の「サマー・リサイタル 2025」、直前レクチャー&稽古場・舞台稽古の模様を3回連載でお届けします!
今年の「サマー・リサイタル」20世紀を代表する2人の作曲家による1幕物オペラ『スザンナの秘密』『ルクレツィア』豪華2本立ての上演!
演出は日本を代表するオペラ演出家、粟國淳氏が担当。きめ細かい演出指導により精緻で見ごたえあるドラマが出来上がりつつあります。新国立劇場では2025/2026シーズン開幕公演『ラ・ボエーム』、2024/2025公演『フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ』(2025年2月)、2021/2022シーズン開幕公演『チェネレントラ』など多くの話題作を手掛けています。当オペラストゥディオのプログラムアドバイザーも務めています。
また、ゲストとして新国立劇場オペラ公演で活躍する青山貴氏(第4期修了)、菅野敦氏(第15期修了)も『ルクレツィア』に出演、作品の厚みを増しています。
青山氏は2024年7月オペラ『トスカ』スカルピア役で絶賛されたことも記憶に新しいところです。菅野氏は2021年4月『ルチア』同年11月『ニュルンベルクのマイスタージンガー』当に出演しています。
さて今回上演のオペラの内容を以下簡単にご紹介!
E.ヴォルフ=フェラーリ『スザンナの秘密』はジル伯爵が、外出を禁じている新妻スザンナらしき人物が出歩いているのを見て動揺することことから始まります。しかし帰宅すると妻は既に家におり一旦は安堵するのですが、誰も吸わないはずのタバコの臭いが妻の服から漂います。「妻は喫煙者と浮気しているのではないか?」と。スザンナはついに秘密があることを認めるのですが...。
結末はぜひ劇場でご覧ください!
O.レスピーギ『ルクレツィア』の舞台は紀元前6世紀、ローマが王政から共和政に移行する直前。
ローマ最後の王タルクィーニオ傲慢王の息子セスト・タルクィーニオは、なんと人妻である美しいルクレツィアに夢中になってしまい、ルクレツィアに対して蛮行に及びます。
翌日、ルクレツィアは夫コッラティーノに復讐を頼み自殺してしまいます。そしてセスト・タルクィーニオに恨みをもつ男たちが集まり、復讐を誓うのですが...。
今回上演の両作品とも現代社会ではタブーとされる女性を取り巻く2つの作品ではありますが、昨今の視点からは女性蔑視に対する強烈なアンチテーゼを含んだ内容の作品とも言えるでしょう。
暑い夏の一日をぜひ劇場でお過ごしください。
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稽古場の様子
新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)
サマー・リサイタル 2025『スザンナの秘密』/『ルクレツィア』
会場:新国立劇場・中劇場
公演日程:2025年7月26日(土)14:00、27日(日)14:00
【指 揮】松村優吾
【演 出】粟國 淳
【ピアノ】岩渕慶子、髙田絢子
【出演】
新国立劇場オペラストゥディオ第26・27・28期
【賛助出演】
青山 貴(第4期修了)、菅野 敦(第15期修了)、宇井晴雄(演劇研修所第2期修了)〈黙役〉
【オペラ研修所長】佐藤正浩
【主 催】新国立劇場
チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!
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