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2018/2019シーズン
オペラ「ウェルテル」/ジュール・マスネ
Werther / Jules MASSENET
全4幕〈フランス語上演/字幕付〉
2019年3月21日公演

  • 第Ⅰ幕45分 第Ⅱ幕35分  第Ⅲ・Ⅳ幕60分

配信期間:6月19日(金)15:00~26日(金)14:00

スタッフ

指揮
ポール・ダニエル
演出
ニコラ・ジョエル
美術
エマニュエル・ファーヴル
衣裳
カティア・デュフロ
照明
ヴィニチオ・ケリ
再演演出
菊池裕美子
舞台監督
大仁田雅彦
  • (指揮)

    ポール・ダニエル

  • (演出)

    ニコラ・ジョエル

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キャスト

ウェルテル
サイミール・ピルグ
シャルロット
藤村実穂子
アルベール
黒田 博
ソフィー
幸田浩子
大法官
伊藤貴之
シュミット
糸賀修平
ジョアン
駒田敏章

合唱指揮
三澤洋史
合唱
新国立劇場合唱団
児童合唱
多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽
東京交響楽団
  • (ウェルテル)

    サイミール・ピルグ

  • img_staff_10.jpg

    (シャルロット)

    藤村実穂子

  • (アルベール)

    黒田 博

  • (ソフィー)

    幸田浩子

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プロフィール

【指揮】ポール・ダニエル(Paul DANIEL)
イギリス生まれ。1987-1990年オペラ・ファクトリー、90-97年オペラ・ノース、97-2005年イングリッシュ・ナショナル・オペラのそれぞれ音楽監督を務め、現在国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団およびガリシア・ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団音楽監督。このほか英国ロイヤルオペラ、ブリュッセル・モネ劇場、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに出演している。コンサートでは、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム交響楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、クリーブラント管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィルなどを指揮した。オペラでは『コジ・ファン・トゥッテ』『フィガロの結婚』『ルチア』『シモン・ボッカネグラ』『真珠採り』『トリスタンとイゾルデ』『こびと』『ヴェニスに死す』『マクロプロス事件』『村のロメオとジュリエット』など幅広い作品を取り上げている。ナクソスレーベルのエルガー交響曲第3番をはじめ、ボルドー・アキテーヌ国立管とは多くの録音を行い、またブリュッセル・モネ劇場でのバーバラ・ハンニガン主演『ルル』はDVD発売された。98年にはオリヴィエ賞受賞、2000年にはCBEに叙せられている。新国立劇場初登場。
【演出】ニコラ・ジョエル(Nicolas JOEL)
フランスのパリ生まれ。1973年から78年までストラスブールのライン・オペラで演出アシスタントを務めた後、79年にライン・オペラとリヨン歌劇場で「ニーベルングの指環」で演出家としてデビューした。90年から2009年までトゥールーズ・キャピトル劇場の芸術監督を務めた。ウィーン国立歌劇場『アイーダ』、サンフランシスコ・オペラ『サムソンとデリラ』、コペンハーゲン王立歌劇場『ローエングリン』、アムステルダム歌劇場『エウゲニ・オネーギン』『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』、チューリヒ歌劇場『リゴレット』『椿姫』『運命の力』、ミラノ・スカラ座『つばめ』『マノン』、英国ロイヤルオペラ『ロメオとジュリエット』、ブエノスアイレスのコロン劇場『カルメン』、メトロポリタン歌劇場『アンドレア・シェニエ』など多くの話題作を手がけた。オランジュ音楽祭では『さまよえるオランダ人』『ナブッコ』『アイーダ』『オテロ』『カルメン』『ロメオとジュリエット』などを続けて演出、成功を収めた。また芸術監督を務めたトゥールーズ・キャピトル劇場では『イル・トロヴァトーレ』『ファルスタッフ』『エレクトラ』『エウゲニ・オネーギン』『リゴレット』『ロメオとジュリエット』などを演出。パリ・オペラ座をはじめ各地で『ロメオとジュリエット』『トゥーランドット』『タイス』『ラ・ジョコンダ』『シチリア島の夕べの祈り』『ディドとエネアス』『ファウスト』などの作品が上演されている。2009/2010 シーズンから2013/2014シーズンまでパリ・オペラ座総監督。

プロフィール

【ウェルテル】サイミール・ピルグ(Saimir PIRGU)
アルバニア出身。イタリアでパヴァロッティのもとで学び、22歳でアバドに『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランドに抜擢されフェラーラ歌劇場に出演、2004年ザルツブルク音楽祭に同役でデビュー、同音楽祭の主要な役での最年少出演を果たす。05年にウィーン国立歌劇場、ハンブルク歌劇場、06年ボローニャ歌劇場、チューリヒ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェステ ィバル、07年ナポリ・サンカルロ歌劇場、ベルリン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラにデビュー。これまでにメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ヴェローナ音楽祭などに出演。最近の出演に、モスクワ・ボリショイ劇場『ファウストの劫罰』タイトルロール、英国ロイヤルオペラ、オペラ・オーストラリア、シマノフスキ『ロジェ王』羊飼い、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ヴェローナ音楽祭『リゴレット』マントヴァ公爵、メトロポリタン歌劇場、サンタフェ・オペラ、ベルリン州立歌劇場『椿姫』アルフレード、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ『愛の妙薬』ネモリーノ、ザルツブルク音楽祭、ウィーン楽友協会、バイエルン放送響、パリ・フィルハーモニー、アムステルダム・コンセルトヘボウでのヴェルディ『レクイエム』などがある。今後の主な予定はナポリ・サンカルロ歌劇場『シモン・ボッカネグラ』ガブリエーレ・アドルノ、バルセロナ・リセウ大劇場『ロメオとジュリエット』ロメオ、バイエルン州立歌劇場『リゴレット』マントヴァ公爵など。新国立劇場には17/18シーズン『愛の妙薬』ネモリーノに出演。
【シャルロット】藤村実穂子(FUJIMURA Mihoko)
東京藝術大学およびミュンヘン国立音楽大学に学ぶ。数々のコンクールに優勝後、1995-2000年にはグラーツ歌劇場のアンサンブルに所属する。02年にバイエルン州立歌劇場およびバイロイト音楽祭に出演し国際的な注目を集め、以後、英国ロイヤルオペラ、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、パリ・シャトレ座、マドリッドのレアル劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭などに定期的に出演している。オペラのレパートリーには『パルジファル』クンドリー、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ニーベルングの指環』フリッカ、『イドメネオ』イダマンテ、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ドン・カルロ』エボリ公女など、コンサートでも活躍し、『ヴェーゼンドンク歌曲集』、ヴェルディ『レクイエム』、『大地の歌』『グレの歌』などがあり、クラウディオ・アバド、チョン・ミョンフン、クリスティアン・ティーレマン、ファビオ・ルイージ、クルト・マズア、クリストフ・エッシェンバッハらと定期的に共演している。ウィーン・フィルをはじめとする一流オーケストラにも定期的に招かれており、パッパーノ指揮『トリスタンとイゾルデ』をはじめCDも多く発売されている。新国立劇場では01年『ラインの黄金』02年『ワルキューレ』フリッカ、01年『ドン・カルロ』エボリ公女、04年『神々の黄昏』ヴァルトラウテ、06年『イドメネオ』イダマンテに出演。
【アルベール】黒田 博(KURODA Hiroshi)
京都市立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。1988年『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールでオペラ・デビュー。これまでに『ラ・ボエーム』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『エウゲニ・オネーギン』などに出演。最近では二期会『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『パルジファル』アムフォルタス、びわ湖ホール・神奈川県民ホール『タンホイザー』 ヴォルフラム、びわ湖ホール・神奈川県民ホール『椿姫』ジェルモン、びわ湖ホール・iichiko 総合文化センター・神奈川県民ホール『オテロ』イアーゴなどに出演。新国立劇場では『天守物語』姫川図書之助、『こうもり』ファルケ博士、『忠臣蔵』堀部安兵衛、『俊寛』タイトルロール、『愛怨』若草皇子、『黒船-夜明け』吉田、『軍人たち』マリ大尉、『修禅寺物語』 面作師夜叉王、『鹿鳴館』影山悠敏伯爵、『夜叉ヶ池』学円、『沈黙』フェレイラ、『ラインの黄金』ドンナー、オペラ鑑賞教室・関西公演『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵などに出演。2017/18シーズンは『フィデリオ』ドン・フェルナンドに出演。二期会会員。
【ソフィー】幸田浩子(KOUDA Hiroko)
東京藝術大学首席卒業。同大学院、文化庁オペラ研修所終了後、ボローニャとウィーンで研鑽を積む。数々の国際コンクールに上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ベッリーニ大劇場『清教徒』エルヴィーラ、ローマ歌劇場『ホフマン物語』オランピア、シュトゥットガルト歌劇場『皇帝ティートの慈悲』セルヴィーリア等で活躍。2000年にはウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。同劇場『ファルスタッフ』ナンネッタ、『魔笛』夜の女王等に出演。日本では、二期会『ばらの騎士』ゾフィー等に出演の他、主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル、またNHK「気ままにクラシック」のパーソナリティやBSフジ「レシピ・アン」のMC等多彩な活動を展開。第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞。新国立劇場には『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ホフマン物語』オランピア、『チェネレントラ』クロリンダ、『鹿鳴館』顕子、『夜叉ヶ池』百合などに出演している。2018/2019シーズンは『ファルスタッフ』ナンネッタにも出演。二期会会員。

ものがたり

【第1幕】7月。子供たちがクリスマス・キャロルの練習をしている大法官の家に、詩人ウェルテルがやってくる。彼は、舞踏会で大法官の長女シャルロットの相手をつとめるために来たのだ。幼い弟妹たちの母親代わりをするシャルロットの美しい佇まいに、ウェルテルの胸がときめく。舞踏会から帰宅したウェルテルはたまらずシャルロットに愛を告白する。しかし彼女には、亡くなった母と約束した婚約者アルベールがいた。ウェルテルは絶望する。

【第2幕】9月、牧師の金婚式のため、教会に人が集まっている。結婚して3か月目のシャルロットとアルベールが教会に入る様子を、ウェルテルは遠くから眺めている。シャルロットの妹ソフィーがウェルテルへの好意を口にする。教会から出てきたアルベールに明るく振る舞うウェルテルだが、シャルロットには詰め寄り、再び愛を訴える。その思いに応えられないシャルロットは、街を離れることをウェルテルに勧め、クリスマスに再会することを約束する。ウェルテルは永遠に街を出ていくことを決意する。

【第3幕】クリスマス・イブの夕方。ウェルテルからの手紙を何度も読み返し、彼への思いに揺れるシャルロットの前に、約束通りウェルテルが現れる。オシアンの詩に思いを託して朗読したウェルテルは、激しく愛を告白する。シャルロットは思わず抱かれるが、決然と別れを告げて部屋から去る。アルベールは、ウェルテルから妻宛ての手紙を見て怒りに燃える。手紙の中で彼は旅に携行する銃を望んでおり、アルベールは使用人に届けさせる。

【第4幕】胸さわぎを覚えたシャルロットがウェルテルの家へ向かうと、拳銃自殺を図ったウェルテルが瀕死の状態で横たわっていた。ウェルテルは、君を思って死ねるのは何より幸せだと語り、シャルロットは、初めて会った時から愛していたと告白し、口づけする。子供たちが歌うクリスマス・キャロルが聴こえるなか、ウェルテルは息を引き取る。

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