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ものがたり&人物相関図
第1幕
製粉所を経営するブリヤ家の孫娘イェヌーファは、従兄で製粉所の若き当主シュテヴァと結婚予定。実は密かに彼の子を身籠っている。徴兵検査から戻ったシュテヴァは酔って大騒ぎ。そこにコステルニチカ(教会の女性)と呼ばれるイェヌーファの継母が現れ、「ブリヤ家の男は酒飲みで苦労するから、結婚はシュテヴァが1年間酒を絶ってから」と命じる。
不安になるイェヌーファにシュテヴァは「君のバラ色のりんごのような頬はこの世で一番美しい」と褒める。その様子をラツァが見ていた。シュテヴァと異父兄弟のラツァも彼女を愛している。「シュテヴァが彼女の頬しか見ていないなら、それが消えると......」そう思ったラツァはナイフで彼女の頬を切ってしまう。
第2幕
イェヌーファの妊娠を知ったコステルニチカは、彼女を家に隠し続ける。そして1週間前に男児が誕生。体調の悪いイェヌーファが眠る間に、コステルニチカはシュテヴァを呼び出す。彼は、「バラ色のりんごの頬も消え、性格も変わった彼女とは結婚できない、村長の娘カロルカと婚約した」と言い、金を置いて去る。その後ラツァが来てイェヌーファとの結婚を懇願。ならば、とコステルニチカは赤ん坊のことを打ち明けるが、葛藤するラツァを見て、「でも死んだ」と嘘をつく。嘘を誠にするためコステルニチカは赤ん坊を抱いて外に出る。目覚めたイェヌーファは、「熱で2日寝込んだ間に息子は死んだ、シュテヴァは別の女と結婚する」と言われ呆然。ラツァは彼女に結婚を申し込む。
第3幕
イェヌーファとラツァの婚礼の日に、用水路の氷の下から凍った赤ん坊が発見される。それはイェヌーファの息子だった。人々はイェヌーファを責めるが、コステルニチカが自分の仕業だと告白する。大きな不幸を背負ったイェヌーファはラツァに別れを告げるが、それでも共に人生を歩みたいとラツァは言う。
2人は苦難を乗り越え、共に生きていくことを誓うのだった。