見どころ

イェヌーファの絶望と愛の物語。ヤナーチェクの傑作を初上演!

チェコ・モラヴィア地方の民族色豊かな作風で知られるヤナーチェクの傑作オペラを、いよいよ新国立劇場で初上演します。『イェヌーファ』は、チェコの閉鎖的な寒村を舞台に、未婚で身ごもったイェヌーファ、彼女を守ろうとするあまり赤子を殺してしまう継母コステルニチカを巡る悲劇と愛の物語。
嫉妬、愛、絶望、祈り、諦め、許し、そして希望――
様々な人間の哀しい性が深く胸に突き刺さります。
ヤナーチェクの音楽は個性的でありながら美しいメロディーに満ちており、聴き手を虜にする魔法のような魅力があります。なかでも、第2幕のコステルニチカ、イェヌーファそれぞれのアリア、終幕幕切れのイェヌーファとラツァの二重唱はドラマのハイライトであると共に大きな聴きどころです。

ロイの秀逸なプロダクションを、カウネ、ラーモアらトップクラスの歌手陣で上演。

指揮は、チェコ出身で国際的に活躍する気鋭のトマーシュ・ハヌス。演出は、ドイツの権威あるオペラ専門誌Opernwelt誌で年間最優秀演出家に3回も選ばれたドイツの鬼才クリストフ・ロイです。今回上演するプロダクションは、ベルリン・ドイツ・オペラで2012年に初演されたもの。本作品を緊迫感ある普遍的な人間ドラマとして描き出し、絶賛を博しました。その後、2014年にも再演、DVD化もされています。
キャストもシュテヴァ役を除き、ベルリン公演時の歌手を迎えました。イェヌーファ役は2010年『アラベッラ』タイトルロール以来待望の再登場となるミヒャエラ・カウネ、コステルニチカ役は深く豊かな声と卓越した表現力を誇るアメリカの名歌手ジェニファー・ラーモアです。

20世紀を代表する作曲家レオシュ・ヤナーチェクと『イェヌーファ』

1854年チェコ・モラヴィア地方のフクヴァルディに生まれ、1928年オストラヴァで没。生涯の大半をチェコ・ブルノでおくる。ヤナーチェクは、モラヴィア地方の方言の抑揚やリズム、民謡などの研究に基づき、独自の音楽語法を作り上げました。生涯で9つのオペラを作曲し、『イェヌーファ』はその3作目に当たります。原作はガブリエラ・プライソヴァーの戯曲『彼女の養女』。ヤナーチェクが50歳の1904年にチェコのブルノで初演され、1916年に改訂版がプラハ初演、1918年ウィーン初演。ヤナーチェクの名声は本作品で築かれ、今では20世紀を代表するオペラ作曲家のひとりとされています。他の代表作に『カーチャ・カヴァノヴァー』『利口な女狐の物語』『マクロプロス事件』、村上春樹の『1Q84』にも登場した『シンフォニエッタ』、『グラゴル・ミサ』など。

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