HIGHLIGHTS
見どころ

新たな「リング」の幕開け!
指環をめぐる壮大なドラマがここからはじまる。

ワーグナーが26年にわたる歳月をかけて作曲した最大の傑作「ニーベルングの指環」。権力の象徴である黄金の指環をめぐって、神々と人間が三世代に渡って繰り広げる壮大なスケールの物語です。全4部からなる超大作を2015/2016シーズンより飯守泰次郎オペラ芸術監督の指揮、ドイツの伝説的な演出家フリードリヒが晩年にフィンランド国立歌劇場で手がけたプロダクションにより上演します。2014年10月『パルジファル』で日本のオペラ上演史に新たな1ページを刻んだ飯守泰次郎が、いよいよワーグナー畢生の大作に挑みます。序夜『ラインの黄金』は全体のプロローグにあたり、権力をめぐる闘争、そして指環の呪いなどが、スピーディーな展開で描かれます。

フィンランド国立歌劇場公演より(C) Karan Stuke
世界に名だたるワーグナー歌手が集結。

神々の長ヴォータンを歌うのは、09・10年新国立劇場「ニーベルングの指環」でもヴォータンを歌ったラジライネン。アルベリヒにはワーグナー作品で近年脚光を浴びているガゼリ、フリッカにはベルリン州立歌劇場、バイロイト音楽祭などを中心に活躍するシュレーダーを迎えました。本「指環」シリーズでは、世界的なヘルデンテノールのグールドがローゲ、ジークムント、ジークフリート役ですべての公演に出演します。『ラインの黄金』ローゲ役はロールデビューとなり注目が集まります。世界最高水準と定評のある新国立劇場のワーグナー公演にどうぞご期待ください。

写真左 ユッカ・ラジライネン2009年新国立劇場「ワルキューレ」より©三枝近志写真右 ステファン・グールド2010年新国立劇場「トリスタンとイゾルデ」より©三枝近志

STORY
ものがたり

ラインの娘たちが川で戯れていると、地下に住むニーベルング族のアルベリヒがやってくる。アルベリヒは娘たちをものにしようと必死に追いかけるが、彼女らは醜い彼をからかって逃げてしまう。激怒したアルベリヒは川底に光るものを見つける。それは娘たちが守るラインの黄金。愛を断念した者だけが黄金から指環を作ることができ、その指環を手にした者には世界を支配できるという。それを聞いたアルベリヒは愛を呪い、黄金を奪う。

フィンランド国立歌劇場公演より©Heikki Tuuli

神々の長ヴォータンは、巨人族のファーゾルトとファフナーの兄弟にヴァルハル城を建てさせていた。報酬に青春の女神フライアを渡す契約なのだが、ヴォータンは契約を守る気などない。この契約を提案した火の神ローゲを責めると、彼はラインの黄金の指環の話を始める。皆が聴き入り、巨人族兄弟は、報酬は指環でよい、と言い出す。ヴォータンも指環に興味を持ち、フライアを人質として兄弟に渡し、ローゲと共に地下のニーベルハイムへ行く。

フィンランド国立歌劇場公演より©Heikki Tuuli

地下の世界では指環の力を手に入れたアルベリヒがニーベルング族を支配し、黄金を掘り出させていた。彼はまた、弟ミーメに作らせた「隠れ頭巾」を持っていた。ヴォータンらは「隠れ頭巾」を褒めそやし、彼が蛙に化けた隙に捕まえ、財宝と指環を奪ってしまう。怒ったアルベリヒは、指環を持つものには死が訪れる、と呪いをかける。

フィンランド国立歌劇場公演より©Karan Stuke

ヴォータンは、巨人族兄弟に報酬として黄金を渡すが、彼らは「隠れ頭巾」と指環も要求。指環については渋るヴォータンだが、「指環の呪いから逃れよ。神々の黄昏が近づいている」との智の女神エルダの忠告を聞き、指環を渡す。すると兄弟は指環の奪い合いになり、ファフナーはファーゾルトを撲殺。さっそく指環の呪いがあらわれたのである。そしてヴァルハル城は完成し、神々が入城する。ラインの娘たちの嘆く声が響いている......。

フィンランド国立歌劇場公演より©Karan Stuke
フィンランド国立歌劇場公演より©Heikki Tuuli
フィンランド国立歌劇場公演より©Karan Stuke

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