2021/2022シーズン

ジャコモ・プッチーニ蝶々夫人

Madama Butterfly/Giacomo Puccini
全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
公演期間:
2021年 12月5日[日]~12月12日[日]
予定上演時間:
約2時間40分(第Ⅰ幕50分 休憩25分 第Ⅱ幕85分)

Introductionはじめに

一途な愛に涙なしでは観られない。
哀しくも美しい蝶々さんの純愛物語

明治時代の長崎を舞台とし、名アリア「ある晴れた日に」など豊かなメロディで彩られる『蝶々夫人』は、世界中で観客の涙を誘っている人気作です。新国立劇場でも最も多く上演されているオペラで、開場以来、高校生のためのオペラ鑑賞教室を含め上演回数は110余回、18万人に及ぶ観客が鑑賞しています。アメリカ士官ピンカートンに一途な愛をささげる15歳の蝶々さんの哀しい運命を描いた悲劇が、栗山民也演出により、国と国の関係が落とす影を感じさせる、鋭く雄弁なドラマとして迫ります。舞台は蝶々さんのいる世界を表現するとともに、現代を映し出す風景なのです。

注目の蝶々夫人役は、新国立劇場オペラ研修所から世界へ羽ばたいたソプラノ中村恵理。ドラマティックな表現と繊細なテクニックで聴衆を魅了してきた彼女が、一段と成熟し、待望の蝶々夫人役でオペラパレスへ登場するとあって、世界のオペラファンの注目を集めそうです。ピンカートンに進境著しい村上公太、シャープレスにヨーロッパで躍進中のアンドレア・ボルギーニがあたり、指揮は下野竜也が『沈黙』以来待望の登場となります。

※新型コロナウイルス感染症の影響により、公演内容や招聘スタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。

Schedule公演日程

公演日程

2021年 12月5日(日)14:00

2021年 12月7日(火)19:00

2021年 12月10日(金)14:00

2021年 12月12日(日)14:00

予定上演時間

約2時間40分(第Ⅰ幕50分 休憩25分 第Ⅱ幕85分)

  • 時間は変更になる場合があります。最新の情報はボックスオフィスまでお問い合わせください。(12月4日更新)

会 場

ご注意事項

  • ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前です。開演後のご入場は制限させていただきます。
  • 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、託児サービス、バックステージツアーは当面休止させていただきます。
  • 12月5日(日)は4階の一部に学校団体が入る予定です。
  • 12月7日(火)は3階の一部に学校団体が入る予定です。
  • 12月10日(金)は1階・4階の一部に学校団体が入る予定です。

分散来場のお願い

新型コロナウイルス感染拡大予防を目的とした混雑緩和のため、分散来場にご協力ください。
お席の階によって、下記時間帯にご来場されることをおすすめいたします。

■2,3,4階のお客様:開演 30分前まで
■1階のお客様:開演30分前~ 開演15分前 まで

Staff&Castスタッフ・キャスト

スタッフ

  • 【指 揮】下野竜也
  • 【演 出】栗山民也
  • 【美 術】島 次郎
  • 【衣 裳】前田文子
  • 【照 明】勝柴次朗
  • 【再演演出】澤田康子
  • 【舞台監督】斉藤美穂
  • 指揮下野竜也
  • 演出栗山民也
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キャスト

  • 【蝶々夫人】中村恵理
  • 【ピンカートン】村上公太
  • 【シャープレス】アンドレア・ボルギーニ
  • 【スズキ】但馬由香
  • 【ゴロー】糸賀修平
  • 【ボンゾ】島村武男
  • 【神官】上野裕之
  • 【ヤマドリ】吉川健一
  • 【ケート】佐藤路子
  • 【合唱指揮】冨平恭平
  • 【合 唱】新国立劇場合唱団
  • 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
  • 蝶々夫人中村恵理
  • ピンカートン村上公太
  • シャープレスアンドレア・
    ボルギーニ
  • スズキ但馬由香
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Profile

【指揮】下野竜也(SHIMONO Tatsuya)

広島交響楽団音楽総監督(2017年4月〜)。広島ウインド・オーケストラ音楽監督(11年1月〜)。鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、01年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、チェコ・フィルハーモニー、シュツットガルト放送響、シリコンバレー響、バルセロナ響、シンフォニア・ヴァルソヴィアなど国際舞台でも活躍している。オペラ指揮者としても評価が高い。これまでに読売日本交響楽団初代正指揮者、同首席客演指揮者、京都市交響楽団常任客演指揮者、同常任首席客演指揮者を歴任。京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授、東京音楽大学吹奏楽アカデミー特任教授、東京藝術大学音楽学部指揮科非常勤講師として後進の指導にもあたる。齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、有馬賞など受賞多数。太鼓芸能集団「鼓童」ミュージックアドバイザー。鹿児島市ふるさと大使。おじゃんせ霧島大使。NHKFM「吹奏楽のひびき」パーソナリティ。新国立劇場へは12年・15年の『沈黙』を指揮し絶賛されて以来の登場。

【演出】栗山民也(KURIYAMA Tamiya)

早稲田大学文学部演劇学科卒業。主な演出作品に『GHETTO/ゲットー』『きらめく星座』『海をゆく者』『組曲虐殺』『スリル・ミー』『ピアフ』『藪原検校』『アルカディア』『ディスグレイスド 恥辱』などがある。紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞千田是也賞、朝日舞台芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。紫綬褒章受章。新国立劇場では、『今宵限りは・・・』『ブッダ』『キーン』『夜への長い旅路』『欲望という名の電車』『ピカドン・キジムナー』『夢の裂け目』『ワーニャおじさん』『櫻の園』『浮標』『涙の谷、銀河の丘』『夢の泪』『世阿弥』『胎内』『喪服の似合うエレクトラ』『箱根強羅ホテル』『母・肝っ玉とその子どもたち』『夢の痂』『CLEANSKINS/きれいな肌』『氷屋来たる』『まほろば』『雨』『マニラ瑞穂記』『あわれ彼女は娼婦』、オペラ『夕鶴』『蝶々夫人』を演出。2000年から7シーズン新国立劇場演劇芸術監督を務め、05年から16年3月まで新国立劇場演劇研修所初代所長を務めた。

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Profile

【蝶々夫人】中村恵理(ソプラノ)(NAKAMURA Eri)

大阪音楽大学、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第5期修了。2008年英国ロイヤルオペラにデビュー。翌年、同劇場の『カプレーティ家とモンテッキ家』にネトレプコの代役として出演し、一躍脚光を浴びる。そののち、カーディフ国際声楽コンクールにて、歌唱賞・オーケストラ賞の両部門で本選進出。10~16年はバイエルン州立歌劇場専属歌手となり、『フィガロの結婚』スザンナ役でデビュー後、ケント・ナガノ、キリル・ペトレンコ、大野和士らの指揮のもと、『魔笛』『ホフマン物語』『ヘンゼルとグレーテル』『ボリス・ゴドゥノフ』などに主要キャストとして出演。英国ロイヤルオペラに『フィガロの結婚』スザンナ、『ウェルテル』ソフィー、『トゥーランドット』リューなどで客演に招かれるほか、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルク州立劇場など客演多数。16年11月、『チェネレントラ』クロリンダでウィーン国立歌劇場にデビュー。19年には台中国家歌劇院の『神々の黄昏』ヴォークリンデに出演。12年度アリオン賞、15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、17年第47回JXTG音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。大阪音楽大学客員教授、東京音楽大学非常勤講師。新国立劇場では『フィガロの結婚』バルバリーナ(03、05年)、スザンナ(07、17年)、06年『イドメネオ』イーリア、07年『ファルスタッフ』ナンネッタ、19年『トゥーランドット』リューなど出演多数。

【ピンカートン】村上公太(テノール)(MURAKAMI Kota)

東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。新国立劇場オペラ研修所第6期修了。文化庁在外派遣研修員としてイタリア・ボローニャへ留学。ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールにおいて『リゴレット』マントヴァ公爵役を獲得。シンガポール・リリック・オペラに『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『魔笛』タミーノ、『サロメ』ナラボート、『椿姫』アルフレードと立て続けに客演し、好評を博す。東京二期会では『マクベス』マルコム、『チャールダーシュの女王』ボニ、『ダナエの愛』ボルクス、『トリスタンとイゾルデ』メロートで活躍。16年日生劇場『後宮からの逃走』ベドリッロも好演した。新国立劇場では『パルジファル』第1の聖杯騎士、『こうもり』アルフレード、『ばらの騎士』ファーニナル家の執事、『ウェルテル』シュミット、『カルメン』レメンダード、『ファルスタッフ』フェントンに出演している。最近では、20/21シーズン開幕公演『夏の夜の夢』ライサンダー、『こうもり』アフレード、『イオランタ』アルメリック、高校生のためのオペラ鑑賞教室2021『カルメン』ドン・ホセに出演した。二期会会員。

【シャープレス】アンドレア・ボルギーニ(バリトン)(Andrea BORGHINI)

シエナ出身。多くの声楽コンクールに入賞後、2012年に『セビリアの理髪師』フィガロでデビューし、サン・ガルガーノとサン・ジミニャーノのオペラフェスティバルで『カルミナ・ブラーナ』のソリストを務める。12年から18年までバイエルン州立歌劇場専属歌手となり、『ラ・ボエーム』ショナール、『リゴレット』マルッロ、『ホフマン物語』ヘルマン、『カルメル会修道女の会話』看守、『カルメン』モラレスなど多くの公演に出演。最近では、バイエルン州立歌劇場のボーイト『メフィストーフェレ』ワグナー、トリエステ歌劇場『連隊の娘』シュルピス、カリアリ歌劇場『奴隷』イベール、エルル音楽祭『ギヨーム・テル』タイトルロール、ブッセート・ヴェルディ劇場『アイーダ』アモナズロに出演。18年ラヴェンナ音楽祭では『リゴレット』タイトルロールに出演した。新国立劇場初登場。

【スズキ】但馬由香(メゾソプラノ)(TAJIMA Yuka)

武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第50回日伊声楽コンコルソ入選。第31回飯塚新人音楽コンクール第1位。2006年藤原歌劇団『ラ・チェネレントラ』ティーズベ役にてオペラ・デビュー。その後も『ラ・トラヴィアータ』アンニーナ、『ランスへの旅』モデスティーナ、『リゴレット』小姓、『どろぼうかささぎ』ピッポ、『セビリャの理髪師』ベルタ、『ノルマ』クロティルデ、『蝶々夫人』スズキ、『貞節の勝利』ロジーナ・カルッチャなどに出演、2018年『ラ・チェネレントラ』ではタイトルロールのアンジェリーナに出演し好評を博す。オペラのほか、『第九』『メサイア』『スターバト・マーテル』、モーツァルト『レクイエム』『戴冠ミサ』などの宗教曲のソリストやコンサートでも活躍している。新国立劇場には20年『夏の夜の夢』ハーミアでデビューした。藤原歌劇団団員。

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Storyものがたり

【第1幕】明治時代の長崎。日本滞在中、現地妻を娶ろうというアメリカ海軍士官ピンカートンは、仲介人ゴローに新居を案内され、使用人を紹介される。結婚も家もいつでも契約破棄できると豪語するピンカートン。結婚を心待ちにしている花嫁を知るアメリカ総領事シャープレスは、ピンカートンの軽薄さを心配する。花嫁行列がやってきて、美しい花嫁、蝶々さんが現れる。「私は世界一幸せ」と嬉しそうに語る蝶々さんは15歳。裕福な武士の家の生まれだが父が切腹して亡くなり、今は芸者として生きている。結婚式が慎ましやかに行われている最中、叔父の僧侶ボンゾがきて、キリスト教に改宗した蝶々さんに絶縁を言い渡す。式は終わり、2人は甘い夜を迎える。

【第2幕】ピンカートンがアメリカに帰国して3年。「駒鳥が巣を作る頃に帰る」との言葉を信じる蝶々さんは、彼の帰りを待ち続けている。シャープレスとゴローは再婚を勧めるが、蝶々さんは断る。というのも、ピンカートンとの間に子供が生まれていたのだ。帰国後ピンカートンがアメリカで本当の結婚をしたことを知るシャープレスは言葉もない。そしてついにピンカートンの船が入港。蝶々さんとスズキは部屋を花で満たして夫の到着を待つが、いつまでたってもやってこない。

スズキの勧めで蝶々さんが奥の部屋で休んでいると、ピンカートン、シャープレス、そしてピンカートンの妻ケートが訪れる。スズキの応対で蝶々さんの思いを知ったピンカートンは、堪らず立ち去る。目覚めた蝶々さんはケートを見てすべてを悟り、子供をアメリカで育てたいというケートの言葉を受け入れる。父の形見の短刀に刻まれた言葉「名誉をもって生きられないものは名誉をもって死ぬ」ことを決意した蝶々さんは、子供に別れを告げ、自決。「蝶々さん!」と叫ぶピンカートンの声がむなしく響く。

Ticketsチケット

チケット料金

席種S席A席B席C席D席
料金
(10%税込)
22,000円 16,500円 11,000円 6,600円 3,300円
席種 料金(10%税込)
S席 22,000円
A席 16,500円
B席 11,000円
C席 6,600円
D席 3,300円

クラブ・ジ・アトレ会員の方は、公演最終日まで上記料金の10%OFFでお求めいただけます。

Z席 1,650円(10%税込)

座席表

前売り開始日

アトレ会員先行販売期間:2021年10月31日(日)10:00~11月2日(火)

 

新国メンバーズ先行販売期間:2021年11月1日(月)10:00~2日(火)

一般発売日:2021年11月6日(土)10:00~

  • 感染予防に対応した適切な距離を保つため、1階1列~2列の座席は販売いたしません。
  • 通常の座席配置(1階1列~2列を除く)での販売を予定しております。
  • 政府及び東京都の判断により、イベント収容率の制限に変更が生じた場合は、途中でチケットの販売を停止する場合がございます。

チケット取り扱い

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新国立劇場ボックスオフィス

03-5352-9999電話予約・店頭購入方法

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【Pコード:194-967】

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ローソンチケット

WEBからのご購入はこちら(PC&携帯)

【Lコード:39683】

JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・東武トップツアーズほか

割引等のご案内

お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(D・Z席は対象外)

高齢者割引(65歳以上)・学生割引:5%割引

ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィスで取扱。

  • ご入場時にご年齢が記載されている証明書・学生証を確認させていただく場合がございます。

ジュニア割引(小中学生):20%割引

ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。

  • ご入場時にご年齢が記載されている証明書を確認させていただく場合がございます。

当日学生割引:50%割引

公演当日に残席がある場合のみボックスオフィス窓口で取扱。要学生証。

障害者割引:20%割引

ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。

  • 車椅子をご利用のお客さまはボックスオフィスまでお問い合わせください。
  • ボックスオフィス窓口の営業時間はこちらよりご確認ください。

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Z席の購入方法

  • Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。
  • Z席とZ【音のみ】席(舞台が完全に見えません)は、公演当日朝10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
  • 上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、開演2時間前からボックスオフィス窓口でも販売いたします。
  • 電話での予約は承れません。
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グループでの
お申し込み

10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5745)までお問い合わせください。

ご注意事項

  • 発売初日に限りD席のお申し込みは1人合計2枚までとさせていただきます。
  • 就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
  • 壁際、手摺の近く、バルコニー、上層階の一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
  • 公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。
  • 公演中止、および新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインによる対象者を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。
  • やむをえない事情により出演者が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。