クリスマスの風物詩『くるみ割り人形』が12月の新国立劇場に登場!チャイコフスキーの美しい音楽に乗せて繰り広げられるファンタジックな物語は、こどもから大人まで魅了し続けてきました。特に今回上演する牧阿佐美版は、2009年の初演時に大好評をいただいた決定版。今年のクリスマスは新国立劇場で夢のような舞台をお楽しみください!
そこは、ドイツのシュタルバウム家。そこではクリスマス・パーティの真最中です。ドロッセルマイヤーもパーティに招かれています。それにしても、なんて素敵なクリスマス・パーティでしょう!大広間には大きなクリスマス・ツリーが飾られ、美しく着飾った大人やパーティのために正装した子どもたちが楽しく時を過ごしています。ぜんまい仕掛けの人形や妖精トロルの姿の人形の踊りが披露され、子どもたちの大喝采を浴びています。 ドロッセルマイヤーは、クララにくるみ割り人形をプレゼントします。クララは大喜びで人形を抱き上げますが、妹がはしゃいでいる様子がおもしろくない兄のフリッツは、くるみ割り人形を取り上げてこわしてしまいます。くるみ割り人形をこわされて泣いているクララに気づいたドロッセルマイヤーが、くるみ割り人形を直すと、クララは人形が元に戻ってほっと安堵するのでした。 夜もふけて、楽しかったパーティも終わり、お客たちが帰路につく時間になりました。クララが、がらんとした大広間に戻ると、そこにたくさんのねずみたちが! 驚いているクララの前で、ねずみの王様に率いられたねずみたちと鉛の兵隊の戦いが始まります。くるみ割り人形も登場し、鉛の兵隊たちと一緒に応戦しますが、ねずみたちの勢いは止まりません。最後はねずみの王様とくるみ割り人形の一騎討ち!クララはスリッパをねずみの王様に投げつけて、くるみ割り人形を助けます。戦いに勝ったくるみ割り人形は美しい王子様に変身し、雪の国へとクララを連れていきます。雪の女王や雪の精が美しく舞う中を、王子はさらに遠く、 おとぎの国へとクララをいざなうのでした。
おとぎの国では、クリスタルの舟に乗ってやってきたクララと王子を出迎えるために、金平糖の精が4人のカバリエを従えて現れ、花のワルツの精たちを呼び寄せます。おとぎの国の住人がクララたちに挨拶をし、王子は金平糖の精にくるみ割り人形とねずみの王様との戦いの様子を語ります。それからスペイン、アラビア、中国、トレパック、葦の精たちが次々に楽しく美しい踊りを披露するのでした。優美な花のワルツの踊りに続き、最後は金平糖の精と王子が踊ります。
突然、ドロッセルマイヤーが現れて、クララを現代の彼女の家へと連れ帰ります。あれは夢だったのかしら…でも。
魔法はこれだけではなかったのです…。
東京都渋谷区にある新国立劇場は、京王新線「初台駅」から直結!「新宿駅」から1駅です。
新国立劇場 〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号 TEL : 03-5351-3011(代表)