2024/2025シーズン

シリーズ「光景―ここから先へと―」Vol.1[海外招聘公演]Mother

〈チェコ語上演/日本語字幕付〉
公演期間:
2025年5月~6月
予定上演時間:
未定

Introductionはじめに

チェコ共和国・ブルノ国立劇場の協力のもと、2022年4月にブルノ国立劇場にてシュチェパーン・パーツルの演出によって初演、現在も定期的に上演されている、カレル・チャペックの名作『母』を招聘し日本初演します。
チェコを代表する小説家、劇作家であるカレル・チャペック(1890-1938)は、反戦劇によって、スペイン内戦だけでなく、ヨーロッパ全土で高まるファシズムの傾向にも抵抗しました。この驚異的な作品のパワーは、世の中に大きな変化をもたらそうとする女性/母親から男性たちへの、今もなお心に響く抵抗にあります。


〈ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー〉
ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニーは、伝統的かつ近代ヨーロッパ志向のアンサンブルで、チェコの文化シーンにおいて重要な位置を占めています。その目覚ましい伝統は、民族復興期の最盛期を迎えた19世紀後半にさかのぼり、チェコ語による最初の劇場として設立されました。
現在、ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニーは、マヘン劇場とレドゥータ劇場という2つの歴史的に貴重な建物を所有しており、その舞台では、伝統とスタイルの多様性に重点を置きながら、現代的なテーマに対する芸術的な作品を提供しています。
2019年からは、ドラマツルグであるミラン・ショテックが芸術監督を務め、若手俳優や舞台演出家を迎え入れ、アンサンブルの若返りを図っています。ショテックの芸術的目標のひとつは、チェコと外国の現代劇を上演すること以外に、チェコの古典的な劇作家に焦点を当てることです。彼は、チェコ演劇の世界観を決定づけた古い戯曲への現代的なアプローチを堅持しており、チャペックの戯曲『母』の上演は、このような長期的な経過の一環でもあります。

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Schedule公演日程

公演日程

2025年5-6月

予定上演時間

未定

会 場

新国立劇場 小劇場

ご注意事項

  • 開場は開演30分前です。開演後のご入場は制限させていただきます。

Staffスタッフ

スタッフ

  • 【作】カレル・チャペック
  • 【演出・上演台本】シュチェパーン・パーツル
  • 【字幕翻訳】広田敦郎
  • 演出・上演台本シュチェパーン・
    パーツル
  • 字幕翻訳広田敦郎
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キャスト

  • ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー

Profile

【作】カレル・チャペック(Karel ČAPEK)

カレル・チャペックはチェコスロバキアを代表する小説家、劇作家、物語作家、コラムニスト、フランス詩の翻訳家。
チャペックの劇作は、演出家及び劇作家として活躍した1920年代に始まる。彼の戯曲『R.U.R. - Rossum's Universal Robots』(20年)は、「ロボット」という言葉を世に知らしめた近未来SFであり、『マクロプス家の事件』(22年)は、後にモラヴィアの作曲家レオシュ・ヤナーチェクが音楽を手がけた。
1930年代初頭、カレル・チャペックはジャーナリズムと小説の執筆に専念した。劇作家としての活動を始めたのは1930年代後半になってからで、38年12月29日にハビマで初演された『白い病』(37年)と、39年12月3日にハビマで初演された『母』(38年)を、ズヴィ・フリードランド演出のもとハンナ・ロヴィナ主演で発表した。
25年、チャペックは国際ペンクラブの一部としてチェコスロバキアペンクラブを設立し、数年にわたり同クラブを主宰した。
カレル・チャペックは、芸術家であり、人文主義者であり、哲学者でもあるという多才な個性を、その著作のすべてにおいて発揮している。第二次世界大戦の間、チャペックは若きチェコスロバキアの機知に富んだ精神の一人であった。38年12月、彼はインフルエンザに罹り、急性腎炎と二重肺炎になった。チャペックは38年12月25日、ナチス・ドイツによるボヘミアとモラヴィア占領の数ヵ月前に肺水腫で死亡した。

【演出・上演台本】シュチェパーン・パーツル(Štěpán PÁCL)

チェコ共和国・ブルノ国立劇場専属演出家。プラハで生まれ、舞台芸術アカデミー演劇学部を卒業。2007年から13年にかけてフリーランスの舞台演出家として活動し、13年にオストラヴァのペトル・ベズルチ劇場の芸術監督に就任。15年から17年にかけては、プラハ国立劇場の専属演出家を務めた。
19年9月にブルノ国立劇場に入団して以来、チェーホフの『かもめ』(20年)、オールビーの『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』(21年)、シェイクスピアの『十二夜』(22年)などを演出。『十二夜』はポーランドのグダニスクで開催される国際シェイクスピア・フェスティバルに招待されている。
世界的に有名な古典戯曲に加え、パーツルは、22年にブルノで上演され大成功を収めた彼の傑作『母』(カレル・チャペック作)など、チェコの戯曲にも力を入れている。また、プラハとブルノの舞台芸術アカデミーで演技と舞台演出を教えている。

     

【字幕翻訳】広田敦郎(HIROTA Atsuro)

劇団四季、TPTを経て、フリーランスの戯曲翻訳者。2009年、トム・ストッパード作『コースト・オブ・ユートピア』の翻訳で第2回小田島雄志翻訳戯曲賞。アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)13年グランティ。
近年の翻訳上演作品に、チェーホフ作『三人姉妹』、『桜の園』(サイモン・スティーヴンス版)、アーサー・ミラー作『橋からの眺め』『みんな我が子』『セールスマンの死』『るつぼ』、テネシー・ウィリアムズ作『地獄のオルフェウス』『西洋能 男が死ぬ日』、ダグラス・マックスウェル作『OUR BAD MAGNET』、ダイアナ・ソン作『STOP KISS』、アレクシ・ケイ・キャンベル作『The Pride』『ブラッケン・ムーア』、カレル・チャペック作『母』、サイモン・スティーヴンス作『FORTUNE』、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』、イプセン作『民衆の敵』、ジョン・スタインベック作『二十日鼠と人間』、ハワード・ブレントン作『ブラディ・ポエトリー』、クリストファー・ハンプトン作『危険な関係』。新国立劇場では『レオポルトシュタット』の翻訳を手掛けた。

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Storyものがたり

一人の人間の命が、人類という偉大な物語の大海の一滴に過ぎないという考えに我慢することが可能だろうか?そして、もしあなたが非常に勇敢な5人の息子を持つ母親だったらどうだろう?
この物語は、夫と死別した未亡人ドロレス(主人公である母親)の悲劇を描いている。彼女の夫はアフリカでの戦いで死んだ。長男は熱帯の国で医師として、次男はパイロットとして、それぞれの使命を果たして死んだ。そして彼女の双子の息子は内戦に巻き込まれ、戦いの中で2人とも殺される。亡くなった者たちは霊となって家に戻り、母親と関わり続ける。他国が祖国を侵略したとき、末っ子で唯一生き残った息子のトニは、侵略者と戦うために出国を決意する。死んだ兄弟と父親は彼を励ますが、ドロレスは反対する。彼女はトニまでも失うわけにはいかない!ドロレスがついに彼らを説得したとき、放送が流れた。敵が小学校に爆弾を投下して子供たちを殺したのだ。ドロレスは、他人の子供たちが死に続けるなか、自分の息子が戦争に参加するのを止めることはできないと悟る......。

Ticketsチケット

チケット料金

未定

クラブ・ジ・アトレ会員の方は、先行販売期間は上記料金の10%OFF、一般発売以降は5%OFFでお求めいただけます

Z席 1,650円(10%税込)

前売り開始日

アトレ会員先行販売期間:2025年3月1日(土)10:00~10日(月)

新国メンバーズ先行販売期間:2025年3月2日(日)10:00~10日(月)

一般発売日:2025年3月15日(土)10:00~

チケット取り扱い

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新国立劇場ボックスオフィス

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お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(Z席は対象外)

高齢者割引(65歳以上)・学生割引:5%割引

ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィスで取扱。

  • ご入場時にご年齢が記載されている証明書・学生証を確認させていただく場合がございます。

ジュニア割引(小中学生):20%割引

ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。

  • ご入場時にご年齢が記載されている証明書を確認させていただく場合がございます。

当日学生割引:50%割引

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Z席の購入方法

  • 上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、公演当日朝11:00からボックスオフィス窓口でも販売いたします。
  • 電話での予約は承れません。
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グループでの
お申し込み

10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5746)までお問い合わせください。

ご注意事項

  • 就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
  • 壁際、手摺の近く、バルコニーの一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
  • 公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。
  • 公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。
  • やむを得ない事情により、公演内容やスタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。